2012年8月13日月曜日

エレサレム近郊へ行くⅢ

【イスラエル-(超)多文化共生(強制)の地を覗く-その15
エレサレム近郊というよりは、テルアビブ近郊になるのだが、戦車博物館にも行ってきた。ヤド・ラ・シリヨン(ヘブライ語)、Armored Corps Memorial Site and Museumである。私は少年時代、プラモデル作りに執念を燃やした世代である。その関係で、今でもヒコーキ大好き人間である。だが戦車のプラモデルは、実は少ししか作ったことがない。だからマニアではないのだが、一般の人よりはおそらく詳しい。旅立つ前に情報収集していて、WEBでこの博物館の存在を知った。「地球の歩き方」にも、ちょびっとだけ載っていた。知ってしまった以上は絶対行きたい。300台の戦車が展示されていると言う。凄いではないか。
息子によると、この戦車博物館、エレサレムから直接タクシーを飛ばすしかないという。(実際往復+待ち時間込みで10000円ほどかかった。とはいえイスラエルのタクシー料金は安い。)全く私のために、妻と息子夫婦は付き合ってくれたわけだ。こういう博物館、興味がないと全く面白くないらしい。少し気が引けたが、実際に現地に着くとそんな思いはぶっとんだ。
イスラエルの国産戦車メルカバが3台並んでいる。おっと、こっちにはWWⅡ後のアメリカのM46やらM47、M48、そして作ったこともあるM60などがずら―と砲身を並べている。ロシアの戦車群やドイツの戦車群、特殊な戦車車両、古いWWⅡ時代の戦車も並んでいて、時を忘れるほど素晴らしい空間であった。もちろん戦車には十分触れるし、乗ることが可能な戦車も多い。(さすがに内部には入れない。)汗だくで写真を撮りまくっていたのだった。その間3人は休憩所でひたすら汗をぬぐっていた。(笑)そういう迷惑をかけた意味もあって、宗教学的な学びをさし置いて、私の今回の旅のベストだったと宣言してしまいたい。(笑)
ところで、この戦車博物館のある地は中東戦争の激戦地だったところらしい。こういう所にあえて博物館を作り、多くの子供たちを迎えているところが凄い。当然、親は軍務についていたことだろう。ある意味ホロコースト博物館同様、イスラエル人となるための教育機関なのであった。

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