2025年6月18日水曜日

これまでにない戦争である。Ⅲ

https://worldheritagesite.xyz/masada/
どうやら、アメリカが参戦するようである。トランプは「無条件降伏」という語をイランに突きつけたようだ。最大のウラン濃縮施設を破壊するためには、アメリカが所有する最も破壊力の大きいバンカーバスターが必要で、それはB2爆撃機のみが落とすことができる。最後の警告であり交渉である。強硬派に見えて戦争をしないトランプも、ここにきて最後のカードを切ったわけで、イランがどう出るかだが、テヘランを始めとした制空権を失っている現状ではイランに勝ち目はない。

今回のイスラエルの先制攻撃は充当に準備され、モサドや特殊部隊が制空権を得るために、また重要人物へのテロを実行するためにかなり前から準備してきたことがわかる。https://www.youtube.com/watch?v=nXFHV6swYhM

さて、前回のエントリーに引き続き、イスラエルの側からの視点。ガザの問題の際のときのものだが、参考になる。https://www.youtube.com/watch?v=mpr9YZeDd_A

タルムードのサンヘドリン篇72章1節に「誰かが殺しに来たら立ち向かい、こちらが先に殺せ」というのがある。タルムードは、ユダヤ教の聖書(=旧約聖書)の注釈で全60巻もある。アシュケナジが中心となって編纂されてきたもの。で、現政権がアシュケナジの正統派主導であることを示唆していると私は見る。古来より、ユダヤ民族は何度も存亡の危機に立たされてきた。現在も高校を卒業した新兵は、西暦66年のユダヤ戦争で、ローマの前に敗れ集団自決を行った場所・マサダ要塞(世界遺産:画像参照)で入隊式を行う。高校の修学旅行は、ポーランドのアウシュビッツである。英委任統治領時代から戦い、独立の翌日から中東戦争が始まっている「国家がなければ自分たちを守れない。」という覚悟が、イスラエル国民にはある。イスラエルの国是というか、正義がここにある。イランのウラン濃縮度が60%を超えてきたことは、イスラエルにとって、国家安全上の重大問題であることは、たしかにいがめない。

さて、両者の正義がぶつかり合い、どうこれから進展するかはわからない。十二イマーム派もユダヤに近いアリー以後の苦難の歴史を有しているので、互いに折れることはないような気がする。

2025年6月17日火曜日

祝 大谷選手の投手復帰

https://www.sankei.com/article/20250617-KXA74UHDONOC7NVUOAK7WJ5KJY/
パドレス戦で、大谷投手がたった1回だったが先発して、なかなかすごい投球を見せてくれた。数字的には被安打2で自責点1を献上してしまったが、魂のこもった投球だった。もっと投げたかったという野球少年のような言葉が、その全てで、チームを見事に牽引し、自身もタイムリーを放ったりして勝利に貢献した。

これから、少しずつ球数や投球回数を増やしていくのだろうが、今日はその第一歩。稀有な二刀流として怪我なく過ごして欲しい。

2025年6月16日月曜日

これまでにない戦争である。Ⅱ

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1605125
イスラエルは、イランの心臓部である石油・天然ガス関連施設を続いて攻撃した。イランもテレアビブに引き続き報復攻撃をしている。互いに引けない状態に突入したといえる。

イスラエルは、イランに国外脱出を勧めると宣言したようだ。これは、核攻撃ではなく、各施設へのバンカーバスター攻撃による放射能被害を想定しての話だと私は思う。もし、イスラエルが核を落としたら、ほぼ全世界を敵に回すことになるだろう。

ところで、イランの十二イマーム派は、正統カリフ第4代のアリーの子孫を正統とみなす。ムアウィアーとの戦いに敗れた悔しさを、アシュラという苦行で再確認するような宗派である。いわば、隣国の「恨」に近いものがある。それ故に、イスラム革命で親米であったパーレビ朝が倒され、十二イマーム派の原点、宗教指導者が指導する国に戻ろうとしたのである。イマームの歴史をたどると、なかなかの人物が輩出されており、十二人目のイマームは隠れたままである。十二イマーム派の信仰心はかなり厚い。

イスラムで民主主義社会は形成されにくい。トルコのように完全に政教分離するか、マレーシアのように王政(スルタン制)下の立憲君主国化するか。アラブの春で、多くの共和国が批判され、それはある程度証明されてしまった。特にイランの社会体制では、民主主義は形式的でしかない。専制政治と揶揄されてもしかたがないが、それがイランにおける正義なのである。

欧米キリスト教諸国は、民主主義の限界を知りつつも、正義であるとしている。イランの価値観・正義を理解するのは難しい。トランプの得意のアメリカのプラグマティズム的「交渉」が、イランを必ずしも動かすとは思えない。すでにアメリカは、イラクやアフガニスタンで民主主義を確立しようとして見事に失敗している。

まずは、イランの側から見てみた。価値観の大いなる相違、恐るべしである。

2025年6月15日日曜日

これまでにない戦争である。

https://kaiyoukokubou.jp/2024/12/29/bunker-buster/
イスラエルが、イランの核関連施設や軍事施設を空爆し、イランが報復を行った。テレアビブも攻撃された。両国の対立は、すでに戦争であるといっていい。

当然ながら、両国の報道は、ウクライナの場合同様、信用できるものではないし、実際にどれくらいの被害が及んでいるのかもわからない。

ただ、信用できそうなことは、トランプ政権が当初期限を切ったイランとの交渉期間の60日間の翌日にイスラエルが攻撃をしたこと。アメリカとしては、防御(ミサイルやドローンの迎撃)には関与していることを認めているが、(現時点で)攻撃には関与していないとしていることである。

一方、トランプは、心理戦で側面的に支援していたようで、イスラエルの攻撃は、すぐにはないだろうと発言し、これを受けてイランの軍や原子力関係者の会議開催を間接的に促した。それはモサドに筒抜けで、空爆で会議中に多くの指導者が殺害されたようだ。

これからどうなるか。焦点はイスラエルが、アメリカの誇る「バンカーバスター」(画像参照)をどれくらい購入(もしくは軍事支援)して核関連施設を破壊するか、である。そして、その放射能被害はどのようなものになるか、想像できない。

シーア派・十二イマーム派のイランは、多民族(60%のペルシャ人+アゼルバイジャン人・クルド人+アラブ人など)でありながら、宗教的には統一(90%)されている。シーア派は、スンニー派の六信五行ではなく、五信十行である。五信には、神の正義、預言者とイマームなどが入り違いがある。十行には、アシュラなどの苦行、ジハード(聖戦)なども入っている。意外に理性的判断を重視するという特徴もあるのであるが、その根底には好戦的な部分も強い。

すでに、「イスラエルに死を」という、イラン革命時のスローガンの「シャー」(国王)がイスラエルに変換されている。戦前・戦中の「鬼畜米英」のようなもので、当時の日本のように超専制的で超集団主義的な匂いが漂う。これから先を注視していきたい。

2025年6月14日土曜日

世界奇景探索百科4(番外編)

https://www.500type-eva.jp/gallery/

https://www.traicy.com/posts/20240326294090/
日本人にとっては、決して奇景で反ないのだけれど、非日常的ではある公共交通機関への様々な遊び心のペイント等が、外国人には奇景として映るらしい。上の画像は、エヴァンゲリオンの新幹線とR2D2のANA。https://www.youtube.com/watch?v=DE1DQSiLu4o

これも日本的おもてなしの発露であるようだが、こういうオリジナル化はまさに日本文化の特徴であると私は思う。こういうペイントは、近隣では、京阪の私市線の「機関車トーマス」ペイントがあるし、決して珍しいことではない。JR四国で「アンパンマン」特急に乗ったこともある。(笑)

https://www.tiktok.com/discover/
YouTubeで、「ネコバスの地下鉄」を見た時は驚いたが、さすがにこれは合成らしい。あまりに非日常的すぎる。本当にあったら奇景中の奇景だし、流石に私も乗ってみたい。(笑)

2025年6月13日金曜日

世界奇景探索百科3

https://ameblo.jp/kohei-kkk-kohei/entry-12876138021.html
世界奇景探索百科の書評3回目。気になった記事から本日は、エジプト・カイロにあるマンシーヤ・ナーセル地区の南側・ザバリーン(アラビア語で”ゴミの人々”)と呼ばれ、カイロの家庭ゴミを集めてくる場所の話である。

カイロの人口は1700万人を超えているが、市によるゴミ収集は行われていない。その代わりに数万人のフリーランスのザバリーンがいて、何十年もの間、このゴミ収集を生業としてきた。トラックやロバに引かせた荷車でマンシーヤ・ナーセルに運び、リサイクルや再利用を行い、不用品は売却する。プラや金属は入念に分別し、廃品として売却。有機体のゴミは豚の餌にする。

…豚?

https://ameblo.jp/kohei-kkk-kohei/entry-12876138021.html
実は、ザバリーンは、キリスト教の一派・コプト教徒である。故に豚を食することができる。国民の80%がイスラム教徒であるエジプトでは、常に迫害の対象であった。2003年、政府は産業廃棄物処理の企業を雇い、ザバリーンを格下げしようとしたが、回収所までゴミを運ばなければならない企業のシステムより、手数料が必要だが各戸まで取りに来てくれるザバリーン回収システムのほうが人気だったし、リサイクル率も企業たったは20%、ザバリーンはなんと80%で、明らかに生産性が高いので、結局企業による実験は終了したという。

コプト(正)教は、歴史のある合性論のキリスト教である。イエスの位格は、神性と人性は合一であるとするのが合性論で、単性論(イエスに神性のみを認める)ではない。合性論の教会は、他にアルメニア正教や、エチオピア正教がある。

https://ameblo.jp/kohei-kkk-kohei/entry-12876138021.html
イスラム国家の中にある少数派のコプト正教徒。彼らは、ごみ収集を生業にして生き延びているわけだ。奇景であるとともに、その存在自体も奇であると思う。

2025年6月12日木曜日

世界奇景探索百科2

https://www.xiaolongbao.work/entry/2018/09/02/180940
通勤時に一応読破したので、久々に「世界奇景探索百科」の話題。この本の中で、私が行ったことのある奇景は結局3つだけあった。まずはそんな話から。

まずは、日本で長崎の「軍艦島」、たしかに世界的な奇景と呼ぶにふさわしい。上陸していないのが悔やまれるところである。

さらに、マレーシアのタイプーサムで有名な「バトゥ洞窟」。1890年にタミル人の実業家が、洞窟の入口がムルガン(シヴァ神とパールヴァーティの息子のスカンダ神の別名)の持つ槍(=ヴェル)のようなカタチをしているのに気づき、ひらめきを得て寺院を作り聖地に変えたというのが由来らしい。タイプーサムは、パールヴァーティがムルガンに槍を与えたのを祝う祭りである。上記画像の金色の神像がムルガンである。

3つ目は、コラム的なその他の見どころに掲載されていた「ミュージアム・オブ・マン・アンド・サイエンス」南ア、ヨハネスブルグの呪術用品の店である。アフリカの紹介編のパワーポイントで、多くの生徒に見せてきた店である。

気になった記述について、以後少しずつ記しておこうと思う。

2025年6月11日水曜日

アシュケナジ出自論争

カトリックの信徒であるT先生に、「アシュケナジ(中欧・東欧にいたユダヤ人)はユダヤ人といえない、と私は思うのですが、どう思いますか?」と聞かれた。この論法は、9世紀にハザール王国(突厥などの遊牧民やスラブ系の王国。)が、ユダヤ教に改宗したという説に基づいている。アシュケナジは、アブラハムの血統(DNA)とは言えないというわけだ。

この論争については、①人種とは何かという問題と②民族とはなにかという根本的な問題、さらに③ユダヤ人とユダヤ教の関係性の問題が絡んでいると私は思う。

①現在の地理では、人種という概念(生物学的とされた皮膚の色などによる分類:以前はモンゴロイドとかコーカソイド、ニグロイドに大別されていた。)は、教えない。社会的な歴史的要因を重視するようになっている。アブラハムが現実に存在していたとして、彼はメソポタミアのウルの出身(コーカソイド)とされている。長い歴史の中で彼の持つDNAは、かなり拡散されているといえるだろう。

②民族とは、地理の教科書(帝国書院)では、「同じ言語や慣習、歴史などを共有することから、共通の帰属意識をもつ集団」と定義されている。

③ユダヤ人は、②の定義から、ヘブライ語(モーセ五書やタルムードなどはヘブライ語表記である。)を用い、ユダヤ教の律法を基本に生活し、ユダヤの歴史(聖書の記述)を共有していると言える。(但し、ヘブライ語は本来文語であり、イディッシュ語やラディーノ語で生活してきたユダヤ人も多い。)ハラーハ(ユダヤ法)では、ユダヤ人の母親から生まれた者、正式な手続きをしてユダヤ教に入信した者とされている。よって、ユダヤ人=ユダヤ教徒という見方ができるわけだが、中世ヨーロッパでの迫害の中、キリスト教徒として生きることを選んだ者もいるし、律法を厳守しない世俗派もいるし、ユダヤ教もヘブライ語も全く理解していないDNAの繋がっただけのユダヤ人も存在する。

私は、ニューヨークのシナゴーグで、黒人女性のユダヤ教徒と親しくなった経験がある。生物学的な人種でユダヤ人は語れない。エチオピアにディアスポラした者で、長い歴史の中で黒い肌のユダヤ人が多数存在し、イスラエルに移住した者も多い。彼らがユダヤ人としての帰属意識を持っていれば、ユダヤ人であると言う他ない。

エルサレムのイスラエル博物館には、ディアスポラ後の様々な地域のトーラーやシナゴーグの展示がある。インドや東南アジアにまで、広がっていて驚く。ユダヤ人は、完全に人種という概念を超えている。また、南欧や北アフリカのスファラディ、中東から南アジアのミズラヒム、欧州のアシュケナジなどの地域別な文化の相違もある。ただ、ヘブライ語という基本言語やユダヤ教の聖書などの共有は頑然と存在している。

なにより、ハザール王国には、改宗者と他から招かれたユダヤ人も存在したようだ。でないと、国ごと改宗することは指導者なしでは不可能である。長い歴史の中で、DNAは交錯しているはずだ。アシュケナジは、ユダヤ人ではないという論には、こういう問題点が潜んでいると思う。

そもそも漢民族だって、匈奴や女真とDNAは交錯しているし、ロシア人もモンゴルと交錯している。日本人も当然で、純粋な縄文人のDNAを持つ人はかなりの少数派ではないか。弥生人や渡来人との交錯があって普通であろうと思う。

このアシュケナジ=ハザール王国出自論は、そういう意味でナチのニュルンベルグ法(ユダヤ人の規定を行い、迫害を進めた。)のような気持ち悪さを感じるのである。

ちなみに、松岡正剛の千夜千冊に記された「ユダヤ人は誰か」(アーサー・ケストラー)のほうが面白そうである。https://1000ya.isis.ne.jp/0946.html

2025年6月9日月曜日

ロスの不法移民を守る暴動

https://www.youtube.com/watch?v=7A20gHwWgKM
YouTubeのカナダ人ニュースで、ロスで起こった不法移民を守るための暴動について貴重な情報が流されていたので共有したいと思う。https://www.youtube.com/watch?v=7A20gHwWgKM

6月7日に、トランプ大統領は、CA州の州兵2000人の出動命令を出した。さらにCAにいる海兵隊もいつでも出動できる準備をしているという。これはただごとではない。前日にICE(移民関税執行局)による大規模な不法移民の取締を行ったのだが、ロスの警察が何もしない故にICE施設が包囲され、車への放火やブロックの投石などで負傷者が出たうえに、近隣のコンビニでは略奪も起こったという。

このバックには前民主党政権時にCA州や連邦政府によって資金援助されていた左翼組織がいるようで、アンティファ、CHARLA(人道的移民権利連合)、中国共産党の支援を受けているPSL(社会主義開放党)などの左翼団体などの名が挙がっている。

今回のICEが逮捕しようとしていた不法移民はかなりの重犯罪者であるのだが、左翼はこれを守ろうとしている。それは、前政権が目指した不法移民に選挙権を与え、選挙で民主党を有利に導くためという党利党略であることは明白だ。

税金が不法移民のために蝕まれ、まともな国民がバカを見ることに、現トランプ政権は妥協せず立ち向かう姿勢を見せているわけだ。日本も同様のステルス侵略を受けている。メディアは沈黙し、従順な国民は知らないうちに、税金を蝕まれ、気がついた時はすでに遅いという未来が来る可能性が高い。

隣国はベネズエラを目指す

http://polandball.jp/blog-entry-10271.html#google_vignette
隣国の大統領選で、左派政権がまた生まれた。石破首相は当然のように祝意を表したらしいが、欧米は無視。隣国大統領がまず行うアメリカとの電話会談、トランプ政権は拒否しているようだ。この辺、日本と違いはっきりと意思表明をしている。さらに、国連で先進国認定された後、先進国を引っ張っていくとか、とんでもない発言をして、世界中から顰蹙を買っている。なんとも話題の多い左派政権だが、文在寅政権以来の反日、断交などという言葉も早速出てきている。是非断交を実行してほしいものだ。日本製の重要な製品・資材が入らないと、隣国の自動車もIT関係も生産活動は崩壊する。

なお、三権分立を破壊し、司法も左派が抑えるようだ。これはベネズエラの資本主義から社会主義への移行政策を真似たものらしい。ベネズエラは石油埋蔵量が世界一で、石油企業の国有化で、その利益を国民にばらまいたのは良いが、油田の設備投資を怠った故に経済は崩壊、さらにハイパーインフレを招くような紙幣増刷も行った。これまでの世界経済を学んでいないとしか言いようがない。隣国は、経済を支えるヒュンダイなどの財閥を国有化し、ベネズエラの石油と同等に考えているらしいが、前述のように日本と断行したら見事にしっぺ返しをくらう。経済音痴が政権を担うと、国民が困窮するだけだ。

日本は、これまでアメリカだけでなく、中国や隣国とも波風を立てないようにやってきた。それが戦後日本の美学であるが、このあたりで媚中派・媚韓派の政治家を排し、言うべきことは言った方が良いと思う。

媚中派維新の元凶のハニトラが改めて報道され、父親が反社であったことや、従兄弟が同様に犯罪者で出所後に、元凶の盟友Mによって政治家秘書となったことなどが明白(名誉毀損の裁判で事実認定された)になった。同じような疑いが濃い外務大臣を筆頭とする多くの媚中派・媚韓派は、外患を引導しており、内乱罪を問われてもおかしくない。

隣国はベネズエラを目指す。(ちなみに、このタイトルは五木寛之の”青年は荒野を目指す”のパロディである。)日本は、このままだと(事実上中国の属国となった)ラオスを目指すことになる。

2025年6月8日日曜日

僻地を行くYouTube

https://wikimapia.org/17813/ja/%E3%83%90%E3%83%AD%E3%83%BC-%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%AB%E5%B7%9E#/photo/1297841
地理を教えていて、私などは比較的いろいろな土地を旅した”一見”があるのが強みである。生徒諸君は各地の経験談を非常に喜んでくれている。とはいえ、私の行ったことがない土地を知るのに、YouTubeは実に有為である。

私が足を踏み入れていない気候区は、前述のようにETとEFくらい。先日、アラスカの最北端のバローに行ったYouTubeを見た。https://www.youtube.com/watch?v=7qCy43gB7ic

永久凍土なので、アスファルト塗装ができないとの情報は実にありがたい。また空輸のみしか輸送手段がないゆえに物価は高い。意外にカップヌードルも売ってたり、OSAKAというレストランがあったりと、興味深かった。ただ、ツンドラがなかったので、蚊が無茶苦茶多いということもなく、これは反対に意外だった。シベリアとはだいぶ違うようだ。

もうひとつ、中国のウィグル自治区の最西端に行くYouTubeも見た。悪名高いウィグル民族への漢民族による迫害の地であるが、意外にウィグル人の警官がいて、温厚で愛想も良さそうだった。外国人観光客も多かったようだ。パキスタンとアフガニスタンとの国境、行けるところまでまで行った内容。ここは授業でほとんど教えない、H(高山)気候である。チベットもそうだが、日本には全くない凄い景色が印象的であるし、ヤクに乗るというアクティビティもあるよううだ。https://www.youtube.com/watch?v=TUkoExSZW9g&t=2149s

昔は、実際に行くか、TV番組でしか知り得なかったことが、百聞ではなく”一見”に繋がっている。だが、やはり半分は”百聞”でしかない。自分自身で体験する”一見”の重要性は変わっていないように思えるのである。

ラジエターに難あり

https://auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t1122703398?cpt_s=onlineads&cpt_m=websem&cpt_c=webp
la&cpt_n=280497681_aud-384044827646:pla-381481861571_70752603081_c&gad_source=1
愛車の半年点検に行ったら、ラジエターから水漏れがあって、1時間以上走ったりするのは危険というので、部品と代車が来たら整備工場に入院ということになった。

マレーシアから帰国後、四国に行く前に購入した中古車で、そもそも古い車の上に5年ほど乗っている。四国ではだいぶ酷使したけれど、大阪に帰ってから遠出は年1・2回ほどである。そろそろ寿命なのかもしれない。私は気に入っている車なので、できるだけ長く乗りたいと思っている。

さてさて、どうなるのか、と思う。私の身体も同様に疲れやすくなっており、昨日などは、朝5時過ぎにおきたものの、朝寝で1.5時間、さらに昼寝で2時間と、睡眠過剰であった。車同様なのかなと思ったりする。

2025年6月7日土曜日

トランプ入国禁止12カ国

https://www.istockphoto.com/jp/search/2/image-film?
トランプ政権が、4日、原則として14カ国の入国禁止を発表した。アフガニスタン、ミャンマー、チャド、コンゴ共和国、赤道ギニア、エリトリア、ハイチ、イラン、リビア、ソマリア、スーダン、イエメン。さらにブルンジ、キューバ、ラオス、シオラレオネ、トーゴ、トルクメニスタン、ベネズエラの7カ国は、商用ビザ・学生ビザによる入国が禁止であるとか。

国家安全上の措置であるというのだが…。イスラムの過激派の多い国やかなり中国よりの国、厳しい専制政治の国、政治不安で混乱している国などがあり、理由は様々でありそうだ。

トランプ政権二期目の外交については、関税戦争を始め考察するのがが難しい。反グローバリズム的政策であることは確かなのだが、まだまだ判断しにくい状況にある。

2025年6月5日木曜日

アメリカ歴代大統領の祖先

YouTubeで、ワシントンからトランプまでの歴代大統領の祖先の国を示したものがあった。残念ながらそのURLを再度見つけることができなかったけれど、Wikipediaで元の資料を見つけた。多くは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、さらにはフランスやドイツ、オランダなどWASPバリバリである。ちなみに上記画像にある"Ulster scots"とは、北アイルランドに居住していたスコットランド人を意味している。初期のバージニア王朝はやはりイングランド主体。ワシントンにはフランスも祖先の国に入っていた。独立戦争を指揮したワシントンのバックには、支援してくれたフランスの影もあるのかもしれない。

強烈なのは、やはりJFKのアイルランド一国。アイリッシュの血が混じっている大統領もいるが、かれは特別である。オバマは、かなり祖先が多い。イングランド+フランス+ドイツ+スコットランド+ウェールズ+北アイルランド+スイス+ケニア(それも、故ピーター・オルワ氏と同じルオーであることを発見した。)となっている。

アイゼンハワーも面白い。ドイツ+スイス。UKの血が入っていないのはレアである。ナチのドイツと永世中立国の血を引く将軍がノルマンディー作戦を指揮したのだと思うと感慨深い。Tルーズヴェルトはオランダ系と学んでいたが、イングランドとフランスの祖先もいるようだし、トランプはスコットランドのブレスビテリアンだと思っていたが、ドイツも祖先に入っていた。

アメリカがいかに移民の国であるかがよく分かる。

2025年6月4日水曜日

アメリカの宗教事情のPP


地理総合の今年度の期末の範囲は、一神教の対比・カトリックと正教会の対比・プロテスタントの対比の、3つのパワーポイントで賄うことになった。
最後のプロテスタントの対比には、アメリカの宗教事情(どうしても歴史的な解説が必要になる。画像参照。日本史組にはキツイ。笑)と、利子に対する一神教全体の対比も付け加えた。教義面とも完全ではないが比例しているし、比較宗教学的なシメとした。

アメリカにおける福音派は人口の25%を占めており、世界価値観調査でも伝統的な価値観を重視するゾーンにアメリカが入っている。このことを理解して欲しいところ。現在のトラさん政権やイスラエルとの関連についてもキーとなる話だ。テネシー州の進化論裁判やエルサレムの第三神殿にまつわる話も入れる予定。詳しくやりだしたらキリがないところなので、内容を精選して伝えようと思っている。
利子に対する一神教全体の対比も、かなりアバウトだが、地理総合の授業としては精一杯ハードルを上げたつもり。私の考察の結論は、利子の禁止について、まずユダヤ教は同胞以外は可としており、遵守しているように思われるが微妙なので除外。イスラムが最も無利子を守っており、正教会がこれに次ぐ。公式に最も早く利子を認めたカルヴァン派、ヘンリー8世が認めた英国国教会が、非伝統的。中間派がカトリックとルター派というところ。

教義面では英国国教会をハイ・チャーチとロー・チャーチに分割して見なければならないと思う。そうなると、ハイ・チャーチはルター派よりカトリックに近い。さすがアングロ・カトリックと呼ばれるだけのことはある。ロー・チャーチはカルヴァン派にかなり近い。というわけで、利子という視点で、伝統的・非伝統的という無理やりな比較に挑戦してみたわけだ。

2025年6月3日火曜日

地理探求の受験について

現在、地理総合という基礎科目を教えているわけだが、この上位互換で地理探求という教科がある。新カリキュラムで地理「B」は地理「探求」になった。共通テストはともかく、私大を地理で受験するとなると困る。私大の文系学部では地理を受験科目に入れていないことが多いのである。関西なら、同志社や京産、甲南、龍谷などがそうだ。理系はともかく、文系受験生にはそういう意味で不利なのである。また、参考書や問題集などの種類も、世界史・日本史に比べて種類が少ない。

武田塾のYouTubeで、地理の勉強法についてまとめていた。https://www.youtube.com/watch?v=0gJBCQhqmfY

地理の法則性と地誌との絡みなど、私の言いたいことと全く同じで、実によくできている。今回の期末試験の範囲などは、民族・言語・宗教を地誌と絡めながら法則性を見ていく内容で、少しばかり探求の範囲の上を行っているといえる。(笑)今日の画像は、その武田塾おすすめの参考書である。

2025年6月2日月曜日

逆算的期末試験を作ってみた。

https://news.goo.ne.jp/picture/sports/sponichi-spngoo-20250602-0131.html
エース・山本由伸が先発したものの、ドジャーズはヤンキースに敗れてしまった。山本の体調が悪かったらしい。長い戦いである。大事にしてほしい。

さて、期末テストまでの授業コマ数の計算をしてみると、なかなか厳しい。というわけで、まず土曜日に一日がかりで早くも期末考査を作ってみた。長い教員生活で初である。逆算してみると、どう見ても一神教の解説で終わりそうだ。ユダヤ教、イスラム教、カトリックと正教会の対比、ルター派・カルヴァン派・英国教会(ハイ・チャーチとロー・チャーチ)、そのうえで、旧約にある利子の禁止を元にこれらを対比。昨年度は、2学期の中間試験のスパンだったので、インド思想や日本思想(仏教や儒教も含めて)にも触れたのだが、そこまではちょっと無理なようだ。

ここは無理をせず、じっくりとやっていこうと思っている。山本投手にもドジャーズにも言えることかもしれない。

2025年6月1日日曜日

ヤンキースに2連勝

https://news.yahoo.co.jp/articles/05558bffab3fc92ef6f87324cd16b4272996fcea/images/000
ドジャーズが、本境地でヤンキースに2連勝した。第1戦は、1回表にジャッジのHRが出た後、その裏すぐ大谷選手がHRを打ち、凄い始まり方をした。その後、ヤンキースに押されていたドジャーズが大谷選手の2本めのHRを皮切りに逆転し、8対5で第1戦をものにした。めちゃくちゃいい試合だった。

第2戦は、ジャッジが孤軍奮闘2HRを放ったが、なんと18対2(2回終了時点で10点差、高校野球の予選なら5回コールドである。)でドジャーズがヤンキースを完膚なきまでに叩きのめしたのだった。

ヤンキースは、大差故に8回に野手をマウンドに送ったが、ドジャーズも私も妻も大好きなキケ=ヘルナンデスが、あの変なヘルメットを被って2回めの登板(画像参照)で、最後の攻撃も0点に押さえた。(笑)あの変なヘルメット姿のキケのボブルヘッド人形、作れば絶対にファンが喜びそうである。

ワールドシリーズを彷彿とさせた第1戦だったが、第2戦はドジャーズを応援している側としては嬉しいが、ジャッジなどは実に忸怩たる思いだろう。これも野球という「物語」である。