2021年7月22日木曜日

高知県梼原 雲の上の図書館

4連休である。この間に「四国カルスト」に行く予定を立てていた。天気予報によると今日が最も良さそうなので、朝早めに三崎を出た。途中、高知県に入る。実は、四国カルストは県境沿いの尾根にあり、昨年は愛媛県外に出てはならないというお達しを守って行くことを断念したのだ。大洲市の肱川から鬼北経由で梼原(ゆすはら)町をまず目指した。ちなみに、人生初高知県である。

ここには、「雲の上の図書館」と呼ばれる凄い図書館がある。世界的な建築家・隅研吾氏によるもので、この梼原町には、他にもいくつか彼の設計による建物がある。この隅氏が若い頃、木造の芝居小屋を守る保存運動に関わり、木材の可能性に目覚め、「梼原は自分の原点である」と思われているようだ。ちなみに、隅氏は、いよいよ始まってしまうオリンピックのメーン会場・新国立競技場の設計者である。

https://www.kochike.pref.kochi.lg.jp/column/121496/

実際、行ってみて感激した。面白いのは、独自の”いろは”ウォールと呼ばれる48の本棚の分類がされていることだ。「い」は梼原の風を感じる~風土・風習・風景、「ろ」は高知から四国へ~空海も龍馬も歩いた道、「は」は日本を今一度洗濯いたし候、「に」は”脱”ウォール~龍馬脱藩の街だからこそ、「ほ」は背伸びコーナー~絵本を卒業したら、など、一般書に続き、「有為の奥山けふ超えて浅き夢みし」は、それぞれライブラリー1/自然の姿、2/歴史の流れ、3/創造のかたち、4/未来のおもい、コミュニケーションラウンジ”夢見楼”になっている。とにかく、魅力的な本がいっぱい。ここにしょっちゅう来れる子供たちも大人も実に幸せだと思う。

こういう町おこし、実にいいなあと思う。

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