2010年6月9日水曜日

叢裏鳴虫 Ⅳ


今朝、職員室のパソコンをつけたら、YAHOOのニュースで以下のような記事が載っていた。昨日の私のブログを読んでいただいた方はピン!と来られると思う。

菅内閣「基本方針」、官僚との連携打ち出す6月9日0時10分配信 読売新聞

菅内閣は8日夜、首相官邸で初閣議を開き、政権運営の「基本方針」を決めた。「脱・官僚依存」を掲げた鳩山政権で、官僚との連携の悪さが指摘されたことを踏まえ、官僚との連携を打ち出した。

方針は5項目で、〈1〉政権交代の原点に立ち返り、信頼回復に邁進(まいしん)する〈2〉経済・財政・社会保障の一体的立て直しに取り組む〈3〉各閣僚は省益にとらわれず、一体となって取り組む〈4〉行政の無駄遣いを根絶し、行政の透明化を推進する〈5〉政務三役と官僚は、緊密に意思疎通を図り、一体となって真の政治主導による政策運営に取り組む――としている。 最終更新:6月9日0時10分

佐藤優氏が、『今回の鳩山・小沢の問題は「国策捜査」であり、官僚と政治家との権力闘争である。』と言っていることを菅民主党中枢は認識していて、このままではヤバイと官僚に歩み寄ったのだ、と私は思う。
ちょうど、今日は日本史Bのプリントを作っていた。すると笑えるのである。譜代大名的官僚と尊王攘夷派的政治家の立場は完全に逆転しているが、幕末の歴史的事件と重ね合わせると、次のようになる。
長い官僚の支配にメスを入れようとした小沢は、井伊直弼のように桜田門外の変で打ち取られた。後を継いだ菅=安藤重正は、さすがに小沢流の官僚への弾圧(安政の大獄)のような強硬手段は打てない。とりあえず和解し、公武合体政策を取ろうとするのである。まあ、安藤も坂下門外の変で命からがら生き延びたが責任を取って辞任する羽目になるのだが…。<本日の画像は桜田門外の変。見事に官僚は小沢と鳩山の首を打ち取って、事業仕分けや国会答弁禁止令、事務次官等会議の廃止の仇をうったわけだ。>
私は別に民主党の味方でも官僚の味方でもない。だが、佐藤優氏の視点には敬服せざるを得ないということである。さてさて、これから先どうなるのであろうか。さっそく某大臣の事務所問題が出てきたようである。官僚の攻撃は決して緩んではいない。

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