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| https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/7887/ |
NYから、五大湖周辺のイリノイ州(IL)の東・ウィスコンシン州(WI)にいたるかつて製造業のメッカだったラストベルトである。当時は大卒でない工場労働者でも、1978年のピーク時は(今日の貨幣換算で)時給$16をもらい、夏は休暇を取り、子供たちを大学に進学させることもできた。しかし自動車産業から落ち込み、労働組合は会員を失い、企業は解雇し始めた。人口減は2000年と2010年の国勢調査で、ミシガン州(MI)のデトロイトでー25%、オハイオ州(OH)のクリーブランドでー17%、OHのシンシナティで-10%、PAのピッツバーグで-8%の減少だった。
1825年のエリー運河の開通は、重い原材料と製品を安価に輸送でき、五大湖沿岸とハドソン川、NY港を結ぶことが出来た。1959年のサンローレンス水路開通で、大型タンカーが大西洋から直接来れるようになった。
この地域は民族構成、産業、宗教、異なる民族集団移住時期などが多元的で、多様性に寛容である。アーミッシュがPAやOH、インディアナ州(IN)に多いのもその寛容性を示している。新来移民はヒスパニックが多く、存在感を高めている。シカゴはも多民族都市だが、アイリッシュが政治的に優位で、国政でも民主党が強い。そのシカゴでは、WWⅡの際、白人労働者が欧州戦線へ向かい、その穴を埋めるべく南部から黒人労働者が「グレートマイグレーション」と呼ばれる大移動をしてきたのだが、戦後白人が帰還すると職を失い、の南部(サウスサイド)のゲットー以外に行き場がなく、NYのハーレムと似た状況になった。
…たしかにシカゴのサウスサイドは、一気に治安が悪くなることは経験した。店舗のショーウインドウに鉄柵がある地域になる。シカゴの2つのMLBチームのうちカブスの球場は摩天楼のあるダウンタウンの北に、ホワイトソックスの球場は南にあるのも興味深い。試合のある日は地下鉄でいくと安全らしいけれど…。
労働組合が強くなりすぎ、外国企業との競争に敗け、消費者の需要に変化が生じた故の衰退は、エリー湖は大気汚染と河川汚染で水中生物が生存することが不可能になっている。またアオコという有毒の藻の繁殖で近隣の飲料水の確保が問題になった。(画像参照)
一方で、この地域には今アマゾンやウォルマートなどのオンラインマーケットの配送センターが建てられている。流通ルートの条件が良く、かつ安く広い敷地(工場跡地)と労働者が近くに住んでいるというのが、その理由。新たな雇用創出の流れが来ている。



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