2009年12月27日日曜日

有馬記念でR66


 有馬記念である。私は競馬に興味はない。もうだいぶ前になるが、前任校の職員室の仲間がみんな買うというので、適当に名前だけで買った馬が勝って、万馬券をあてたことがある。当時、私はアメリカ研究に凝っていた。で、マンハッタンカフェ。単勝。さらに連勝は?と聞かれ、アメリカンボス。みんなに「素人はこれだから…」とバカにされた。当日買ったのも忘れていたら、弟分から電話がかかってきた。興奮して、「テレビつけてください!」とのこと。近くにいた妻はその時、「買いよったな。勝ったな。」と察したようだ。慌てた私は「半分あげる。」と怯えていった。その時は結局いくら買ったのかわからなかった。翌日20万円以上勝っていたことが判明した。妻に正直に半分渡して、私は翌年の夏、タイ航空の格安航空券をゲットしてロスに飛んだ。アメリカ極貧旅行。ロスからサンディエゴはアムトラックで移動し、レゴランド・カリフォルニア、ラスベガス、フーバーダムを経由して、最終目的地のアリゾナのR66の聖地・セリグマンまでレンタカーで走った。安モーテルに泊まり食費を極力節約したが、結局予算をかなりオーバーした。今も、セリグマンのR66を守る会本部であるエンジェル理髪店に、私の名刺が貼ってあるはずである。ほんどんど車が往来しないヒストリック・R66沿いのモーテルから見るセリグマンの夕陽は、あまりにも美しく、そして悲しげだったことを思い出す。ところで、今年は久しぶりに有馬記念を買ってみた。
…マンハッタンカフェの子供は勝てなかった。

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