2022年4月23日土曜日

世代的価値観の相違

https://www.youtube.com/watch?v=toyO889oQQA
私が仕事をしている横で、妻がYou Tubeを見ていた。誰のチャンネルかは知らないが、妙に耳に残った。

昭和30年代・40年代生まれの人間と今の若者の価値観の相違の話である。昔、とんねるずが「きたなシュラン」という企画をやっていたが、汚い店の方が美味い、という価値観である。うーん、たしかにそれは言えると私はその世代だから思える。

昔、工業高校の近くに、どえらい汚い中華料理屋があって、たしかにここの焼き飯は美味かった。要するに店がまえや清潔さより、その中身を重視することが善であり正義である、という価値観だ。You Tubeでは、当時の青春ドラマ「俺たちの旅」を例にとって、登場人物たちは今からすれば不潔であり、その外観よりも人間性を重視するという視点で作られていた、とする。

たしかに、我々はそういう時代に生きてきた。巨人の星では、星一徹は日雇い人夫で飛雄馬は長屋に住んでいた。あしたのジョーはさらにドヤ街の不良少年であり、丹下ジムは橋の下にあった。だが、彼らの志は高く、夢に向かってパラノに鍛錬する。先日他界された水島新司の野球漫画の主人公も、大方貧しい暮らしをしていたし、そういう状況が描かれていた。

今は、こういうのは流行らないらしい。店もきれいになったし、そもそも若い人々はそういう価値観がない。店の綺麗さと美味さは、イコールあるいは比例すると考えているらしい。

それだけ社会が豊かになったとも言えるし、円熟したともいえるし、スマートになったとも言えるし…だが、これは価値観の変化だと捉えるのがいいのだろう。だから、何なんだと言われても困るのだが…。

0 件のコメント:

コメントを投稿