2022年11月21日月曜日

風が吹くとき

昔々、映画館で「風が吹くとき」というアニメ映画を見た記憶がある。おじいさんとおばあさんが、核戦争によって、被爆する話である。

詳細は、以下に詳しい。https://mihocinema.com/kazegahukutoki-54397

先日、ふとこの映画のことを思い出した。戦後70年以上、世界的には様々な戦争があったが、日本は戦争を経験してこなかった。完全に平和が日常化した。だが、台湾有事は間近に迫っているように感じざるを得ない。そうなれば、日本は無関係ではすまないだろう。どういう事態になるのかはわからないが、この「風が吹くとき」同様の核戦争が起こり得るかもしれない。まさか、自分が、このおじいさんとおばあさんに近い年齢になって、そういう危惧にさいなまれるとは思わなかった。

このおじいさんとおばあさんは、政府が助けに来てくれると信じている。(舞台はイギリスの片田舎なのでイギリス政府である。)この頃よりも情報が過多である現在、その政府が全く信用できない存在だと我々は気づいてしまっている。この映画は全く救いようがない内容のだが、少なくとも政府を信じれている彼らの方が、知ってしまっている我々よりは救いがあるように思うのだ。

私などは、悔いのない人生を送ってきた。いつ何時臨終の時を迎えても悔いはない。ただ、多くの若い教え子たちの未来を思うと、いたたまれなくなる。信用できない政府を無理やり信用でもしなければやってられない昨今である。

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