INFOデーである。昨日・一昨日とKLCCで大学のインフォメーションをしていた日本の大学が、IBTを舞台に様々な紹介活動をする日である。1年生の私費・国費生も昼から授業も休講になって様々な大学の説明を聞いていた。もちろん外部の方もやってくる。我がクラスからも通訳を引き受けてくれた学生が数人いて、頑張って中国語や英語で担当の大学の説明を行っていた。
私はと言うと、秋田大学や中央大学の先生方と様々な話をさせていただいたが、毎度おなじみの駐車場係が主任務である。今日は曇天で助かったが…。そんな私に、突然日本人会併設の幼稚園の先生が駆け寄ってきた。後でわかったのだが、幼稚園の入り口から私が立っているのが見えて、「サンタクロース」にぴったりの人だと感じられたらしい。(きっと体型だ。笑)昨年のサンタさん役が今年は無理らしく代役を捜していたとのこと。そこで私の写真をこそっと撮って、IBTのS先生に画像を送り、私の名前を聞いて、さらにノリがいいかどうかまで尋ねられたのだという。と、いうわけで、なんとなく19日の日本人幼稚園のクリスマス会でサンタクロース役を引き受けることになった。ちょうど授業もなく、断りようがない。校長やK先生も大笑いで賛成頂いた。まあ、IBTと幼稚園は同じ屋根の下で教育活動をする仲なので宜に断れないわけで…。
そんなこんなのINFOデーであった。
2017年12月4日月曜日
2017年12月3日日曜日
アフリカ学会の抗議文を支持。
日本アフリカ学会の有志が、先日の「なんであんな黒いのが好きなのか」発言に対し、抗議文を送ったという情報が昨日くらいから流れた。しかも現在の日本アフリカ学会の会長は、なんと京大の太田至先生であることを知った。太田至先生の遊牧民の世界の講義は公開講座で何度か受けさせていただいた。私の大好きな先生である。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/02/yamamotokozo_a_23295286/
アフリカ研究に一身をささげてきた先生方にとって、この代議士の発言は到底許すことができないものであろうことは、市井のアフリカ大好き教員の私にも容易に想像がつく。徹底的に、その差別的な精神構造を暴くべきだと思うし、謝罪をさせるべきだ。現在、日本がアフリカに対して、非常な熱意をもって協力していこうとしている時でもあり、認識の低さは甚だしい。
太田先生はじめ、日本アフリカ学会有志の抗議文は、現時点では、学会のHPには発表されていない。私は、このような軽薄な輩が二度と現れないように公に発表されてもいいのではないかと思っている。
http://african-studies.com/
これは、個人攻撃ではない、公僕たる代議士の無理解で差別的な発言への正当な抗議である。というわけで、私は日本アフリカ学会の抗議を断固として支持する。
たとえ、微々たる力しかなくても、一人ひとりがこういう声を上げることが、民主主義社会において極めて重要であると私は思う。
<追記>アフリカ学会有志の抗議文。
https://drive.google.com/file/d/1foWXrJdcOaijTsUk63ekib-eFE9nXyWc/view
http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/02/yamamotokozo_a_23295286/
アフリカ研究に一身をささげてきた先生方にとって、この代議士の発言は到底許すことができないものであろうことは、市井のアフリカ大好き教員の私にも容易に想像がつく。徹底的に、その差別的な精神構造を暴くべきだと思うし、謝罪をさせるべきだ。現在、日本がアフリカに対して、非常な熱意をもって協力していこうとしている時でもあり、認識の低さは甚だしい。
太田先生はじめ、日本アフリカ学会有志の抗議文は、現時点では、学会のHPには発表されていない。私は、このような軽薄な輩が二度と現れないように公に発表されてもいいのではないかと思っている。
http://african-studies.com/
これは、個人攻撃ではない、公僕たる代議士の無理解で差別的な発言への正当な抗議である。というわけで、私は日本アフリカ学会の抗議を断固として支持する。
たとえ、微々たる力しかなくても、一人ひとりがこういう声を上げることが、民主主義社会において極めて重要であると私は思う。
<追記>アフリカ学会有志の抗議文。
https://drive.google.com/file/d/1foWXrJdcOaijTsUk63ekib-eFE9nXyWc/view
100%日系企業 メガネの三城
私の眼鏡は、大阪・枚方の「メガネの美城」で昔々購入したもので、マレーシア・KL、それもミッドバレーのメガモールにも支店がある。パッドというらしいのだが、鼻あてが取れた時も、「日本のミキで買った。」といっただけで、丁寧に直してくれて、しかも無料だった。このところ、眼鏡の座りが悪いなと思ってふと見たら、右側の鼻あてのアーム(パッドアームというらしい)全体が無くなっている。気づくのが遅いことにちょっと歳を感じた次第。
とにかく直してもらいに、妻とミッドバレーに行くことになった。中華系の女性スタッフに相談したところ、結局新しい眼鏡を買うしかないことになった。客への対応は極めて日式(日本的)である。幸い、今日は日本人のスタッフもいてくれて、全く日本同様に検査から遠近両用の調整までしてくれた。新しい眼鏡は1週間くらいはかかるらしい。丁寧な対応に感謝である。
KLに進出している日系企業は多いけれど、日本人社員がどうマネジメントしているかで、大きく違う。メガネの三城は、中華系のスタッフも親切でよく気が付く。(待っている間に妻の眼鏡をクリーニングしてくれし、日本人スタッフは私の眼鏡のフレームもさらに安くていいもの=鯖江産を勧めてくれたりした。)100%日本的で優秀。しかし百貨店のそごうなどは完全にローカル化して名前だけ残っている感じだし、クロネコ・ヤマト・マレーシアなどは日本人マネージャーがベトナムに行ってしまい不在らしく、完全に日系の名を汚している。
ところで、このところ、KLはクリスマスムードである。ミッドバレーも上記画像のような感じ。先日妻と言ったNSK(業務用スーパー)では、極めて中華系のサンタを発見。こういうのもいいやん、と思う。
とにかく直してもらいに、妻とミッドバレーに行くことになった。中華系の女性スタッフに相談したところ、結局新しい眼鏡を買うしかないことになった。客への対応は極めて日式(日本的)である。幸い、今日は日本人のスタッフもいてくれて、全く日本同様に検査から遠近両用の調整までしてくれた。新しい眼鏡は1週間くらいはかかるらしい。丁寧な対応に感謝である。
KLに進出している日系企業は多いけれど、日本人社員がどうマネジメントしているかで、大きく違う。メガネの三城は、中華系のスタッフも親切でよく気が付く。(待っている間に妻の眼鏡をクリーニングしてくれし、日本人スタッフは私の眼鏡のフレームもさらに安くていいもの=鯖江産を勧めてくれたりした。)100%日本的で優秀。しかし百貨店のそごうなどは完全にローカル化して名前だけ残っている感じだし、クロネコ・ヤマト・マレーシアなどは日本人マネージャーがベトナムに行ってしまい不在らしく、完全に日系の名を汚している。
ところで、このところ、KLはクリスマスムードである。ミッドバレーも上記画像のような感じ。先日妻と言ったNSK(業務用スーパー)では、極めて中華系のサンタを発見。こういうのもいいやん、と思う。
2017年12月2日土曜日
日経 「時論」から学ぶ。
久々に日本経済新聞の記事についてエントリーしたい。このところ忙しくて目を通していなかったのだが、1週間分自宅に持ち帰ってきた。11月28日の「時論」は、地理学者・ジャレイド・ダイアモンド氏のインタビユーであった。氏の「銃・病原菌・鉄」という本には以前から興味をもっていた。(残念ながらまだ読んでいない。)この記事の中で、私が特に衝撃を受けたのは、中国とヨーロッパの地理的な対比である。(以下抜粋)
中国の沿岸部はなだらかな線になっているが、欧州の地形は半島が多い。だからイタリア、スペイン、ギリシャの各半島は異なる言語を持つ、異なる国家になった。異なる実験が進んだのだ。また欧州は大きな河が多い。それらはアルプス山脈から流れ、ライン川やローヌ川、ポー川、ドナウ川が異なる社会を持つ国家を生んだ。一方、中国には主要な河川が2つ(長江と黄河)しかなく、2000年以上前に運河でつながった。結果として、欧州は政治的に断片化していき、中国は紀元前221年に政治的に統合された。
…この後、中国の統一は強みでもあり、弱みでもあることが語られていくのだが、上記の抜粋部分は、目から鱗の大局的視点であると私は思う。これまで、地理でヨーロッパや中国を語ってきたが、こういう視点はなかった。なるほどと思う。この3月で本来なら定年なのだが、まだまだこういう面白い視点を学生に語ることができるわけで、改めて自分の身の幸せを感じる次第。
中国の沿岸部はなだらかな線になっているが、欧州の地形は半島が多い。だからイタリア、スペイン、ギリシャの各半島は異なる言語を持つ、異なる国家になった。異なる実験が進んだのだ。また欧州は大きな河が多い。それらはアルプス山脈から流れ、ライン川やローヌ川、ポー川、ドナウ川が異なる社会を持つ国家を生んだ。一方、中国には主要な河川が2つ(長江と黄河)しかなく、2000年以上前に運河でつながった。結果として、欧州は政治的に断片化していき、中国は紀元前221年に政治的に統合された。
…この後、中国の統一は強みでもあり、弱みでもあることが語られていくのだが、上記の抜粋部分は、目から鱗の大局的視点であると私は思う。これまで、地理でヨーロッパや中国を語ってきたが、こういう視点はなかった。なるほどと思う。この3月で本来なら定年なのだが、まだまだこういう面白い視点を学生に語ることができるわけで、改めて自分の身の幸せを感じる次第。
ナイロビ キベラの子とも達
| 車窓から撮影したキベラスラム遠景(2003年) |
首都ナイロビの人口はケニアの8%に該当する370万人(2015年現在)、その6割がナイロビの土地面積のわずか5%に相当するスラムに住んでいる、とのこと。キベラスラムはアフリカ最大規模のスラムである。キベラの歴史は、イギリスの植民地政府の傭兵だったヌビア人(現在のスーダン南部に住んでいた人々)に、恩給としてこの土地を与えたことから始まる。土地面積はおよそ2.2平方キロだが、そこに数十万の住民がいる。(この記述は貴重な情報であると私は思う。)
現在の家賃の相場は1部屋あたり500~1000ケニア・シリング(1ケニア・シリング=1円相当)これに電気代が300シリングつくようだ。ちなみにキベラ周辺のアパートを借りたとすると10倍はするらしい。居住者の収入は日雇い労働で1ヶ月3000シリングに満たない者もいれば、公務員で15000シリングの収入がある者もいる。低所得者ばかりというわけではないが、その割合は高い。
…この論文を読むと、私がケニアを訪れた2003年当時より、だいぶ義務教育の無償化が進んでいるようである。しかし、給食は有償だし印刷経費なども徴収するようで、年間2000~4000シリング、さらに制服代(ケニアではイギリス式で制服がある。制服と言うにはちょっといい加減ではあるが、ネクタイやスカート・ズボンなどの色が指定されている。制服を用意できないために小学校に行けなかった子供の話も聞いた。)の負担が500シリング必要になるらしい。とはいえ、公立の学校の就学者数は大幅に増加したが、教育行政がうまくいかず、教育の質の低下が指摘されているらしい。
そこで、民間(私立)の小規模な小学校がスラム内にあって、経費は1000~8000シリングと高いものの熱意をもった教員(公立の教員の1/3~4の給料なので無資格の者も多いらしいが…。)への期待が高く、こちらに通わせる親も増えているらしい。
この後に続くスラムの子ども達の姿に関しては、例によって新刊なのでここまでにしておく。興味のある方は是非とも「子どもたちのアフリカ」(昭和堂)を購入してください。
2017年12月1日金曜日
ブルキナのクルアーン学校
| ブルキナファソ/ゴロンゴロンの家畜市の様子 |
イスラムと言えば、先日、日本で購入した荒熊さん編集の「子どもたちの生きるアフリカ」の書評を書こうかなと思う。荒熊さんの項のクルアーン学校の子どもたちの話が面白かったからだ。
この本には十数編のアフリカの様々な子どもたちの報告が綴られている。凡そ、乾燥地域やサバンナ、都会といった風に風土にそって編集されていて、非常に興味深い。アフリカの多様性を感じるための編集方針だそうだ。
「乾燥地に生きる」の第3章「ストリートに生きる子どもたち-ブルキナファソの最大民族モシ」と題されたものが荒熊さんの論文である。実は、私はブルキナファソに行った時、荒熊さんのフィールドワークに付き添ったという貴重な経験をしている。また以前京都の地球研で研究発表も聞かせていただいている。したがって、およそ既知の話なのである。とはいえ、面白い記述がちりばめられているので趣意で紹介したい。
(ブルキナファソの首都の)ワガドゥグは、ムスリムの通商民族だったハウサの人々の強い影響を受けてきたわけだが、一方で「ムスリムがマジョリティのクリスチャン都市」(文化人類学者スキナーの言)で、とてもイスラーム的とはいいがたい文化的状況を示しているとのこと。
…たしかにビールを出す店が大通りに並び、町の隅々で豚肉を焼く様子が見られる。マレーシアも同様だが、異文化が共存しているのと事情はかなり違う。
…記されているクルアーン学校の子どもたちも実際この目で見た。
彼らは喜捨の受け手であり、大人たちは彼らを忌避の対象としながら、一方でバラカ(祝福)を与えてくれる聖なる存在でもある。ワガドゥグ北部のクルアーン学校のタリベ(生徒)たちは、毎朝決まってガソリンスタンドにやってくる。朝のGSはバイク通勤の多いゆえに人が最も集まってくる場所である。全ての客が小銭を扱い、つり銭が出ることも多いので、喜捨を受けるのに最も都合がいいらしい。回転率がいいのである。説教する大人もすぐに立ち去るとのこと。
このクルアーン学校の子どもたちの行為については、ムスリムの中でも評価が大きく分かれているらしい。本来教育を受けるべき時間に物乞いを行うのは人間の尊厳に良くない、という意見。他方で、イスラームの宗教的要請として物乞いを捉え、言い換えれば仏教における托鉢のような意義をもつという意見があるそうだ。ちなみに、金曜日とその前日である木曜日は、タリベたちは物乞いを行わないらしい。…なるほどである。マレーシアではこういう子どもたちの姿を、少なくともKLでは見たことがない。ブルキナファソとは経済的な立場もあって大きく違う。
…続いてストリートチルドレンの話に移るのだが、新刊だし、多くの方に購入を呼び掛けたいので、エントリーはここまでにしておきたい。
…嗚呼。ブルキナファソの青い空とワガの喧騒を思い出したのだった。
IBTの話(144) 祝 K市外大合格
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| https://kobecco.hpg.co.jp/wp-content/ uploads/2016/06/20160601501-770x609.jpg |
マレーシアからの私費留学の道は険しい。日本国内在住の留学生は、様々な手続きも比較的容易だが、マレーシアからは書類ひとつ送るのも日数がかかり大変である。入学検定料なども、クレジット決済で海外送金が可能な大学もまだまだ少ない。
この後、入学手続き・就学ビザ習得という壁が立ちはだかってくる。IBTは「自立」を教育目標のひとつに掲げている。こういう様々な問題をクリアーしていくために、学生には自立した精神が必要になるからだ。
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