2013年11月14日木曜日

フランス法相の危機感

Christiane Taubira 仏法相
今日の日経の春秋にこんな話が載っていた。フランスの法相は、海外州のひとつ南米仏領ギアナの出身で、要するにアフリカ系フランス人なのだそうだ。その法相がある地方訪問した際、子供たちに「猿だ。バナナをやれ。」といった差別発言を受けたのだと言う。人種差別は悪である、という当然も守られるべきルールが破られていくという、フランスの危機感を強くしたというような内容だったと思う。

日本でも、レストランなどで素材などを偽る事件が毎日のように拡大、報道されている。あたりまえの社会のルールが破られている。私は、こういう高級レストランに行くようなことは極めて少ないので、大した影響は受けていなのだが、こういうあたりまえのルールがやぶられていたことに、フランスの法相同様、日本という国の危機を感じる。

生き残るためにルールをやぶらざるを得ない競争。しかも誰が見ても詐欺まがいの行為を平然と管理ミスといった詭弁で押しとうそうとする経営者の記者会見を見ると、ぞっとする。これまで日本社会が築いてきた信頼を大きく破壊していることの自覚はないらしい。いくらオモテナシなどという美麗美句でパフォーマンスしようと、この不信感はぬぐえない。日本はどうなっているのか?

経済効率より、普遍的な社会のルールがあるはずだ。日本は、このところ、随分とおかしくなっていると感じているのは私だけだろうか。

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