2010年6月1日火曜日
岩波新書は教材研究の友
今日も血糖値の高い1日だったが、ありがたいことに授業が2時間だけだったので教材研究の余裕があった。現代社会の方は「経済学の基礎」的な分野に突入する。U先生のプリントを元にオリジナル化する。今日はケインズの理論をちょっぴり深めに…。一方日本史Bも江戸幕府の積極的開国論と消極的開国論などをプリント化していた。倫理や地理は、ちょっと傲慢な言い方になるが目をつぶっていても授業ができるが、政治経済をきちっと教えるとか、受験に使わなくても日本史Bともなるとそうはいかない。
今日のブログで紹介するのは、岩波新書の「シリーズ日本近現代史①幕末・維新」である。決して新しい新書ではない。(2006年11月)たまたまU先生がこのシリーズの⑩「日本の近現代史をどう見るか」を読み、勧めてくれたのである。主なるテーマは、江戸幕府の外交政策が案外頑張っているだという点。特に、日米和親条約や修好通商条約で、外国人の「遊歩範囲」を狭く設定しぬいた事を大きく評価している。これによって日本の産業が外国人商人の進出を阻んだとしている。それ以外にも今まで知らなかった細かな、しかし重要な事項がちりばめられている。うーん、無知の知である。様々な事項について細かいので、良き教材研究の”友”となった。思えば、幕末維新関係の本はあほほど読んだが、日本史Bとしてまとめあげていくのはかなり難しい。
朝廷、幕府、水戸、薩摩、長州、会津、土佐、肥前、越前、会津、宇和島、それに芸州や尾張といった歴史も、個性も大きく異なるキャラクターをいかにわかりやすく、様々な歴史的事件の中で説明するかが、問われる。まるでオペラの音楽監督のような心境である。私自身楽しもうと思う。
追記1:中間試験を終え、R大学高校生論文大賞への取り組みが再開された。これもまた楽しみ。
追記2:空堀かるた絵製作委員会も再開された。美術科講師のT先生が熱心に指導していただいている。ありがたや~。私も1枚くらい描きたい、とちょっとだけ思っている。
追記3:”7・18/仮想世界ゲームin本校”の方も着実に人集めを進めている。「一念」で集めるしかない。
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