この砂防ダムの近くに山桜が咲いていた。おそらくは、ほとんど人の目に触れない悲しい桜である。せっかくなので、改めて今日写真を撮ってきた。
逆光ではあったが、満開の桜の美しさは捉えたように思う。桜を愛でることは、本格的な春の到来を感じることでもある。近くで、ウグイスもたくさん鳴いていた。2026年3月30日月曜日
砂防ダムと満開の山桜
2026年3月29日日曜日
ドジャーズ 開幕三連勝
ドジャーズが、第2戦・第3戦も横綱野球で勝利した。三試合とも2点を入れられて、それを全て逆転していく様は、下位にやりたいようにやらせてからブン投げる横綱相撲そのまま。
2026年3月28日土曜日
エチオピアの地下足袋
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| https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-9397.html |
https://www.youtube.com/shorts/RbtC8zsPTAU
同志社国際高校の事件考2
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| https://sirabee.com/2026/03/17/20163529806/ |
2026年3月27日金曜日
開幕戦は横綱野球
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| https://www.youtube.com/watch?v=O3aVT1iiJvA |
4回表に山本が2ランを浴びて、2年連続開幕戦勝利投手の権利を失うのかと思われたが、その裏、マンシーがヒット、テオヘルが内野安打の後、パヘスの3ランで逆転。ロハスもヒット、スミスの内野安打で4点目。7回裏、大谷の死球後、タッカーが2塁打で返し、ベッツも続きタッカーが帰り、スミスが2ランHR。これで8対2。山本が6回まで投げて、後はトライネン、クライン、スコットの継投で無得点に抑えた試合だった。クラインは、あの伝説的なWSの延長戦で4回も投げ無失点だった影のMVPだが、トライネン、スコットという名前は昨年の投壊を思い出すのでヒヤヒヤした。(笑)
横綱相撲というか、まさに横綱野球。大谷選手は、第1打席でヒットを打ったが、NPBも含めて開幕戦のHRはないらしく、ジンクス通りだった。昨年は東京の第2戦で一発があったので期待が膨らむところ。
2026年3月26日木曜日
同志社国際高校の事件考
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| https://znn.jp/2020/02/post-25632.html |
まずは、「平和学習」について。辺野古基地の建設現場を、教員不在で抗議船に波浪注意報の中、生徒を乗船させるという行為は、過激すぎると言わざるを得ない。(過去の事例で、防空壕の中に閉じ込められ、泣き出したOGもいたという。)たしかに沖縄に米軍基地が集中しすぎており、それに対する批判があっても当然であると思うが、成田空港建設時の三里塚闘争で、反対派の”やぐら”(画像参照)にのぼる体験をさせるのに等しい、と私は思う。高校生の平和学習という範疇からは、大きく逸脱している。
教育関係者としては、付き添い教員が乗船しなかったというのが納得できない。北海道の修学旅行で漁船に乗せたことはあるが、当然同行した。教員が乗船するとなにかまずいことがあるのか、と疑うのは当然である。しかもこの抗議船は、法的に認められておらず、保険にも入っていない。これを承認した学校と旅行業者は、全くもって信じられない不誠実さである。
どうも、この抗議船と辺野古基地反対の組織には、某左翼政党がからんでいるようである。2隻のもう一方の船長は、その某左翼政党の地方議員であったことが後日判明した。その反対派組織の代表者は会見場で腕組みをしていて、世間の顰蹙をかった。
私は、この某左翼政党支持の教員に辟易したことが何度もある。選挙時に学校から保護者に電話をして投票依頼をしたり、社会科の教師の中には公然と思想教育のようなことをする者もいた。もちろん全ての某左翼政党支持の教員がそうであった訳ではないが、自らの正義を信じ込み、正義のために何をやってもゆるされるというスターリニズムを想起させられたことが多かった。
左翼に限らず、右翼にも、また宗教的な組織にも、独善的な一面がある。今回の事件でも、反基地闘争は正義であるというドグマがあからさまであった。組織の代表者の腕組みはそれを見事に体現している。しかし、死亡事故の会見に際して、腕組み(心理学的には自己防衛)をする幼児性は、極めて醜い。
思想というものは、突き詰めれば独善に陥りやすい。しかしながら、様々な思想が混在するのが社会の常である。互いの意見を尊重し合いながら物事を進めていく視野の広さを持つ必要がある。それこそが「平和教育」の根本だと思うのだが…。
改めて、大人たちの不誠実かつ独善的な所業によって、尊い生命を奪われた女子高校生に、心から哀悼の意を示したいと思います。合掌。
2026年3月25日水曜日
カーグ島に陸軍空挺部隊も
おそらくイランの革命防衛隊も黙って見ていないように思うので、今回の戦いで、これまでのアメリカの死傷者が極めて少ない状況が大きく変化する可能性が高い。
この威圧にイランが屈すれば良いのだが…。革命防衛隊の士気はどれほどなのだろう。すでにこれまで私腹を肥やしてきた上層部の多くは攻撃でやられている。最高指導者もいない中、ジハード(聖戦)の宣言もなされていない。シーア派の法源には、クルアーンやスンナ、イジュマーと共に「理性」(アクル)があるはずである。無駄に死傷者が増えないことを祈るばかりである。
今回もAI画像で、革命防衛隊の現場の逡巡というタイトルで作ってみた。
2026年3月23日月曜日
幕末史をメタに見る
薩摩藩は、島津斉彬の時代、篤姫(斉彬の養女)を第13代将軍家定の正室にすえ、一橋慶喜に禅譲をさせようとしていた。一橋派(水戸藩出身故に優秀でも将軍にはなれない慶喜を、御三卿の一橋家の養子にして、次期将軍の座を狙う派閥:越前の松平春嶽と橋本左内・水戸の徳川斉昭・老中阿部正弘)の1人であった。しかし、斉彬は病死する。彼の尊王攘夷の思想(アジア主義と言った方がいいかも知れない)の影響は、その後の薩摩藩に浸透する。最大の後継者は西郷であると言ってよいが、同じ尊王攘夷と言っても長州とは一線を画す幕府内の改革派であった。しかし、南紀派の井伊直弼に権力闘争で破れ、安政の大獄で一気に暗転してしまう。
以降、薩摩は生麦事件をきっかけに薩英戦争を戦い、攘夷の限界を知ったのだが、蛤御門の変では、会津と幕府側で共に長州と戦った。
薩摩の転機となったのは、第一次長州征伐で、西郷の斡旋で無血の戦いに終わらせた。その後の長州もまた四国連合艦隊との戦いで攘夷の限界を知り、薩長同盟=倒幕へ向かうことになる。第二次長州征伐でも結局薩摩は動かず、14代将軍家茂の急逝で幕府側は兵を引く。
大政奉還という第15代将軍慶喜の策を薩摩は蹴り、軍事的な倒幕へ舵を切る。鳥羽伏見の戦いから、戊辰戦争へと進むわけである。薩摩藩の幕府内改革から、倒幕への方向転換が、全てを決めたと言えるだろう。
さて、先日学院の社会科のM先生と、幕末史で最も好きな人物を訪ねたのだが、大久保利通(当時は一蔵)の名が出た。たしかに、下士から久光に囲碁で取り入り、親友の西郷に並ぶ出世をした傑物であり、鳥羽伏見の戦いで岩倉具視と錦の御旗を捏造(本日のAI画像参照)し、水戸出身(藩是は家康の遺訓であり、同時に隆盛した水戸学は、朝廷への忠義を謳っている)の慶喜を朝敵扱いし、江戸帰還へと貶めた。私も最強の人物だと思っている。私は?と問われ、勝海舟と山岡鉄舟、さらに松平容保ら幕府側の逸材を挙げた。これはまあ、判官贔屓である。
幕末史の面白さは、膨大な数の魅力に溢れた人物像にあると思う。しかしメタに見た場合は、この薩摩の背信にこそあるといえる。
2026年3月22日日曜日
枚方宿鍵屋の市民歴史講座
| 枚方宿 鍵屋資料館 |
歴史学というものは、様々な文献で明らかになった事実を元に語られる。枚方を往来した幕末時代の人物は多いだろうが、文献に残っているとなると、数は多くない。本日の講師は、京都女子大・大谷大学講師の中村武生先生である。基本的に京から大坂へは淀川の流れに沿って水路、反対に大坂から京へは陸路で枚方宿を通過することが多いとのこと、である。
まず最初に講じられた人物は、15代将軍徳川慶喜である。枚方北部の陣屋の代官の日記により、真夜中に徳川慶喜が通ったことが記されている。鳥羽伏見の戦いで朝敵扱いされ、松平容保らと大坂へ逃げた時のことらしい。当然ながら、間道や抜け道を5・60人の武士が事前に探索し、篝火をたいての逃避行だったようで、住民たちがかなり驚いたと記録されている。続いて、土佐の山内容堂の側近が残した日誌によると、文久3年1月に江戸を立ち、海路で大坂に入り、23日に枚方宿に宿泊していることが明らかである。当時の京では、安政の大獄で多くの公家やその家臣らも処分の対象となった。吉田松陰や橋本左内の方が有名だが、よくよく調べてみると多くの公家関係の名が認められる。すなわち、京からすれば、開国後の幕府が強権的に天皇・朝廷を蔑ろにした事件であった。ところが攘夷を唱える天皇への指示が急激に高まり、14代将軍徳川家茂を京に呼び寄せ協議することに成功した。それまで、将軍や大名が京を訪れることはほぼなかったのだが、この将軍の上京にあわせ、200万石以上の有力大名にも京にのぼることを命じた。これに応じたのが薩摩・長州・土佐であったわけだ。日記の原文を見ると、容堂は21日に大坂に着き、土佐藩邸に泊まっている。22日には薩摩の小松帯刀、大久保一蔵(後の利通)が御目道りしている。長州からの使者も来ている。
同年5月には、老中格の小笠原長行(ながみち)が、軍艦と1000の兵を率いて、徳川家茂の江戸帰還を促す行動も起きた。これは京を第二次の安政の大獄かとパニックにさせた。家茂側近の若年寄が枚方宿にやってきて押し留めようとしたが、小笠原は淀まで進んだ。この騒動は、結局老中水野忠精が、家茂の親書を持ってきて思いとどまらせた。この処罰のために家茂は江戸に戻ることを許された。結果的には、平和裏に家茂は江戸に戻れたわけである。枚方宿や淀はその歴史的舞台となったわけである。
その他、中山忠光や真木和泉、新選組と称される以前の壬生浪士だった芹沢鴨、近藤勇、土方歳三らの名も挙がっていた。先生は、時間制限がなかったら、もっと話したかっただろうと思う次第。
…この市民講座に向かうのに、枚方市駅から鍵屋資料館まで、京街道を妻と歩いた。東海道の延長線である。陣屋跡なども残されていて、かなりヒストリックな町並みであった。枚方に住んで長いのだが、こんな観光地っぽい雰囲気の場所もあったのかと驚いた。近隣の方にとっては当然ながら普段の道であるわけだが…。カーグ島に海兵隊を送る可能性
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| https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN183UK0Y6A310C2000000/ |
イランの石油関連施設は、カーグ島であるが、ここの石油関連施設をアメリカがあえて破壊しないのは、国際原油価格の暴騰を避けるためであることは明白だ。ホルムズ海峡封鎖で、石油価格が上がっているが、これ以上の上昇は、中間選挙を控えたトランプとしては、マイナス(コスト・プッシュ・インフレで全ての商品に及ぶ故)にしか働かない。イランの財政の心臓部であるカーグ島を叩けばイランの息の根をとめることができるが、諸刃の剣であるわけである。
そこで、カーグ島を占領してしまおうというプランが以前から動いていたようだ。制空権・制海権(機雷以外)を抑えてあるのでに、島の占領は比較的容易そうだ。イラン本土への地上勢力派遣は、地形(山脈や砂漠)の関係でNGだが、島だけなら約5000名の海兵隊で十分可能という計算が成り立っているようである。この可能性は極めて高い。戦争終結を早める作戦になるだろうと思われる。平和と経済面での安定を望むばかりである。
2026年3月21日土曜日
今回の日米首脳会談 考
さて、劇薬のようなトランプとの友好的雰囲気を作りつつ、イランへの自衛隊派遣については、法的に無理があることをきちんと述べたようだ。一方で、中間選挙を控える故にお土産もちゃんと用意していて、外相と産業相を伴い、アメリカへの投資を行うことを約束した。いくつかあるのだが、アラスカの石油開発と備蓄といったエネルギー戦略、日本領海内のレアアースの共同開発など、軍事的な協力はできなくとも経済的な分野での協力など、全く無能だった前任者とは、まさに格の違いを見せつけた。
さて、テレビ朝日の記者が、イラン攻撃の際の同盟国への事前通告がなかったについて質問し、トランプは、「奇襲したのだ。奇襲については日本もよく知っているはず。」と、真珠湾攻撃のことを念頭にブラックジョークを飛ばした。アメリカのメディアでは、これが最も話題になっているようだが、私は首相の努力を台無しにするような、国益を考えない馬鹿な質問だと感じている。さすがは朝日。と同時に、この真珠湾については、アメリカに行くたびに訪れた数々の航空博物館に、フツーに常設展示されている”リメンバー・パールハーバー”コーナーの存在を改めて想起した。アメリカにおける真珠湾攻撃は、日本におけるヒロシマ・ナガサキのような感覚としてあると私は思う。だからといって、相手を責めるという感覚はかなり薄れているのだが…。ちなみに、F・ルーズベルトはこの奇襲を知っていたはずで、ハワイの基地だけが知らされていなかったというのが現代史の常識になっている。
さて、フェイクの可能性もあるが、イラン外相が日本の船だけはホルムズ海峡を通過許可するという話が出ている。このホルムズ海峡封鎖がいつ終わるのか、わからない中で少し考えてみた。現在アメリカとNATOの関係は極めて良くない。イランも、ロシアや中国には裏切られた感が強い。サウジやUAEなど同じムスリムの国にも攻撃して完全に敵に回してしまった。戦争を休戦もしくは停止に持っていくために、仲介役を考えた際に、日本という線がでてくるのではないか、と思うのである。過去には、イランと日本の関係は石油開発などで実に親密であった。アメリカの子分ではあるけれど、平和国家として、また技術大国として、あるいは文化的にも世界の尊敬を集めている。イスラエルにとっても、日本は杉原千畝氏を始めとする多くの反ユダヤ主義と戦った人々の国であり、イスラエル12部族の末裔と考えられているフシもある。アメリカ・イスラエルとイランの戦争終結の仲介者として適任であるように思うのだが…。
本日の画像もAIで作成。もっと日本的背景と座席の位置も変えたかったがこれ以上はムリとされてしまった。(笑)
2026年3月20日金曜日
海自の掃海技術が凄い
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| https://www.mod.go.jp/msdf/equipment/ships/mso/awaji/ |
海自は(まだ自衛隊が生まれる前の)朝鮮戦争以来の掃海経験、さらに1991年の湾岸戦争後のペルシャ湾での掃海経験をもっている。この時は他の国が手を付けられなかった機雷を見事に処分している。
現在では、FRP(=繊維強化プラスチック/磁場を発生させない)で造られた世界最大級の「あわじ型」(画像参照)をもち、機雷関連の戦闘艦20隻と掃海ヘリを10機保有している。(世界最強のアメリカ海軍は8隻だから、倍以上である。)「あわじ型」は、水面近くの機雷は専用のレーダーで探知可能だし、深い海底でも無人潜水機で機雷を探知すると自走式処分爆薬という装置が機雷に近づき爆破できるという凄い艦である。ヘリは掃海装備を空中から引きながら広い海域を探知できるそうだ。地味ながら70年積み上げてきた技術のまさに集積と言える。
安倍政権時代、安全保障関連法を整備した際、このホルムズ海峡の機雷封鎖を代表的事例として挙げ、集団的自衛権を使って可能としてきた。それが現実になった今、たしかに難しいところである。国家存立危機にたるか否か?戦闘行為中の機雷除去は戦闘への参加とも見なされ、憲法との兼ね合いで、法的には今すぐ動くことは難しいというのも事実…。
https://www.youtube.com/watch?v=6f1XOL1LXiw
2026年3月18日水曜日
WBC 祭りのあと
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| https://embar.howetic.info/item-ip4ehel4g6.html |
勝った方は問題ないが、負けたらいろいろと批判が出てくる。敗北の責任を追求し、戦犯を探し出す。「組織」というもののもつ宿命的な「祭りのあと」が吹き出す。侍ジャパンもその例に漏れず、様々な批判が飛び出している。その多くは井端監督に向かっているようだが、連覇というプレッシャーの中、誰も引き受けなかったのをU-12の監督をしていたがために、ドタバタ劇の中で就任したという経緯があるようだ。NPBでの監督経験もなく、スター選手をまとめるだけのカリスマ性もないままに苦しんだと思う。すくなくとも他者に責任を押し付けず、全責任は私にあると言った井端監督に対し、(専門的な野球評論家はそれが仕事ゆえに仕方ないとしても)心無い批判は慎むべきだと私は思う。それが美学というものだ。
仮説 イラン攻撃とドル
2026年3月17日火曜日
civil warの宗教戦争的側面
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| https://www.twinkl.jp/teaching-wiki/american-civil-war |
南部の奴隷制擁護の聖句は、創世記(9-25)の「カナンは呪われよ。奴隷の奴隷となり、兄たちに仕えよ。」と、レビ記(25-44/45)の「あなたの男女の奴隷が、周辺の国から得た者である場合は、それを奴隷として買うことができる。…それを財産とすることもできる。」よって、クリスチャンでなく異なる人種ならば、奴隷として売買や所有が許されており、新約でもイエスは奴隷制度を非難していない、という論である。
それに対し、北部はマタイの福音書(22-37)「心を尽くし、…あなたの神である主を愛しなさい。…隣人を自分のように愛しなさい。」を聖句として反論した。要するに、黒人奴隷にも隣人愛を持つべきだと説いたのである。
civil warでは、南軍1300人、北軍2400人もの従軍チャプレンを動員した。両軍とも10万人が回心したとされ、戦中戦後で宗教意識が高まった。また南部のバブテスト教会の黒人クリスチャンは、白人教会を離脱するものも多かったという。
2026年3月16日月曜日
アメリカの「市民宗教」
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| https://nativecamp.net/blog/20221126-holidays |
さて、そのアメリカの「市民宗教」について、本日はエントリーしようと思う。「宗教からアメリカ社会を知るための48章」(上坂昇著/明石書店)の書評の続きである。「市民宗教」とは、このブログでも何度か登場したルソーの『社会契約論』から始まった概念で、国民の宗教的指向性といえる。イギリスなら英国国教会、ドイツなら北部はルター派、南部がカトリックといった具合である。
アメリカは連邦憲法の修正第1条で、信教の自由を謳うと共に、政教分離の原則も規定している。だが、公務員の就任宣誓、さらに紙幣や硬貨には、「我々は神を信じる」の明示があり、一見政教分離に反しているようなことが当たり前に行われている。この神は、キリスト教の神と言うより超越的な神、社会に秩序を与える機能的な神と受け止められている。
歴代の大統領で最も尊敬を集めているのは、初代のワシントンと16代のリンカーンであろうと思われるが、彼らは特定の教会に属さないが礼拝には出席し、演説でも聖書的背景が色濃く出ている。しかし、ワシントンは神という言葉を、リンカーンはイエスという表現を使わなかった。しかし両者とも神への感謝を強く国民に訴えたと言われている。
アメリカにはフランスの”ライシテ”のような徹底した政教分離は行われていないし、多くの宗派に分かれているキリスト教やユダヤ教、仏教、イスラム教、ヒンドゥー教等の国民を包括した微妙な「市民宗教」を形成しているわけである。その最も顕著な例は、メリー・クリスマスを、ハッピー・ホリデイと言い換える風潮であるといえるだろう。
2026年3月15日日曜日
侍ジャパン、準々決勝で散る
2026年3月14日土曜日
福音派の博物館
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| https://www.christiantoday.co.jp/articles/30343/20211214/patrick-marsh-designed-ark-encounter-creation-museum-dies.htm |
これに進化の過程には神の導きがあるとする有神論的進化論支持者が、白人福音派で58%、黒人プロテスタントで66%、白人主流教会派で53%、カトリックで56%、全成人では48%もあり、科学大国アメリカにおける驚くべき数字である。(ちなみにヨーロッパ主要国の平均は、進化論支持が40%、非進化論が20%、有神論的進化論支持者が21%である。)
この数値は「宗教からアメリカ社会を知るための48章」(上坂昇著/明石書店)によるものである。本書には、こういう非進化論(=創造論)のスタンスで建てられた博物館がいくつか紹介されている。
ケンタッキー州には、方舟との遭遇館という、実物大(長さ155m・幅26m・高さ16m)の博物館があり、ノアとその家族が収容された動物と船内でどう過ごしたのかという展示やアトラクション、大洪水の最中にどんなことが起こったかなど、ノアの箱舟が事実であることを科学的に説明しようとしているそうだ。(画像参照)
またテキサス州には、ICR科学と地球の歴史発見センター、ワシントンD.C.には聖書博物館などもあり、子供に聖書の無謬性を伝える役割を果たしているそうだ。
ところで、アメリカの宗教心の強さ、特に黒人の教会での礼拝への姿勢には、何度も驚かされたことがある。初めてシカゴを訪れた時に、黒人の婦人がシカゴマラソンで通行止めになり、教会に行けないことに怒り、「神があなたをゆるさないわ」と警官に怒鳴ったのを見聞きした時は、その言葉自体に大いに驚いた。(このような言葉を、日本では絶対聞くことはないだろう。)またNYのハーレムツアーで、正装というか精一杯おしゃれをして集まっていた黒人女性や子供(彼はスーツに蝶ネクタイをさせられていた。)にも驚いた。彼らにとって教会に行くということの重みを感じずにはおれない。「ジーザス・イズ・カミング」をバプティストの牧師が何度も叫び続け、デキシーランドジャズ風のゴスペルに切り替わった途端、すごい光景を目にしたのだった。トランス状態の人々を始めて見させてもらった。
アイオワでは、ホームステイさせていただいていた姉妹校のミラー先生(ドイツ系)とともに、ルター派の教会の礼拝に参加した。白人ばかりで、厳かに礼拝は進んだ。おもしろいのは、先生の奥さんはアイリッシュでカトリックだったことだ。こういうことも、アメリカの宗教の実相であると思われる。
2026年3月13日金曜日
米国の会衆派と長老派
英国国教会を創設したヘンリー8世の跡を継いだエドワード6世の時代、カルヴァン派の影響が強く、脱カトリック化が進んだ。これ以後、英国国教会は、カトリック的な勢力とカルヴァン派的な勢力が、まさに血みどろの歴史が繰り広げる。英国国教会に愛想を尽かしたのが分離派、国教内でカルヴァン的な教義の改革を進めようとしたのが、改革派である。
分離派は、メイフラワー号でアメリカに上陸したピルグリム・ファーザーズという伝説を作った。彼らは会衆派(直接民主制的な教会運営を旨とする。)が中心となっていた。後にピューリタン革命を成し遂げたクロムウェルなどは、分離派の中の独立派である。パブテストは、分離派から生まれ、成人洗礼を重視する。
一方改革派は、国教会では、ローチャーチ(カルヴァン派的国教会)を形成する。国教会は、国王を要点とする主教制をとるので、長老派(教会の運営を信徒の長老が運営する。)とは呼べない。ここから、後のメソジスト(几帳面を意味する)が生まれた。
会衆派が直接民主制の運営を取るのに対し、長老派は、長老による教会運営を行う。要するに教義は似ているが、教会の運営方法による分類である。スコットランドや北アイルランドなどのカルヴァン派、あるいは大陸のカルヴァン派が中心である。
今一度、3月4日付けの「全米宗教組織別の世帯収入分布」を見てみると、長老派の名前(長老派USA・アメリカ長老派教会)もメソジスト、バプティストの名前、それにルター派(アメリカ福音ルーテル教会・ルーテル派ミズーリ・シノッド)の名前も見られるが、アメリカの歴史上重要な意味合いを持つ会衆派の名前がない。3月3日のブログでもふれた「合同キリスト教会」の中心が会衆派なのである。(画像は、会衆派の回心をテーマにAIがつくった画像)
最後に、よく政治的な話で話題となる「福音派」だが、アメリカの人口の1/4を占める。プロテスタントの各宗派に存在し、改革長老派、バプテスト、メソジストなどが多く、保守的な南部を中心に広がっている。聖書の無謬性を信じる人々と要約できるだろう。
2026年3月12日木曜日
WBC決勝ラウンド 決定
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| https://www.tv-tokyo.co.jp/sports/articles/2026/03/041305.html |
結局、日本は準々決勝でベネズエラ、準決勝でイタリアとプエルトリコの勝者と対戦することになったわけだ。決勝は下馬評では、アメリカかドミニカだろうと言われている。
短期決戦なので、投手力が大きく勝敗に左右する。野手に関してもアメリカはもちろん、ドミニカもベネズエラもMLBの選手だらけである。さてさて…。
2026年3月10日火曜日
WBC 豪州戦・チェコ戦
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| https://www.youtube.com/watch?v=MJ8xWIZPAt4 |
翌日の決勝リーグ進出をかけた韓国戦で、オーストラリアは一歩及ばなかった。WBCの複雑なルールで、8回にあと1点守り切るか、9回で1点取れるかで決まるというゲームになった。マクドナルド選手の親戚の皆さんも、きっと悔し涙を流したと思う。私としては、オーストラリアに是非勝って決勝リーグに進出して欲しかったのだが‥。
本日の日本対チェコ戦は、大谷選手や鈴木選手は先発からはずれて始まった。前回大谷選手を三振にとったサトリア投手が凄い。結局無得点に抑えた。29歳なのに今日で引退とは、もったいない。ずっと0-0の投手戦だったが、8回に日本が9点もとって勝利した。(画像参照)前回の10点差負け以下が目標といっていたチェコだが、かなり接戦を演じてくれた。前回以降、チェコの野球は日本企業の支援などもあって徐々に盛り上がりを見せているそうだ。
頑張れチェコ。そして頑張れオーストラリア。両国の野球はまだまだこれからである。両国選手の野球愛を胸に秘め、今晩サムライJAPANは、4選全勝でフロリダに旅立つ。
2026年3月9日月曜日
サクラサク 本年第二弾
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| https://www.takeda.tv/hashimotoekimae/blog/post-274194/#html |
アドバイス時に、将来についても聞いたのだが、かなり白紙のようだ。それもいい。M高校時代、私が関わった同じ外国語学部に進んだ教え子たちもいろいろで、スワヒリ語専攻に2人進んだが、男子の方はハングルにハマり、今は東京都の公務員になっている。女子の方は、アフリカにも行き、結局カメラマンになった。ビルマ語専攻に進んだ女子は大阪市役所にいる。うん。”人生いろいろ・島倉千代子”である。
2026年3月8日日曜日
WBC 台湾戦・韓国戦
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| https://www.nikkansports.com/baseball/samurai/wbc2026/news/202603050001817.html |
大谷選手の活躍は、この2試合でOPS(チームへの貢献度)が3.0を超えている。台湾戦での満塁HR、韓国戦での同点ソロHRなど、打点も出塁率も凄い。二塁打を打ってもOPSの数値が下がるという怪物ぶりだ。これに前回WBCは怪我で出場できなかった鈴木誠也選手(カブス)、前回も大活躍の吉田正尚選手(レッドソックス)のMLB組がそれぞれ活躍している。韓国戦での(不振の近藤を挟んで)3人連続HRなどは、まさに痺れる展開であった。意外に、新メジャー組の岡本選手(ブルージェイズ)と村上選手(ホワイトソックス)は目立っていない。こういう短期決戦で不調な選手も必ずいて、代表格が第2回WBCのイチロー選手だったのだが、それもまたドラマの一部なのだろうと思う。(あの決勝打は今でも泣ける)
投手陣については、台湾戦での山本由伸投手は少し調子が悪かったものの無失点、オリックスの宮城投手も、第二先発で期待されているのがわかった。意外に苦しんだのが、韓国戦の先輩・菊池投手(エンゼルス)だ。韓国戦では、たった5球で3連打され、結局3得点を許した。後は締めたけれど…。大谷選手の同点弾は、まさに先輩の敗けを打ち消すHRで、カーショーの負けを消した時を想起させた。こういう義に厚い大谷選手、実に大好きである。
守備では、源田(ショート)・周東(センター)の両選手が韓国戦で光った。今日は、オーストラリアとの60年ぶりの天覧試合となる。陛下の前で見事に勝利して予選突破してほしいものである。
2026年3月7日土曜日
日本ESD学会近畿地方研究会
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| https://www.soai-dosokai.jp/ |
午前中は、”フィッシュボウル・ディスカッション”という、全体の輪のなかに、もう一つ小さな輪(発言する場)をつくって「わたしたちはなぜESDに取り組むのか」というテーマで、若手の会を中心に議論が進んだ。ここで、気づいたのだが、参加者は圧倒的に奈良教出身者が多いことである。少し内輪的な会話も見られたが、内容は小中学校におけるESD実践の難しさや喜びなどが語られた。大学の退役・現役の先生方も小さな輪に入ってこられたりして、奈良教育大学のESD教育の師弟の絆・先輩後輩の親密さを強く感じた感銘を受けた次第。
昨日のサクラサクで奈良教育大学にお世話になる教え子にも、学校に勤めてからも続く、こういうESDの学びの輪の中に入っていって欲しいと心底思った。今春院に進む女子学生さんと話していたら、教え子と専攻も部活も同じで驚いた。
| https://www.soai.ac.jp/information/news/2024/04/post-185.html |
午後には、研究発表を聞きに行った。印象深かったのは、神戸常盤大学の深川幹さんの発表。「共有資源をめぐる意思決定のジレンマを体験するゲーム型教材の開発」である。これは同級生だった教え子との共同研究であるらしい。中学理科の教員志望者の教科指導法の授業実践である。コモンズの悲劇を基礎として、水・エネルギー・海洋(資源)・陸上(資源/鉱産資源や森林資源等)を4人がカードでそれぞれの資源を取得しながら、自己の利益を争うゲームである。初級ではアトランダムにカードを配布。それぞれの資源には当然ながら限界があり、資源が枯渇するとゲームセットになる。中級では、プレイヤーは、ドラフトで他のプレイヤーに見せながらカードを得ていく。上級はまだ実践していないらしいのだけれど、様々なプラスやマイナスのミッションが隠されているという前提で行われる。大学生故に、このゲームで様々な思考をしてくれるようだ。
これまでESDのシミュレーションゲームを創作して行きた私としては、およその感覚は掴めた。午前中のディスカッション時に離席で、内容について少し話し込んでいたこともあって、実に興味深い内容だった。使用したパワーポイントを送ってほしいと後でお願いしたくらいである。
ただ、社会科から見ると、様々な疑問が起こる。司会者の先生も社会科だったようで、資源となると需要と供給とか、経済的な問題として捉えてしまうので、あまりに簡素化し過ぎではないかという意見を発せられた。これは十分理解できるが、あくまで理科の教材であるから、目くじらを立てる必要もあるまいというのが私の意見。シミュレーションゲームには、必ず落とさなければならない論点が生まれる。どこから見ても完璧なシミュレーションゲームは存在しない。
私なら、これに札束を刷って使いながら進めると思う。資源が少なくなれば価格は上がるという発想は社会科の場合である。南北貿易ゲームでは、ファシリテーターとして、実際に需給関係で価格を上下させる。…なんか、また新しいシミュレーションゲームを作ろうかという意欲が少し湧いてきた。(笑)
2026年3月6日金曜日
奈良教 3度目のサクラサク
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| https://www.toshin.com/daigaku/nara-kyoiku |
私は教師になりたいという生徒には、まず奈良教育大学を推す。理由はやはり関西のESDの拠点校(ユネスコスクールの指導校)であるからである。小学校課程でも、専門教科を学ぶ中等過程でもESDの学びを大学時代にしておくことは重要だと思っているのである。
私が関わった頃のESDには、開発教育(途上国の問題を扱う)、人権教育、平和教育、環境教育、異文化理解といった5つの柱があったのだが、SDGsの登場で、それらが包括的に取り扱われるようになった。私の専門は、アフリカを中心とした途上国の問題に関わる開発教育であり、創作シュミレーションゲームをいくつか作り、日本国際理解教育学会で何度も発表してきた。おかげで、初版の学会の監修する事典にシュミレーションゲームの項の執筆を許された。ただ、マレーシアに行ってからは、同学会とは縁が切れてしまった。
奈良教育大学で、同学会が開かれ、研究発表したこともあるし、請われて個人的に発表させてもらったこともある。私とも縁の深い大学である。サクラがサイタ学院の生徒にも、充実した大学生活と将来への道を切り開いて欲しいと願っている。
2026年3月5日木曜日
イラン情勢と展望Ⅲ
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| https://www.youtube.com/watch?v=EaWMHqhMfAE |
https://www.youtube.com/watch?v=EaWMHqhMfAE
2026年3月4日水曜日
全米宗教組織別の世帯収入分布
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| https://www.pewresearch.org/short-reads/2016/10/11/how-income-varies-among-u-s-religiousgroups/#:~:text=While%20there%20is%20a%20strong,with%20both%20religion%20and%20income. |
沢木『天空の旅人』断片1
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| https://tibet-inori.com/tibetan-buddhism-gotai-tochi/ |
さて、昨日性的マイノリティと聖書について、仏教ではそういう罪という概念がないと結んだのだが、ちょうどそういう場面も『天路の旅人』にあったので、このノンフィクションの興味深い箇所をエントリーしようと思う。書評と言うより、断片である。(あまりネタバラシしたくない故である。)
まず、この『天路の旅人』という沢木のノンフィクションが生まれた背景(第1章)である。このノンフィクションの主人公・西川の『秘境西域八年の潜行』という紀行の存在があり、これは、違う出版社から2回発行されたが、いずれも完成品ではなかった。これを沢木が、生前のインタヴューと、生原稿の発見から完全版を書いていくのである。実は、この経緯が奇々怪々で面白い。…以下断片。
1933年、蒙古との友好をはかる善隣協会という財団法人が設立され、内蒙古の張家口に今西錦司や石田英一郎、梅棹忠夫といった戦後の民俗学・文化人類学を主導する才能が集まる梁山泊となった。主人公の西川は、中学卒業という学歴の壁から満鉄をやめ、この善隣協会が作った興亜義塾に入塾する。
…特に、梅棹忠夫は、昔、国立民俗学博物館での特別展を見て、その探究心と英知、カード整理や写生の緻密さに感激した思い出がある。
最初の旅で、西川が学んだことの1つ。進行方向に小便をしてはならないというモンゴルの掟。進もうとする地を汚すことになるからである。
巡礼ラマ僧になりすましていた西川が、元旦の法会に参加したが、経典が読めない。しかし口を動かせなくてはならず、仕方なく教育勅語(チンオモウニワガコウソコウソ…)とぶつぶつ唱えていた。
…大学での教育学レポートで、教育勅語について書いた経験があるので、私もはじめの方は暗唱できる。大正生まれの人は、教育勅語と代々の天皇の名前を全て暗証できることは、今は亡き母親から聞かされている。
西川が、初めて親しい者の風葬に出会った場面。遺体を運ぶ日と方角を占ってもらい、死体運搬人が戸板に乗せ、死体捨て場の谷間に運ぶ。2日後に見にゆくと白骨化していた。遺体の肉が食べ残されていると、今生で悪行をしていたことになるそうである。
バロン廟の主・ラマタン活仏が病に伏し、廟にいたラマ僧全員に叩頭(こうとう)が割り当てられ、合計10万回捧げられることになった。西川もまた、両手を合わせて額から胸まで下ろし、体を地面に投げ出すようにひれ伏し、また立ち上げるということを石畳で繰り返した。要するに「五体投地」(画像参照)である。しかし、活仏は亡くなった。火葬は空気を汚すとされるのだが、高貴な人は汚さないので火葬にされた。
駱駝を曳く駝夫(だふ)として出発した西川一行だが、初日に7頭の駱駝が行方不明になった。家に戻っていた。駱駝にはそういう習性があるので、とりわけ旅の初めは注意しなければならないことを学んだ。ちなみに蒙古人は自分の駱駝を見事に見分けられるそうである。
ラマ教では、テングリ砂漠を徒歩で超えると、膨大な大蔵経(経・律・論、全ての仏典)を読む以上の功徳があるとされている。西川はそれを達成した。
さて、最初に記した”性的マイノリティと聖書について、仏教では罪という概念がない”という話。バロン廟からジュン廟に向かった時に、西川は日本人女性と見間違うほどの美女に出会った。「なんとも美しい娘だったなあ。」と言うと、ラマ僧は吐き捨てるように「女は汚い。」「ロブサン(西川のこと)、おまえはバンダ(男色相手の若い少年)より、女のほうが好きなのか。」「(慌ててラマ僧として当たり前の答えとして)いや、俺だってバンダのほうが好きさ。」というやりとりが出てくる。
ちなみに、ラマ教(=チベット密教)には、4大派閥がある。ニンマ派とカギュ派は僧が妻帯することを認め、サキャ派は教主だけが妻帯することを認めているのに対し、最大のゲルグ派はいっさいの妻帯を認めていない。ゲルグ派に属するダライ・ラマやパンチェン・ラマが”生まれ変わり”によって代を繋いでいるのは、そういう理由によっている。
…仏教における不邪淫戒は、不倫や暴力的な性行為を戒めるものであり、平等観の強い仏教では、LGBTQに対する偏見は、一神教に比べて極めて少ないといえるのである。
2026年3月3日火曜日
性的マイノリティと聖書
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| https://www.youtube.com/watch?v=mNKgYlsurRc |
旧約聖書の創世記の19章のソドムの物語やレビ記の18・20章には「G」について、また新約聖書のローマの信徒への手紙1章には「L」について禁止の文言がある。著者はもちろん否定的な見解を示している。
同性愛を認めるアメリカの教会についても詳しい。世界初の同性愛者の聖職者による同性愛者のための教会は、メトロポリタン・コミュニティ教会(MCC:画像参照)。1968年、ロス・アンジェルスで創設され、世界22カ国に教会(信者数4万3千人:米国内2万人超)があるという。
主流派教会としては、1957年にカルバン派の会衆派教会と福音改革派教会が合同して説された合同キリスト教会(キリスト連合教会:UCC)が最も寛大で理解があるとされる。1972年に「G」、1982年に「L」の聖職者を任命、主流派教会で初めて同性婚を承認した。「T」の聖職者も27人いる。但し、一枚岩ではないようだ、また、アメリカ聖公会(=英国国教会)も同性愛者を神の子として認め平等であるとしている。2018年からLGBTQの結婚儀式を行っている。
一方、批判的なのは、南部バプティスト教会(SBC:1600万人)歴史的な黒人差別には謝罪しているが、LGBTQには断固反対。聖書の言葉を忠実に守って生活している故であるが、門前払いはせず、再教育のために受け入れるという立場。2017年にLGBTQに批判的な福音派の教会が保守的な神学的立場を「ナッシュビル声明」を出したが、SBCはその中心となった。
プロテスタントで2番目に大きな合同メソジスト教会も、同性愛はキリスト教の教義と相容れないと明記しているが、2019年に、この問題で分裂した。アメリカ・カトリック教会(7000万人)は、同性愛行為は罪深い、許されない行為であるが、行為をしていない同性愛者は罪がなく受け入れるとしている。本家のローマ・カトリック教会は、同性婚は創造主の計画に合わないので祝福できない、同性愛行為は罪と断じている。
これらを読んでみると文脈のそこかしこに著者のリベラルなスタンスが、かなり強調されている。私はブディストとして、別にLGBTQの人々の人権問題を云々する立場にない(つまり仏教では、同性愛は罪という概念がそもそもない故)ので、フツーに通読したのだが…。
宗教からアメリカ社会を見る
まずは、著者のスタンスから。著者は完全な反トランプである。「(長年アメリカを研究してきたが、)トランプ再選時に縁を切ろうかと考えた。」と、あとがきに記している。私は、民主党の方が危ないと思っており、とはいってもトランプ政権の正義を信奉することもない。冷静に歴史の評価を待ちたい、というスタンスである。よって、読んでいて違和感を覚えるかも知れない。しかしながら興味深い項目が並んでいるので、粛々と、書評を記していくつもりである。
2026年3月2日月曜日
イラン情勢と展望Ⅱ
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| https://mainichi.jp/articles/20250622/k00/00m/030/066000c |
北部のアゼルバイジャン人には、当然アゼルバイジャン本国が独立を支持するだろう。西部のクルド人地区には、トルコやイラク・シリアのクルド人がそれぞれ独立を支援に回るだろうし、トルコ自体はそれを畏れて介入してくる可能性が強い。南部のホルムズ海峡近くはアラブ人が多く、石油利権も絡んで、サウジやUAEなどの介入も考えられる。一方東部では、パシュトゥーン人が多いのだが、先日からアフガニスタンとパキスタンが戦争状態に入ったようで、不穏な状況である。この影響がある可能性が高い。中央部の多数派のペルシャ人たちは、革命防衛隊と経済的困窮の一般市民の間で揺れ続けることになるだろう。
ここに、シーア派とスンニー派の宗派対立が絡んでくる。世界全体のイスラム人口で見るとシーア派は10%だが、中東に限ればは50%を占める。湾岸諸国は王国や首長国でイスラム共和国の革命思想を嫌っていた中東の盟主・サウジにとっては、イランが勢力を失うのは喜ばしいことであるが、イスラエルが次に中東のライバル化することに頭を悩ませているだろう。イスラエルの悲願は、メシアが(キリスト教原理主義者にとってはイエス・キリスト)が再臨するとされる第三神殿の建立である。現在ヨルダンが管理しているエルサレムの岩のドーム(イスラムにとって第三の聖地)に代わって第三神殿を建てると言い出したら、全イスラム教徒を敵に回すことになるだろう。その時、サウジの立場はこれまでで最大に窮することになる。
イランの指揮系統はおそらく大混乱しているだろう。湾岸諸国の米軍基地だけでなく市街地にも攻撃をしている。これはますます敵を増やすだけだ。
2026年3月1日日曜日
イラン情勢と展望
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| https://sys-guard.com/post-16381/ |
問題は、実質的に軍事も経済も握っている革命防衛隊の動きと、経済封鎖に耐えられなくなっている多くの民衆の動きである。最高指導者が変わっていくことは十分考えられる。革命防衛隊内部で論議されるだろう。当然後継者は、さらに強硬な言を吐くしかない。ただ、ミサイルやドローンがどれくらい残っているのか。湾岸諸国の米軍基地やイスラエルのテレアビブに報復しているようだが…。
アメリカとしては、短期の攻撃で終わりたいと思っているだろう。イランは、ホルムズ海峡の封鎖をアナウンスしており、多くの艦船が航行停止しているようだが、ここだけは、力で排除する可能性は高い。革命防衛隊の様々な軍事・経済施設には容赦なく破壊する可能性も高い。あとは、国民次第というシナリオではないかと私は思う。
ただ、昨日、ブルキナファソの国民感情(反フランス感情や、もっとひろく反欧米のラスタ思想)のことを記したが、イランの人々にも反アメリカ感情は強いはずだ。CIAも、イランの民主化には否定的であるようだ。経済封鎖を解くためには、アメリカの傀儡政権を受け入れなければならないとすれば、まさに「囚人のジレンマ」(画像参照)に陥り、大混乱の末に国家分裂の危機が訪れるかもしれない。

































