2026年3月17日火曜日

civil warの宗教戦争的側面

https://www.twinkl.jp/teaching-wiki/american-civil-war
「宗教からアメリカ社会を知るための48章」(上坂昇著/明石書店)の書評の続きである。civil war(南北戦争)は、自由貿易か保護貿易かの経済政策的対立が主原因だと思っていたが、奴隷制をめぐって宗教戦争の側面を持っているという。

南部の奴隷制擁護の聖句は、創世記(9-25)の「カナンは呪われよ。奴隷の奴隷となり、兄たちに仕えよ。」と、レビ記(25-44/45)の「あなたの男女の奴隷が、周辺の国から得た者である場合は、それを奴隷として買うことができる。…それを財産とすることもできる。」よって、クリスチャンでなく異なる人種ならば、奴隷として売買や所有が許されており、新約でもイエスは奴隷制度を非難していない、という論である。

それに対し、北部はマタイの福音書(22-37)「心を尽くし、…あなたの神である主を愛しなさい。…隣人を自分のように愛しなさい。」を聖句として反論した。要するに、黒人奴隷にも隣人愛を持つべきだと説いたのである。

civil warでは、南軍1300人、北軍2400人もの従軍チャプレンを動員した。両軍とも10万人が回心したとされ、戦中戦後で宗教意識が高まった。また南部のバブテスト教会の黒人クリスチャンは、白人教会を離脱するものも多かったという。

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