2010年6月7日月曜日

億万長者はハリウッドを殺す


「体調を整える1週間にしたいと思うのである。」と昨日結んだわりに、今日もかなり体調がきつかった。薬もちゃんと飲んでいるのだが、1・2時間目の地理Aも4時間目の日本史Bもかなりきつかった。薬の副作用の低血糖かもしれない。ところが、7限目の現代社会はがぜん絶好調であった。(何故だろうか?全く不思議だ。)
 今日の現代社会は、経済の基礎で独占資本主義の話である。カルテル・トラスト・コンツェルンと黒板に書いた後、ふっと「ロックフェラー」の話をすることにした。(私はあまり授業計画は立てない。その場のアドリブで授業をするのである。今、教育実習生が来ているが、こんなことは絶対真似しないように指導するべきだと思っている。)「ロックフェラー」は、アメリカの石油王である。といっても石油精製で財をなした。油田を持っていたわけではない。初期の石油産業で、精製業に目をつけたとこは非凡であるが、後発の精油所に圧力をかけ、価格カルテル、さらには鉄道会社を巻き込んで『アナコンダ』というニックネームがつくほど買収工作をおこない多くのトラストを形成した。さらに公正取引委員会に独占だと批判されるや、「スタンダード・オイル」という持ち株会社を設立、コンツェルンを形成した。これらの話は、今日の画像にある広瀬隆の”億万長者はハリウッドを殺す”に詳しい。思い出すままに具体的な話をすることで、みんな熱心に聞いてくれた。なんか教室の一体感を感じるいい授業だった。

 私が初めて渡米した夜、ボルチモアの高速道路を走るバスから”EXSON”の文字が見えた。当時世界最大の企業であったロックフェラー系の石油会社のガソリンスタンドの看板である。私は、あの時「アメリカに来たのだ!」と一番感激した。このロックフェラーにしても、J・Pモルガンにしても、”悪”のスケールが違う。そんな話をしていたら、チャイムが鳴った。次回は、いよいよケインズの修正資本主義である。

 ところで放課後、今日の授業を受けた生徒が質問にきた。ロスチャイルドとロックフェラーの結びつきについて教えて欲しいとのこと。200人委員会の話である。こういう話は広瀬隆の本に詳しい。「億万長者はハリウッドを殺す」や「赤い楯」を勧めた。但し、私はこう忠告した。「広瀬隆の本の内容は無茶苦茶面白いけれど、おそらく最も文章の下手な作家やでぇ。」

6 件のコメント:

  1. このコメントはブログの管理者によって削除されました。

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  2.  素さんと言う方からコメントをいただきました。私の身体を労わってのコメントだと思いますが、素さんのHPのアドレスが書かれており、私のブログへのコメントとしては異質だと判断させていただきました。申し訳ありませんが、コメントを削除させていただきました。

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  3. Michiaki Yasuda2010年6月28日 16:46

    楽しく読ませて頂いています。
    体調管理は大変ですね。ポストされている本文とは全く関係ないのですが、私も糖尿病患者です。色んな治療方法と試していますが、一番私の体にフィットしたのは糖質制限食です。既に試されているのならこれ以上いうことはないのですが、もしまだならおすすめです。

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  4. 遅ればせながら、Michiaki Yasudaさんにコメントいただき、お礼申し上げます。糖質制限食…調べてみます。ありがとうございました。

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  5. ロックフェラーの子孫達は表舞台に登場していますよね。ネルソンは副大統領、今も存命しているデヴィッドは新生銀行の社外取締役、外交問題評議会のホームページにも名誉議長として名前がありました。それと比べてモルガンの子孫達についてはわたくし全く存じ上げません。せいぜいモルガンスタンレー、モルガンチェースという投資銀行や証券会社に名前が残ってるくらいです。
    モルガン家の子孫達は、今現代の世界にどれほどの影響力を持ってるのかを教えて頂けませんでしょうか。

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  6. コメントありがとうございます。かなりロックフェラーと交わっているようで、ちょっと専門書をあさらないとわかりませんねえ。日本語によるものは、JPモルガンのことばかったりで、英語本になります。浅学の私には無理です。ごめんなさい。

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