ラベル 2025OS学院高校 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 2025OS学院高校 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年3月9日月曜日

サクラサク 本年第二弾

https://www.takeda.tv/hashimotoekimae/blog/post-274194/#html
1月21日付のブログで、エントリーした、外国語学部専攻語のアドバイスをさせてもらった学院の生徒から、合格したとの報と、専攻言語の希望順位表が送られてきた。やったなあ、サクラサク。学院は、英語教育に熱心な学校なので、3年生の先生方も、受験指導に関わった先生方もきっと大いに喜ばれていると思う。

アドバイス時に、将来についても聞いたのだが、かなり白紙のようだ。それもいい。M高校時代、私が関わった同じ外国語学部に進んだ教え子たちもいろいろで、スワヒリ語専攻に2人進んだが、男子の方はハングルにハマり、今は東京都の公務員になっている。女子の方は、アフリカにも行き、結局カメラマンになった。ビルマ語専攻に進んだ女子は大阪市役所にいる。うん。”人生いろいろ・島倉千代子”である。

2026年3月6日金曜日

奈良教 3度目のサクラサク

https://www.toshin.com/daigaku/nara-kyoiku
午前中に、奈良教育大学の合格発表があって、学院の生徒からサクラサクの報告があった。実に嬉しい。M高校時代に、私の英語科クラスから一浪の末に男子1人、ESD(持続可能な開発のための教育)の弟子で、国語科から男子1人、そして今回で、教え子3人目である。

私は教師になりたいという生徒には、まず奈良教育大学を推す。理由はやはり関西のESDの拠点校(ユネスコスクールの指導校)であるからである。小学校課程でも、専門教科を学ぶ中等過程でもESDの学びを大学時代にしておくことは重要だと思っているのである。

私が関わった頃のESDには、開発教育(途上国の問題を扱う)、人権教育、平和教育、環境教育、異文化理解といった5つの柱があったのだが、SDGsの登場で、それらが包括的に取り扱われるようになった。私の専門は、アフリカを中心とした途上国の問題に関わる開発教育であり、創作シュミレーションゲームをいくつか作り、日本国際理解教育学会で何度も発表してきた。おかげで、初版の学会の監修する事典にシュミレーションゲームの項の執筆を許された。ただ、マレーシアに行ってからは、同学会とは縁が切れてしまった。

奈良教育大学で、同学会が開かれ、研究発表したこともあるし、請われて個人的に発表させてもらったこともある。私とも縁の深い大学である。サクラがサイタ学院の生徒にも、充実した大学生活と将来への道を切り開いて欲しいと願っている。

2026年2月18日水曜日

ロシア正教会と聖セラフィム

学院の図書館でまた宗教にまつわる本を3冊借りてきた。「ロシア正教会と聖セラフィムーその霊性の源泉を求めて」(及川信/サンパウロ)から読んでいこうと思う。正教会の学びの中で、登場した聖セラフィムの伝記である。正教会の聖霊(エネルギア)を呼び込んで、キリストと一体化するという正教会の教義は理解したが、具体例を知りたくて書棚から選ばせてもらった。

ところで、今朝宗教科のI先生と、休憩室で一神教について話がはずんだ。I先生は、J大神学部出身で、カトリックの立場から様々な質問を受けていただける貴重な存在である。学び、そして議論することができる極めて比較宗教学的に有効な空間が、学院にはあるわけである。実にありがたい。

2026年2月14日土曜日

久々に沢木耕太郎を読む。

学院の卒業式の日。少し早めに着いて、全員が入場する際に顔を出すことが出来た。みんないい顔で卒業式に臨んでいた。この1年の授業でのことが走馬灯のように浮かんでくる。カトリックの学校なので、マタイの福音書に始まる非常に特徴的な卒業式のことは、昨年記したので、本日は、登下校時に読み始めた沢木耕太郎の久々のノンフィクションについて、少しだけ記しておこうと思う。

『天路の旅人』(新潮文庫上・下)という作品だ。好きな作家を問われたら、私は常に沢木耕太郎の名を挙げる。『深夜特急』を始め、『バーボンストリート』など多くのノンフィクションを手掛けてきた沢木の文章は、驚くほど読みやすいし、引き込まれる。今回も登下校時の2時間ほどで、一気に86ページを読んでしまった。むちゃくちゃ面白い。書評らしきことを書くべきか否か悩むところであるが、いずれ…。

2026年1月21日水曜日

外国語学部専攻語アドバイス

https://www.google.com/search?q=
共通テストが終わり、もうすぐバンザイ・システム(予備校による全国的な資料を元に合格率を出すシステム:昔A評価だとバンザイのマークが付いたので業界ではこの名がある。)が出てくる。昨日、特進コースの生徒から、某国立大学の外国語学部の専攻語選択について、アドバイスを求められた。

中国語・デンマーク語・アラビア語・モンゴル語・フランス語・トルコ語・フィリピン語・スペイン語・ロシア語・ベトナム語・ドイツ語・ヒンディー語・ウルドゥー語・アラビア語・朝鮮語・英語・ペルシャ語・インドネシア語・イタリア語・スワヒリ語・タイ語・ポルトガル語・ハンガリー語・ビルマ語・スウェーデン語の中から1つ選ぶことになる。昔M高校時代にもよくアドバイスをした。この言語に全て志望順位を付けなければならないらしい。

私のアドバイスのポイントは、1:成績結果次第であること。ヨーロッパ言語は比較的上位の成績が必要で人気が高い。アジア・アフリカの言語は人気が低く、比較的下位になっている。ただ、マイナーな言語は日本語対応の辞書がない場合が多く、英語版辞書で学ぶことになるので、英語の学力がさらに身につく。2:各言語の文字が、アルファベット(ダイアクリティカルマークのあるものも含む)か、それ以外か。学ぶうえで文字の違いは大きい。3:文法的にSVOCか、日本語同様、Vが最後に来るのか。これも大きい。

成績のことはとりあえず無視して、上記の言語をアドバイス・ポイントの2・3で4分類してみることを勧めた。アルファベットにこだわるか、SVOにこだわるかである。一応自分でも分類してみた。

アルファベット&SVO:デンマーク語・フランス語・フィリピン(タガログ)語・スペイン語・ベトナム語・ドイツ語・英語・インドネシア語・イタリア語・スワヒリ語・ポルトガル語・スウェーデン語

アルファベット&非SVO:トルコ語・ハンガリー(マジャール)語

非アルファベット&SVO:ロシア語・タイ語・中国語(中国語の文字は簡体字化している)・アラビア語(基本はVSOだが、SVOも非常によくつかわれるらしいので、ここに分類)

非アルファベット&非SVOC:ヒンディー語・ウルドゥー語・朝鮮語・ペルシア語・ビルマ語

アジア・アフリカ諸国の言語には、旧宗主国の語彙が混じってくることも伝えておいた。結局、本人が何に重点を置くかが大切だと思う。この分類以外にも、その言語を使う国の魅力なども加味されるだろうと思う。ちなみに私のおすすめは、英語やマレーシア語同様、アルファベットでダイアクリティカルマークがない、ケニア・ウガンダ・タンザニアで使われる”スワヒリ語”である。(笑)

2026年1月13日火曜日

ポスターセッション無事発表

このところ、硬い話題ばかりだったので、久しぶりに地理総合の授業の話をエントリーしたい。本日、ポスターセッションの最初の発表をやった。グループ分け・国選び・企画段階で1時間、3クラスのグループ数が判明してから模造紙購入をして年明けに配布、制作開始で1時間。そして次の時間に発表本番という、かなりタイトなスケジュールとなった。これは、オーストラリアからの短期留学生(昨年12月7日付ブログ参照)にも発表してもらいたいという理由によるものである。

果たして、それぞれ完成し発表できるか不安であったのだが、全グループはスタンバイできていて安心した。聞くと土曜日の放課後に作業をしていたグループ、B4の白紙に各自の担当部分を自宅で完成させて張り合わせたグループなど様々に工夫してくれたようだ。

特に印象に残ったのは、いつも熱心に授業を受けてくれたグループの「ブルキナファソ」の発表である。何より、最後にブルキナファソの問題点を解説してくれた点である。最貧国のひつであるブルキナファソの教育や保健医療の問題に踏み込んでくれていた。授業の最後に、少し私の体験的な保健医療や教育の問題(街角で足の立たない人を見たこと、JICAの看護師さんが言っていた妊婦が病院にいくと悪霊がつくと避けている現状や奈良教育大学の先生が数学の授業を教育関係者にしていたこと、教育省のエリートと対話させてもらったことなど)を付け加えておいた。良い授業になった。

特に、敬意を払ってオーストラリアを選んで発表した留学生の参加するグループの写真を中心に撮り、授業終了直後に私のカメラ→PC/USB経由でホームステイしている生徒のPCに移すことが出来た。後はどうにかなるだろう。(笑)日本での思い出の一つになればと思う。

2026年1月1日木曜日

SDGs10年 残り5年

https://www.quocard.com/individual/column/article/eto2026/
2026年が始まりました(干支は馬です:画像参照)。読者の皆様、明けましておめでとうございます。このブログも18年目に突入しました。Bloggerを使っている故に、日本国内以上に海外の読者に支えられている状況が続いています。グローバリゼーションを実感する日々ですが、新年にあたって、昨秋に10年目を迎えたSDGsについてエントリーしようと思います。

教育関係者の1人としては、日本の教育のコンセプトが、戦後の平和と民主主義教育から、人権教育(1958年生まれの私はその初期にあたります。)へ移り、さらに環境教育、2025年以降はグローバリゼーションの中、SDGsへと変化してきました。今お世話になっている学院でも文化祭で中学生全員がポスターセッションをしていました。

国際理解教育の徒でもある私は、SDGsを極めて重要な国際的指針だと考えています。貧困撲滅中心のMDGsを、中進国はもとより先進国の経済格差にまで拡げ、「誰1人取り残さない」(Leave no one behind)という理想、社会と経済発展と環境のバランス重視など17の目標と169のターゲットには、大いなる人類の知恵が凝縮されていると思います。しかし、2030年までいよいよ後5年を切りました。私には、理想と現実の中で、SDGsとグローバリゼーションは、いささか疲弊しているように見えるのです。

学院での2学期の地理総合の授業では、金融や高度な技術を持つ先進国の周囲に、安価な労働賃金で、先進国のサプライチェーン化した中進国、さらにその周縁に、紛争の罠や資源の罠、内陸国の罠、劣悪なガバナンスの罠などにハマった途上国が存在することを示しました。SDGsの理想は、このサプライチェーン化できないほどの途上国には無縁なものとなっており、欧米先進国や中国の新植民地主義・構造的暴力と自国の専制政治による暴力の二重苦にあえぐ人々は、完全に取り残されているといえるのではないでしょうか。

また、現在の欧州の危機は、ロシアからのエネルギー依存のツケと共に、環境優先を振りかざしすぎて自滅している感があります。クリーンエネルギーの確実性のなさを無視して、また二酸化炭素排出量の制限を声高に叫んでEV車移行を無理に進めたものの、結局様々な材料生産で莫大な環境負担を招いている姿は、いささか滑稽でもあります。結局、新自由主義的なビジネス重視が、SDGsを利用して挫折したといえると思われます。そのEV車需要に乗っかった中国もまた同様です。チャーチルが民主主義を批判しつつも他にこれ以上の制度があれば、との名言を残したように、資本主義もこれ以上の経済制度があればという注釈がつくものだ思います。

SDGsを理想としてではなく、現実の改革の指針とする時が来ているように思うのです。それには、極めて難題ですが、地球市民がそれぞれエゴを捨て、利害を捨てる必要があります。いよいよ仏教の知恵、イスラムの知恵などを見直す時期が来ているように思うのですが…。

…本年もよろしくお願い致します。

2025年12月7日日曜日

ポスターセッション 留学生参加

https://newt.net/aus/mag-066016825969
先日、学院にオーストラリアのメルボルン(画像参照)の姉妹校から1ヶ月ほど短期留学してくる子が、3年生の生徒宅にホームステイするそうで、私の地理総合の授業に参加することになった。期末考査後から来年にかけては、ポスターセッションをする予定のクラスなので、それはそれで楽しみである。

M高校時代は、こういう留学生が授業に参加してくる事例はよくあったので、私自身は特に問題はない。またまたサバイバルイングリッシュで対応するだけである。(笑)

ポスターセッションの候補国に、オーストラリアを入れているのでちょうど良いかも知れないと思っている。

2025年11月30日日曜日

期末考査後の授業について

昨年度のポスターセッション・モザンビークの1つ
期末考査が終わると、私の地理総合の授業は、特進クラスでは行わないことになっている。入試科目対応の特別時間割になるからである。残りの総合理系と看護コース、総合文系の授業に専念することになるのだが、今年は、総合理系と看護コースでは、ちょっと本格的なディベートを、総合文系では、昨年同様ポスターセッションを中心にやることにした。

ディベートは、命題を2つ出し、4チームに別れて行う予定。すでに学級委員に最適なチーム分けを依頼してある。総合理系と看護コースは、明確な言語を使える生徒が多く、ここに論理性を加味したいところ。命題の1つは決定している。「中国は先進国か否か」である。

立論に際して、「先進国の定義」がまず重要になるだろう。一応はOECD加盟国ということになっているが、中国はG20に入っているし、上海協力機構なども組織し国際援助を行っている。この先進国の定義を狭義に捉えるか、広義に捉えるかがまず重要かと思われる。さらに具体的な質疑内容を考えさせたいと思う。もう一つの命題に関しては悩んでいるところ。

ポスターセッションに関しては、中南米やオセアニアの地誌はほとんどできなかったので、これらの国の国是や理想をもとに自由に発表させたいと考えている。こちらから、候補国を提示して、クラス内でダブらないようにしていきたい。昨年はなぜかモザンビークが各クラスで人気であった。三者三様の発表で、その対比も面白かった。(笑)

中南米とオセアニアということで、メキシコ、パナマ、ペルー、エクアドル、ボリビア、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランドと太平洋の島嶼国ということになりそうである。

2025年11月19日水曜日

PP 英仏独露南ア蘭の国是

授業は、いよいよ最終局面に入っている。パワーポイント教材も手直しながら、イギリス・フランス・ドイツ・ロシア・南ア・オランダの国是や理想について作ってみた。
イギリスは、4つのカントリーの同君連合である。少しだけ地誌を交えた。フランス語の王権神授説の国章から君臨すれども統治せずに変化したことも階級社会も重要だし、先進国中の先進国であるイギリスの姿も伝えた。(上記画像)ここは、政治・経済の復習になる。
フランスは、フランス革命と政教分離(ライシテ)と個人主義、そして中華思想。ヨーロッパに与えた影響は多大である。特に、ライシテが如何に特別であるか、イギリスの英国国教会、ドイツのルター派とカトリックといった国家と宗教の関係性について対比する。
ドイツは、ホロコーストの反省と国際貢献。上の画像は、私が撮ったアウシュビッツ第一収容所のガス室に残されたユダヤの人々の爪痕である。ドイツの理性による理論構築のことも、ニュルンベルグ法(ホロコーストの際のユダヤ人の規定)で説明。道具的理性にも少し触れたい。
ロシアのナショナリズムと歴史的に民主主義を経ていないことは、ロシア理解の上で重要かと思う。できれば、ウクライナ問題にも触れたいところ。
南アの「虹の国」という国是は、5ヶ国語による国歌にも現れている。アパルトヘイトを乗り越えて再建途中だが、ジニ係数が世界最悪の数値であることも述べなくてはならない。
オランダに関しては、最もリベラルな国であることも重要。学院には看護コースもあるので、安楽死の話題は欠かせない。

…一気にパワーポイントのエントリーをしたが、修正したいところもある。それは、もし同じような授業構成をするとして、来年度の課題としておきたい。

2025年11月18日火曜日

教材研究 オランダの国是

https://jp.123rf.com/photo_198726138_
オランダの国是は、王室のモットーである「Ik zal hanghaven」(我、守り続けん)である。何を守るのか?それは、スペインから独立した歴史と、海跋以下の土地を水利・治水技術による国土保全だといえる。非公式な国是には、「独立・自由・寛容性」が挙げられる。ここで謳われる自由と寛容性は、フランスのユグノー戦争で迫害を受けた人々を受け入れた歴史や商業国家として、合理的な精神性と対話力などが背景にあるようだ。

オランダは、世界的に最もリベラルな国家だと言われる。まずは、マリファナなどのソフトドラッグとハードドラッグ(LSDなど)を区別し、マリファナについては、コーヒーショップで非刑罰対象として許可していることが挙げられる。(マリファナの使用率は、EU諸国の平均くらいだと言われている。)また、2001年に世界初の同性婚を認めた国でもある。さらに、厳しい条件(患者の示達的かつ熟慮による要請/患者の苦痛が永続的で耐え難いこと/他の合理的解決策がないと患者と医師が確信していること/別の医師の意見を聞いて判断等)のもと、世界初の安楽死を合法化した国でもある。オランダでは、2013年の統計で9068件の安楽死の処置が行われたという。これには、国民の過半数が無宗教という宗教的背景がある。オランダと言えば、ゴイセン(カルヴァン派)の拠点で、前述のアフリカーナーと同じかと思いきや、本国では、すでに(日本同様に)他のプロテスタントと合併し、13%ほどになっていることが大きい。

…国是やその国の理想を語るうえで、オランダは外せないと判断した。私が、ケニア視察の帰路に見たオランダ・アムステルダムは、LGBTの象徴であるレインボーフラッグがあふれており、まるで、NYCを彷彿とさせたのだった。もちろん、いくら合法とはいえ、マリファナを吸うことなど思いもよらなかったのだが。ところで、教材としては、売春の合法化については触れないことにした。女子生徒が多いし、適当でないと判断したのである。とはいえ、アムスでは、お土産屋には、飾り窓のマグネットが溢れていたのだった。

2025年11月17日月曜日

教材研究 南アの虹の国

ケニアの農村で、キャッサバを見せる故ピーター・オルワ氏
…JICAのケニア視察旅行の帰国時の空港で、コーディネーターの故ピーター・オルワ氏が、最後の最後に「レインボーだよ、レインボー!」と叫んだ。 その時は、なぜ彼がそう叫んだのかわからなかったのだが、今思うと、南アのマンデラ大統領が主張した「虹の国」を、ケニアも含めてアフリカ全体の明るい未来への希望を込めていたのだと思う。今回の「国是」の中に南アを含めたのは、故ピーター・オルワ氏へのリスペクトからである。

南アの国章には、カム語で「多様な人々の団結」という文字が刻まれている。人種平等の達成と民主主義の実現、多様な民族が共存する「虹の国」としての国家を建設するという願いからである。国歌も、コサ語、ズールー語、ソト語、アフリカーンス語、英語の5ヶ国語で構成されれている。国歌の元になったのは、コサ語とズールー語の「アフリカに祝福を」とアフリカーンス語の「南アフリカの叫び声」である。

南アはアパルトヘイトという過去を持つことは周知の事実である。アフリカーンス語を話すアフリカーナーは、主としてオランダ系のカルヴァン派(+フランスからオランダに逃れたユグノー等)である。彼らがアパルトヘイトを主導した。ボーア戦争でイギリスの植民地となったが、WWⅡ以後政治の主導権を握ったのだった。カルヴァン派の予定説から見れば、現地の黒人は、全くの差別の対象となったのである。

ともあれ、今はアパルトヘイトは廃止された。だが、そんな簡単に解決するわけはない。南アは今もジニ係数(国内の経済格差を計る指標)では世界最悪の数値を叩き出している。

…故ピーター・オルワ氏の叫んだ「レインボー」は、未だ道半ばである。

2025年11月15日土曜日

世代を超えて教えたいこと

https://www.etsy.com/jp/listing/1823702526/arabama-heart-of-dixie-nanbpurto-3ag0666
地理総合の授業では、アメリカの国是や理想、11のアメリカといった地誌的な内容が一息ついたところである。期末考査まであと2週間。ここからは、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、南ア、オランダとテーマ講義が続いていく。ちょっと気になったことを、エントリーしたい。

ウェストバージニア州(州コードはWV)は、グレイト・アパラチアの起点となった州であるのだが、私は9.11の話をする。9.11については、生徒諸君はおよそ映像などで知っていて通じるのだが、オノ・ヨーコがNYCのNYタイムズ紙”IMAGINE PEACE”という広告を出したことを述べた際、生徒諸君はオノ・ヨーコが誰なのかを知らない。亡夫・ジョン・レノンの名も軽音楽部の生徒以外知らない。まさに世代的な認識の相違である。さて、WVで、女子高校生が平和を訴え、退学になった話をする。実際の攻撃を受けたNYCでオノ・ヨーコがこういう広告を出してもさして非難は出なかったのだが、WVでは、”平和を”と書かれたビラを撒いた女子高校生は退学処分になったのである。この事件は、民放のある報道番組で大きく取り扱われた。平和主義を国是とする日本らしい話のだが、私は、WVのいう地域性に対するマスコミの無知を感じた。アパラチア炭田が主産業で、斜陽化後は軍人になった人々が多いプワーホワイトの州、WV。彼女の行為は正義であったかも知れないが、地域性と真っ向から対立する行為だったのだ。

ディープサウスでは、”Heart of Dixie”=南部の心臓という愛称をもつアラバマ(州コードはAL)のカープレート(画像参照)を見せて始まる。もちろん、かの公民権運動の震源地としてのモントゴメリーのバスボイコット事件について語るのだが、M・L・キング牧師の”I have a dream”の演説は、今の高校生には直感的に伝わらない。昔は、中学の英語の教科書に必ずと言っていいくらい載っていて、暗唱できる生徒も多くいたのだが…。この公民権運動自体も教える機会が少なくなったように思う。アメリカの多民族社会を”人種のるつぼ”から”人種のサラダボウル”と言い換えているアメリカというかWASPにとっては、ネイティブアメリカンへの仕打ちと共に黒歴史ではある。日本の教育界が忖度したのかもしれないが…。

私は、善悪や美醜を超えて、知る限りのアメリカという国を、世代を超えて伝えたいと思うのである。昨日下校時に、ある生徒が「授業を聞いて、是非アメリカに行ってみたいと思いました。」と言ってくれたのが、何よりうれしい。

2025年11月14日金曜日

社会科学習とコロナ禍の影

https://business.nikkei.com/atcl/opinion/15/218009/051700045/
学院の社会科教員Y先生との会話の中で、社会科学習にとって重要な時期は、小学校の高学年と中学時代の基礎的な事項の学びではないか、という話になった。たしかに、私自身の経験からも、この時期に詰め込んだように思う。今だに地理の国名や首都名、日本の県名や県庁所在地、主な山脈や岬名等は、小学生時代にに完全に頭に入れたし、日本史や世界史、政治分野のおよその流れもこの時期にインプットされている。

中学時代は、社会科好きの友人がいて、朝日年鑑などを読み合って背伸びして難解な用語を頭に入れたりもしたものだ。

ところで、今の高校生の年代は、この重要な時期、コロナ禍の影響をモロに受けた年代であるのかもしれないとY先生は言われる。なるほど…。偏差値は決して低くないのだが、意外に一般常識的なことを知らないことが多い。高校の社会科は一気に学習内容が深くなるのだが、その基盤が形成されていないように感じるというわけだ。

コロナ禍の時期は、学習をサボろうと思えばサボれた時期だ。学ぶ意識が高ければ自学自習できただろうが、コロナ禍に流された可能性は高いと私も思う。

…この会話の後、私はM高校に視察に来た中国の社会科教師のことを思い出した。彼は、文化大革命時代(画像参照)に学生生活を送った故に、英語を学ぶ機会を失い、一切英語が話せなかったのだ。日本視察を命ぜられるほどの教師であるのに、簡単な会話でさえ不可能で、さすがの私もコミュニケーションを取れなかったのだ。まさに、世代的悲劇である。コロナ禍は小さな文革といったところだろうか。

2025年11月8日土曜日

学院と緑のサヘルの「縁」

https://sahelgreen.org/
先日、学院の人権担当のS先生から、校内の教員用の通信アプリで、緑のサヘルのカレンダー購入のお知らせが届いた。どうやら、学院と関係の深い修道会が支援しているらしい。緑のサヘルは、ブルキナファソで活動するNGOで、ワガドゥグでスタップのMさんに色々お話を伺った経緯もあり、またまた学院と私の「縁」を感じた次第。

さっそく購入申し込みをさせていただいた。緑のサヘル…なつかしい響きだ。こうした地道な活動がアフリカの貧困解消に与えている影響は大きい。カレンダー購入によって少しでもお役に立てればと思う。

2025年10月29日水曜日

教材研究 イギリスの階級社会

イギリスの国是は、国章にある「神と我が権利」(フランス語:Dieu mon droit)くらいしかないらしい。そもそもヨーロッパの王室はフランス語が共通語で、1198年のリチャード1世の言葉で、王権神授説を意味するのだが、これがイギリスの国是だ、というには違和感がある。それより、「君臨すれども統治せず」(The monarch reigns but dase no rule.)の方が、英王室らしい。ドイツから来て英語が話せず政治に無関心だったョージ1世以降の責任内閣制が、同君連合のUK(連合王国)らしい。

このイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの同君連合については、詳しくやるとやたら戦争の連続の世界史になってしまうので、地理総合としてはそれぞれの比較に留めることにした。イングランドの議会というのはなく、UKの議会であるが、他のカントリーはそれぞれ議会を持っている。またウェールズのみイングランドの法域で、他の2地域はそれぞれの法域を持っている。微妙に違うのである。この中で、スコットランドは2014年に分離独立の国民投票を行ったことにもふれておかねばなるまいと思う。

イギリスは階級社会である。各カントリーには、公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵といった貴族が存在しており、世襲貴族・一代貴族、聖職貴族による上院=貴族院もある。さらにアッパークラス、ミドルクラス、ワーキングクラスといった階級が厳として存在している。

…ビートルズが、勲章をもらい、ナイトとなって、サーと呼ばれる存在になったのだが、これは一代貴族ではない。彼らが、サーと呼ばせていたのかどうかはわからない。ワーキングクラスのジョン・レノンは、こういう事をきっと無視していたように思う。ただ、NYCのダコタ・アパートに入居する際には有利に働いたのではないかと邪推したりする。なにせ、かのニクソン元大統領が入居拒否されたようなアパートだから。

イギリスの貴族の子弟は、17世紀頃、フランスでマナーを、イタリアで古典や芸術を学ぶスタディーツアー(グランドツアー)で学んでいた。これは、当時のイギリスの後進性を示しているのだが、やがて7つの海を支配する栄光の大英帝国/パクス・ブリタニカの時代を迎える。地理としては、ジブラルタル、スエズ、南ア喜望峰、インド、マラッカ、シンガポールといった地政学的に重要な拠点を抑えたこと、また植民地の現地人エリートによる間接支配を行った帝国主義政策などは抑えておきたい。これらは、イギリスの経験主義的な、失敗や成功に学ぶ経験の積み重ねが大きいといえる。

…ケニアでは、イギリス植民地時代に土台が築かれた地図測量を行う、日本で言う国土地理院を訪れた経験がある。植民地支配のためにまず地図を作成する、というイギリスの植民地政策は、ある意味、的を得ているといえるだろう。

最後に、先進国中の先進国としてイギリスについて語ろうと思う。産業革命後の世界初の公害(特に煤煙)に悩み、過酷な労働条件から徐々に労働問題への取り組みを進め、最終的に普通選挙制へと昇華する。この徐々にという経験論的なスタンスがイギリスの特徴で、フランスとは大いに異なる。さらに、世界的な商船の運営からロイズ保険が生まれ、鉄道の建設運営も手探りで行い、先進国故の失敗から生まれたシステム構築がなされた。WWⅡ以後、労働党政権のもとで、「ゆりかごから墓場まで」(from the caadle to the grave)という高福祉政策のもとで、労働意欲が低下し、また労働組合の高賃金ストライキなどで、企業の国際競争力が低下し、高い失業率とインフレによるスタグフレーションが起こった。いわゆる英国病である。保守党のサッチャーによる新自由主義経済政策で脱却するのだが、これも先進国としての宿命的なことではないかと思う。

本日の画像は、先日学院の図書館で借りてきた「イギリスの歴史を知るための50章」である。通勤途中に一応読破したのだった。

2025年10月27日月曜日

PP 11のアメリカ


授業の方は、「11のアメリカ」に入っている。パワーポイントの内容を少しエントリーしておきたい。今回の主眼は地誌ではないのだが、せっかくなので、11のアメリカの区分にしたがってPP教材を作った。

ちなみに、SDのマウントラッシュモアは、上記画像のような各州の旗がはためく「民主主義の神殿」的なものが少ない。とはいえ、このマウントラッシュモア、建設のきっかけは、パンフレットによると単なる観光資源の創設だったのだが…。
ディープサウスについては、公民権運動に触れないわけには行かないと思う。結局、いろんな話をしてしまいそうである。(笑)

2025年10月21日火曜日

アメリカ地誌を州コードで学ぶ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%
E5%9B%BD%E5%90%84%E5%B7%9E%E3%81%AE%E7%95%A5%E5%8F%B7%E4%B8%80%E8%A6%A7
2学期後半の授業が始まった。まずは、アメリカの州のコードを頭に入れる作業的な授業。提出物のプリントを、好きな者同士集まってやってもいいという時間である。

このアメリカの州コードは、意外に知っている州名(州名だと生徒たちは認識していない場合が多い。)もあって、楽しく学べる。たとえば、VTはリンゴとハチミツのカレーの商品名と同じであるし、KYは空気が読めないではなく、ヒントは私というとすぐに分かる。(白髪で髭がある人物が立ってる店の名前である。)GAは、コカ・コーラと関連している。自動販売機の缶コーヒーと同名であるからだ。DEは、有名なぶどうの種類の名前である。最近は、フォーク・ダンス(私は大嫌いなのだが…。)を小中学校であまりやらないようで、OK=オクラホマ・ミキサーというダンスを知らない生徒も多い。これは意外。NYやCA、TX、FLなどは、多くの生徒がさすがに見当がつく。

NC・SCとND・SDのNとSは、南北なのでセットで覚えると良い。Mで始まる州名が多いが、MAはマで始まり、MIはミで始まるが、MOは少し覚えるのが難しいのだが、地図にあるアルファベットをよく見ると納得する。なんとなく、コードの綴は、法則性があるようなないようなで、元の州名さえ頭に入っていれば、およその検討がつく。

以後の授業では、アメリカの州名はコードを使って話していくのが私の地理の恒例である。机間を回っていくと、アメリカに行きたいという生徒も多い。この授業、意外と盛り上がるのであった。

2025年10月19日日曜日

教材研究 11のアメリカ2

試験の採点も一段落したので、教材研究の話である。11のアメリカについては、以前エントリー(本年7月11日:この時は12の国家となっている)した。今回は、学院の図書館で借りた「シリーズ 世界を知るための地誌学アメリカ」(二村太郎・矢々崎典隆編/朝倉書店:本年4月発行)を参考にプリントを作成した。

アメリカは、多民族移民国家であるので、州ごとの地誌も大事だが、こういうどんな移民が集まってできた州なのかという視点は新鮮である。11という数字は大まかなもので、迫害され疎外されたネイティブ・アメリカンの視点や、フロリダのキューバ移民、ハワイは入っていないのだが、いくつかの発見もあった。

グレート・アパラチアに分類される地域は、イングランドとスコットランドの国境の山岳地帯や北アイルランドからの移民がルーツで、白人の中では貧困層にあたること。WVの炭鉱などで働くプワー・ホワイトのイメージが強い。ディープサウスのルーツは、カリブ海の砂糖プランテーションであるとのこと。また太平洋沿岸のレフト・コースト地域は、海路でヤンキーダムから来た個人より社会の共通善を重視するカルヴァン派、陸路でミッドランドから来た宗教に寛容な人々が混ざり合っているというのが面白い。ちなみに、CAのサンフランシスコはレフト・コーストだが、ロスやサンディエゴは、エル・ノルテといったヒスパニック系が主流の地域に入っている。ちなみに、シエラネバダ山脈地域などは、ファー・ウエストに入る。

一応、主な州についても、この11のアメリカ区分にしたがって整理してみた。面積・人口・1人あたりのGDPの順位を調べて挿入しておいた。意外だったのは、1人あたりのGDPの順位である。VTが最下位だった。VTは、高齢者が多く、葬儀会社の対人口比率が最も高いという知識があったが、ここまで衰退しているとは…。

最後に多様性とともに均質性についても触れておいた。均質性の最大の原動力は、やはり英語である。共通語とか国語といった法的な制限はないのだが公教育でアメリカ的価値観の育成が図られている。農業においては、西進において家族農業と混合農業が基盤であったこと、ただし見事なまでのプラグマティックな適地適作が行われている。さらに交通・通信網の発達、地域間の文化的差異を縮小させた。興味深かったのは、19世紀末にシカゴを拠点とした通信販売システムが、分散して住んでいた中西部の農村地帯に、分厚いカタログを配布し、日常生活に必要な品や農機具や馬具、娯楽のための品まで揃えて供給していたことや、フランチャイズチェーン(マクドやKFC等)、チェーンストア(ウォールマーケットやコストコ等)の発達で同一企画の商品が全国どこでも供給されていることも大きい。

全国紙は、USA Todayやウォール・ストリート・ジャヤーナルくらいだったのだが、ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポスト、ロサンジェルス・タイムスもデジタル化で全国に拡大しているようだ。

2025年10月16日木曜日

教材研究 11のアメリカ

https://www.reddit.com/r/Infographics/comments/nmlsjn/co
mparing_us_states_to_entire_countries_by_gdp/?tl=ja#lightbox
明日はいよいよ私の地理総合の中間考査試験の日である。試験が終わればまた期末考査の範囲に入る。このところ、その準備に追われていた。期末考査の範囲は、「神なき時代の終末論」のいよいよ最終段階。ある種の理念や価値の高い理想をメインテーマとしている。最も取り組みやすいのは、アメリカである。
私が最初に浮かんだのは「明白な天命」(Manifest Destiny)である。とはいえ、国是ということで検索すると、AIは、アメリカの「例外主義」を挙げてきた。他の先進国とは質的に異なっているという信条である。

イギリスから独立した歳、税金から逃れる自由を求めたこと。「代表なくして課税なし」である。この自由重視は、NH州の「自由を与えよ、しからずんば死を」という州のモットーがさらに印象的である。

さらに移民国家であること。歴史的に段階を踏んでいることも伝えたい。WASPという概念も重要だと思う。昔、人種のるつぼという表現があったが、溶け合っているとは言えない故に、人種のサラダボウルと言われている。

最後に、アメリカの共和主義と三権分立、各州の自治権など他の先進国とは異なる民主主義制度である。アメリカの違憲立法審査権は、これ自体存在しないイギリスや、あまり強くない日本と比して、州の地方裁判所でも大統領令をストップさせることが可能なほど強力である。上院議員は、4000万人の人口をもつCAも57万人のWYも同数の2名選出。これは、連邦国家、州の独立性を明確に現している。

このあと、やはり「明白な天命」の解説を入れた。国内の西部開拓を正当化する標語だったが、古代ギリシアからイギリス、そしてアメリカへ渡った民主主義は、さらに西に向かいアジアを一周するのだという文明観になった。自由と民主主義を拡大するという意思は、米西戦争でフィリピン、WWⅡで日本で成功例を作ったが、イラク戦争後は見事に失敗したわけだ。

もうひとつ、触れておきたかったのが、プラグマティズムである。良い結果が生まれたらそれが真理という現実的な哲学であるが、これは実にアメリカ的である。前民主党政権下の移民政策も、国勢調査後の選挙敗北(民主党支持の州の人口減)を見越しての対策だし、現共和党政権の保護貿易的政策も、プラグマティズム的である。WWⅡ後の自由貿易で戦争を回避するという米英の理念はぶっとばされている。(笑)

…ところで、このところドジャーズを応援していて思うのだが、MLBはまさにプラグマティズム的である。先発投手や中継ぎの選び方も右腕か左腕で違うし、統計データで判断され、最も効率的で合理的な作戦を取る。先発メンバーも打順もそうだし、結果重視である。しかも選手の価値も金銭で見事に計られ、FAやトレードで動く。MLBはビジネスだなあとつくづく思う。まさにアメリカなのである。

少しばかりアメリカの地誌もやりたい。私が選んだのは、「11のアメリカ」である。この移民や文化的なところに視点を置いた地域区分は実に興味深い。各地域区分の概説とともに、提出課題や所属するいくつかの州の概要も講じようと思っている。

さて、今日の画像は、アメリカの各州のGDPを他国と対比した図で、パワーポイントにも使わせてもらっている。以前のもの(2015年7月7日付ブログ参照)は、CAがブラジルと同程度だったが、新しいものはイギリスと同程度になっているし、TXはカナダと同程度である。10年の月日を感じる。