2012年8月14日火曜日

イスラエル考現学 CAT

【イスラエル-(超)多文化共生(強制)の地を覗く-その16
チューチュー
エレサレムの紀行文をいろいろと書いてきた。ここで、ちょっとイスラエル考現学を再開しておきたい。聖地エレサレムは、実に猫が多い街なのである。その多くは野良猫である。
息子の住む家にも、嫁のTさんが餌をやっていることもあって、毎朝猫がやってくる。窓をトントンと叩いてニャーと鳴き、餌を催促する。息子夫婦は「よしニャン」という名前を付けている。ほんと良くなついている。我々がエレサレム中心街へ向かう際は、自分のテリトリーのぎりぎりまでついてくる。犬のような猫で、可愛いことこの上ない。我々夫婦は勝手に「チューチュー」(昔の米国アニメの『どら猫大将』に登場する猫の名前だ。もし猫を飼うなら、我が家では、この名前と決めている。)と呼んで可愛がっていた。右の画像は我々が滞在していたおばさんの玄関にまで来るようになったチューチューである。

新市街にて
聖地エレサレムには猫が多い。聖墳墓教会の入口にも、糞門にも、旧市街のユダヤ人街にも、新市街の街頭にも、とにかく猫がいる。猫好きの我々は、猫を見つけると観光そっちのけで猫に声をかける。(笑)何故こんなに猫が多いのだろう。ホント不思議なくらい猫がいる。少しWEBで調べてみたら、猫のDNAを科学的研究した結果、中東が猫の原産地だという論文があるのである。ちゃんとした科学雑誌に載った論文らしい。なるほど。何となく納得するのだが、まあゴミの中にに餌が多いというのが本当のトコロだろう。

近所のゴミBOX
一方、ゴミといえば、聖地エレサレムには蠅が多い。野外でのカフェやレストランは素敵だが、この蠅の多さには閉口する。私はアフリカでは蠅がたかっても全く気にならないのだが、先進国然としたイスラエルで蠅が多いのは意外だった。だから余計気になるのかもしれない。これには、それなりの推測が可能である。エレサレムは実は下水道インフラに難があり、トイレは水洗なのだが、カミを流さないのだ。聖地だからカミを流さないのか?というのは冗談だが、よく詰まるらしい。で、ビニール袋に集めて地域のゴミBOXに投棄する。ここには生ごみも同様に投棄されるので、蠅が発生するのではないかと思うのだ。

この近所のゴミBOX、私も何回もゴミを入れたのだが、ビックリしたことがある。ポイと投げ入れた途端、猫が飛び出してきたのだ。全くの想定外。もちろんチューチューではない他の野良猫だったのだが、お互いびっくりしたのだった。聖地エレサレムにはゴミBOXにも、カミと猫がいる。

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