【イスラエル-(超)多文化共生(強制)の地を覗く-その19】
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ガリラヤ湖 |
ティベリアの街に一度戻り、今度は南のキブツを目指す。キブツというのは、イスラエル建国以前から、平等、機会均等、集団責任、集団的自力労働の4つの原則を掲げた共同体である。このガリラヤ湖畔の南方がキブツ発祥の地なのである。と、言っても息子が案内したのは、最初のキブツではなく、ヨルダン川沿いにあり、世界中のキリスト教徒が、カトリックも、オーソドックスも、プロテスタントも関係なく訪れイエスにならって洗礼できる設備を備えたヤルデニット・キブツだった。「イスラエルのガンジス河みたいなもんやな。」とは息子の言である。洗礼希望者は白い装束を身につけるのを義務付けられているようだ。
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ヤルデニット・キブツ ヨルダン川で洗礼する巡礼団 |
夕方に到着した我々が見たのは、持っていた国旗からコロンビアのカトリックの巡礼団だった。小学生くらいの女の子が洗礼を受けるようで、神父の指示で洗礼を受け、その後巡礼団が順番にヨルダン川に入っていった。うーん。なるほど。確かに日本では見れない光景だった。息子夫婦は、ヨルダン川に自生するビーバーを探しに行った。息子はあまりキリスト教には興味がないらしい。(笑)じーっと見ている私に、妻が「お腹いっぱーい。」妻もキリスト教には興味がないらしい。キブツも見学した。ナツメヤシの畑、牛舎、工場。中には小学校や映画館もあるらしい。
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ガリラヤ湖の朝 十字軍時代の城壁とギリシア正教の修道院 |
夕食はティベリアの夜店広場といったところで魚料理を食べた。この三泊四日の北イスラエル小旅行では、息子夫婦のリクエストでやたら魚料理を食することになる。(笑)夜店はなかなか楽しい。いろんな店が出ていて、アトラクションもあったりする。やはりティベリアは「熱海」である。朝、一人で散歩に出てみると、十字軍の時代の城壁やギリシア正教の修道院があって、ガリラヤ湖畔もなかなか趣がある。
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