2026年7月31日金曜日

マリナーズ3連戦

https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/photonews/photonews_nsInc_202607290000882-4.html
マリナーズとの三連戦のエントリーである。第1戦では、大谷選手の先頭打者23号HRが出た。(画像参照)しかし、ロブレスキ投手が意外に踏ん張れず4発もHRを打たれた。打撃陣も踏ん張りいいところまでいったのだが、9回裏、大谷選手を塁に残しながら後続が続かず、1点差で敗けてしまったのだった。

第2戦は、ラウアー投手が快投。大谷選手もタイムリー2塁打など活躍して4-2で勝利した。この日は、ディアスのボブルヘッドデーで、復活登板があった。1点を取られてしまったが、とにかくセーブを勝ち取ったのだった。めでたしめでたし。

https://www.youtube.com/watch?v=fANp3pb66Cs
第3戦は、グローブがデカくなったササミローキ投手が先発。大谷選手は左膝の調子が悪くベンチ。1回裏、代役のエドマン選手と続くパヘス選手が出塁し、ベッツ選手が返して2点先取。4回裏には、ラッシング選手の3ランで5点差に。しかし、6回表、ササミローキ投手がそれまでのナイスピッチングだったのが崩れ、2点取られてしまった。これで5-2。しかし6回裏テオヘルのソロHRで6-2。ヒヤヒヤするようなブルペン陣だったが、そのまま逃げ切ったのだった。これでカード勝ち越しである。

ちょっとおまけ。キケが復活の日である。試合開始時には、打率10割・本塁打1・打点2・OPS3.250という凄い数字の画面。今日は無安打だったので、打率571・OPS1,857に下がってしまった。とはいえ、祝キケ復活。楽しみである。

2026年7月30日木曜日

北海道から帰阪

先ほど北海道から帰阪した。猛暑が続く大阪と違い、Tシャツ1枚では震えるような日々であった。所用のために行ったのだが、少しだけ観光もしてきた。到着初日に、息子夫婦の希望で、かの有名な羊ヶ丘展望台に寄ってからホテルへと向かった。

クラーク博士の立像がある羊ケ丘展望台は、札幌の時計台と並ぶ「残念観光地」だと思っていたが、広く続く地平線と羊たちのコントラストが意外に好印象だった。ファイターズに見捨てられた札幌ドームも、後方に映っているがこれこそ「残念」かもしれない。(笑)

ホテルには三連泊したのだが、中国本土からの観光客は少なくなっているはずだが、韓国や台湾、香港などの観光客が実に多かった。ひと目見てわかるわけではなく、コトバを発した瞬間にわかる。あまり愉快なことではないのだが、大きな声のハングルを耳にすることが多かった。H高校の修学旅行以来の北海道だが、あまりの外国人観光客のの増大に驚かされたのだった。新千歳空港への国際線の路線図を見てみると、アジア地域からの直行便がかなり多い。…さもありなんである。

二日目は、これも息子夫婦の希望で、厚別区の北海道開拓村と北海道博物館に行った。ふと気づいたのだが、開拓村にある国旗や道旗が半旗になっていた。この日(28日)は、戦争中に犠牲になった約11万人の戦没者への「道戦没者追悼式」が札幌で行われていたのだった。近隣の北海道博物館でも同様の半旗であった。この博物館の展示はなかなか素晴らしかった。

アイヌとの関係史の展示(画像は、アイヌの人々と内地の藩との物品の交換ジオラマ)や蟹工船の詳細な模型、大正時代に描かれた鳥瞰図などは実に見応えがあった。大満足であった。

ところで、この日は、ホテルに戻ると、携帯に地震情報が流れ、TVから熊本の地震のニュースが流れてきた。M7の10年越しの大地震である。このニュースがずっと流れていた。

第三日目は、所用で石狩市に向かった。所用の後、樋口季一郎記念館による予定だったのだが、閉館日で諦めることになった。これは残念。樋口喜一郎は、ナチスから逃れてきたユダヤ人に便宜を図った陸軍軍人である。人道の港敦賀ムゼウムに繋がる記念館である。https://higuchi-museum.jp/about/about.html ホテルに戻ると、熊本イオンモールの爆発などさらに多くの惨劇が明らかになっていた。

最終日は、どこにも寄らずレンタカーを返却した。今回は所用が目的であったので、ブログにエントリーできるのはこれくらいかと思う。

最後に、熊本地震で、犠牲になられた方々には心からお悔やみを申しあげます。また多くの被災している方々のご苦労は、多少なりとも阪神大震災を経験した私にも実感できます。数多くの余震とこの猛暑の中、くれぐれもご健康を維持されんことを祈っています。私たち日本人の心のなかに半旗がずっと翻っています。

2026年7月27日月曜日

NYメッツ第3戦 草

https://www.youtube.com/watch?v=ANpeG7KIX10
第3戦は、ブルペンが後半に打ち込まれて、東地区最下位のメッツに敗けてしまった。あーあ。大谷選手は初回に2塁打を打ったけれど、後は無安打。ブルペン投球も回避したようで膝が心配。とはいえ、長い長い東海岸シリーズを終え、やっとロスに帰れる。大谷選手には愛する子供たちや奥様、デコピンとゆっくり過ごして欲しいところ。

ところで、私事ながら所用で北海道に。少しばかりエントリーできない日が続く予定。

2026年7月26日日曜日

NYメッツ第2戦も勝利

https://www.youtube.com/watch?v=gjuDWBhIcrk
NYメッツ第2戦。山本由伸投手は、途中制球が乱れたりもしたけれど6回を1点で乗り切った。これで日米通算100勝である。とはいえ、その後ブルペン陣がパッとしなくて1点差まで迫られた。…おいおい。

意外だったのは、2試合連続のタッカーのHR。3回は、その後にメッツ側のエラーで3点もらえた。なんだかんだ言っても敗けないというのがドジャーズの強みだといえる。東海岸の長い遠征もあと1試合。頑張ってほしい。いよいよスネル投手もキケ選手もディアス投手も帰ってくる。

2026年7月25日土曜日

NYメッツ初戦勝利

https://www.youtube.com/watch?v=qT6dLtdWluE
NYメッツとの初戦、ササミローキ投手が7回をソロHRの1点に押さえた。見事である。大谷選手は2塁打を放ちながら、3塁でタッチアウト、フリーマン選手も3塁から犠牲フライで本塁アウトという変な展開の前半戦。(でもフリーマンはその後ヒットの後、今期5度目の2盗を決めた。笑)かの問題児・ソトは途中で代打を送られた。四球2つという今日の試合。あるMLBの番組ではソトは四球ばかり選んで、つまり逃げてOPSだけ稼いでいるという指摘があった。なるほどである。

7回に大谷選手の犠牲フライ、8回に久々のタッカー選手の2ランHRで4-1となったが、ソロHRを打たれてで4-2となった。ササミローキ投手は4勝目をやっと獲得したのだった。オメデトー。明日は山本由伸選手が先発である。メッツもエースを投入するらしく、投手戦になりそうである。

2026年7月24日金曜日

檄 BOS吉田正尚選手

https://www.chunichi.co.jp/article/1285420
ボストン・レッドソックスが15連勝して、最下位から3位に浮上してきた。主力の相次ぐ離脱などで低迷し、さらに吉田正尚選手の起用をめぐっていろいろ言われてきた。監督が解任されてから、少しずつ風向きが変わり、吉田選手の活躍の場が増えてきた。

ベンチに据え置かれても、吉田選手は愚痴を一切こぼすことなく、代打に備えバッティンググローブをはめて待っていたという。サムライである。この話をYouTubeで知って、イチロー選手がヤンキース時代で同様に不遇をかこっていた頃、常に代打にでれるように素振りをして備えていたこと、負け試合で、主力選手がベンチに引き上げスパイクを脱いでいても、イチロー選手は出番に備えていたことを思い出す。

最近のドジャーズの試合でも、膝を痛め本調子ではない大谷選手は、若手選手にベンチでバッティングのアドバイスをしていたという。自分が無安打でもチームの勝利を目指す姿勢に、フィリーズの監督が脱帽していた。ヤンキースの監督もドジャーズの日本的文化に敗けたと本音をもらしていた。

この日本人選手に共通するサムライの精神が、MLBで大きく取り上げられてきている。また、ドジャーズの山本由伸投手を育てた矢田トレーナーの静かな哲学の話題が広がりつつある。考えてみると凄い話である。

吉田正尚選手には、これからも是非サムライとしての矜持を見せて欲しい。ボストンは私の大好きな街。願わくば、ポストシーズンでも活躍できますように…。

2026年7月23日木曜日

イランの最終戦争論 考

YouTubeで、非常に興味深いイランからの亡命者である在米政治学者・バリ・ナスル氏のインタヴューを見つけた。https://www.youtube.com/watch?v=ezi8vIgseD0

ヨルダンの基地に攻撃を受け米軍兵士が2人死亡。アメリカが業を煮やして、この10日間ほど攻撃を続けているが、イランは絶対に折れないという論旨である。バリ・ナスル氏は、イラン革命前にシャーの側近だった聖職者の父親とともに亡命してきた人物であり、その立場はアンチ・イスラム共和国であるといえる。しかし、彼の洞察はイランという国の本質を率直に伝えている。

イスラエルとアメリカが民衆蜂起を好機と見て、イランを攻撃したわけだが、イランは決して『ルサンチマン』ではない。今や、蜂起していた市民も、その多くが革命防衛軍を支持している。長期戦に向けて決して折れないだろうと氏は言う。

イラン革命後の49年間、イランはアメリカの経済制裁を受けてきた。この恨みは、隣国の『恨』(ハン)のようなルサンチマン的なものではない。欧米の影響力を排除した革命後のイランは、十二イマーム派に導かれている強者であるという強い自負がある。よって、最後まで戦おうとしている。ここには合理性も打算もない。

このインタヴューの中で、私が最も興味深かったのは、「ハメネイ師は、イスラム教において核兵器は禁止されている。」というファトワを出していた。(2003年/AIで作成した画像参照)ただシーア派では死んだアヤトラのファトワは無効になる。後継のモジタバ師と聖地コムの聖職者しか更新することはできない。イランは安全保障上の理由から核保有を必要としているのだが、この20年間の戦略は過ちだったと認めている。IAEAの査察を受け核を持つ意思がないと証明しようとしたことが間違いで、インドやパキスタンのようにすべきだったと考えているという話。

アメリカは早期決着を図りたいところだが、イランは最終戦争を決意している。イランを屈服させるためには、トラ氏が言うように全国の発電所への攻撃を行い、一気に一般国民を疲弊させることくらいしかなさそうだ。だが、これは”殺す側の論理”による無差別な一般市民を巻き込む”コロシ”に他ならない。国内外の世論を納得させることが出来るかどうかだと思う。

フィリーズ三連戦

https://www.youtube.com/watch?v=FNIVyovUyfU
第1戦は、なんとも言い難い試合だった。昨日のダブルヘッダーの後、近いとはいえフィラデルフィアへ移動して、みんな疲れていたのか。追いつきそうになっては離された展開。私の大好きなベッツが2HRを含む大活躍だったのだが…。フィリーズは、昨年のNLDSでドジャーズに3勝1敗。特に第4戦の延長の悲劇(投手がホームに投げたが暴投)を引きずっており、因縁の試合であったのだ。

雨のため1時間20分遅れで始まった第2戦。初回に1点を献上したが、その後ロブレスキ投手は好投していた。3回表、大谷選手のセンター前ヒットで、2塁を狙ったがアウト、しかも2塁ランナーの本塁突入が遅く幻の同点打となってしまった。左膝の不調をおしての激走だったのだが、その闘志がマンシー選手に火を付け、4回に2ランHRで逆転した。その後はかなり緊張したゲームとなった。最後は、かのタナスコ投手が1アウト2・3塁のピンチを招いた。しかし、サードゴロで飛び出したランナーをマンシ選手ーがバックホーム。三本間に挟んでアウトをとり、サードに到達していたランナーが(何故か)2塁に帰ろうとしたので、ベッツがこれを刺してゲームセット。またまたNIDSの悲劇のようなアホな敗け方をフィリーズはしてしまったのだった。

第3戦もまた前半はヒリヒリするような試合内容だった。今日もマンシー選手の2ランHRが出て、さらにエドマン選手のタイムリー3塁打が出たりして後半は点差がついて安心。ちょこちょことブルペン陣が打たれたけれど…。フィリーズは決して弱くない。ポストシーズンで対戦する可能性もあるし、その前哨戦と言う感じの三連戦だった。

ドジャーズは、この後、移動日だが、昨年のWS覇者として2度目のホワイトハウスの表敬訪問の後、NYへ戻ってメッツと三連戦になる。実にタイトな日程である。

2026年7月21日火曜日

『ようこそアフリカ世界へ』

https://tower.jp/item/item/5497231?srsltid=AfmBOor7Yf1p
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学院の図書館で、先日『シリーズ地域研究のすすめ② ようこそアフリカ世界へ』(遠藤貢・坂本拓人著)を借りてきた。13に章分けされた、専門ごとの研究者の記述が集められている。入門書とあるが、その内容は深そうである。2学期の教材研究に使えそうなので借りてきた。執筆している専門家は東京の方が多いので新鮮でもある。ぼちぼち書評と言うか、教材研究メモを綴っていこうかと思う。

2026年7月20日月曜日

対ヤンキース・ダブルヘッダー

https://www.youtube.com/watch?v=79trTPrj9Mo
ヤンキースとのダブルヘッダー第1試合。山本由伸投手が完投勝利した。(ポストシーズンでは昨年2試合完投しているが、レギュラーシーズンでは初完投。)先日のササミローキ投手に続いて、見事な投球だった。大谷選手は2本タイムリーヒットを打って山本投手を援護した。エドマンやパヘスを始めとして打線も奮起、結局8対2で快勝した。私自身は4時頃からハムショー氏の実況を見ていた。ちょうと大谷選手が2本めのタイムリーを打つところだった。でもその時点で6万人以上の視聴者がいたのだった。(笑)W杯よりヤンキースとの伝統の一戦、大谷選手と山本投手の出るドジャーズである。
とはいえ、第3試合まで時間がある。W杯の結果だけ何度か見ていると、延長戦に突入後、スペインが1ー0で勝利したことがわかった。試合の内容より、私が興味をもったのは、準決勝でアルゼンチンがイングランド戦の勝利の後、「マルビナス(英名はフォークランド)諸島は我らのものだ。」という横断幕を複数の選手が掲げたことにFIFAがどう対応するかということだった。W杯決勝までにはペナルティを検討中で課さなかったようだが、スペインが勝利したことで、ホッとしているのではないかと思う。明確なW杯での政治利用だからである。いろいろな論評がなされており、アルゼンチン政府にもこのイングランド戦を利用しようとした意図があったような気配も指摘されている。このフォークランド紛争は、1982年、アルゼンチンのペロン大統領が内政の混乱やインフレから国民の目をそらせるために行われた紛争である。結局、イギリス海軍がこの紛争に勝利した。何故今、こんな横断幕が登場し、FIFAの政治利用禁止の絶対的タブーをアルゼンチンは破ったのか、よくわからない。天は、結局スペインに味方したのかも知れない。
https://www.youtube.com/watch?v=8H1YnehHn_k
さて、ダブルヘッダー第2試合である。両チームともブルペン陣の投げ合いとなった。ヤンキースが1回に1点を入れて、その後膠着。8回、エドマン選手が値千金の代打ソロHRで同点。その後もチャンスがあったのだが…。8回裏に逆転のHRを打たれてスイープはならなかったのだった。なんとも惜しい試合となった。

2026年7月19日日曜日

雨で明日ダブルヘッダー

https://www.instagram.com/p/DUyoS4AkkU8/
NYが雷雨であるとかで、ドジャーズ対ヤンキースの試合が、翌日のダブルヘッダーに変更された。第3戦に先発予定の山本由伸選手が第2戦に先発するという。ダブルヘッダーになることで、様々な予定外の事態が起こる可能性がある。ブルペンの使い方も変わるし、野手の疲労も溜まる。両チームの選手の層の厚さが大きく影響しそうだ。

ところで、ラッシングの問題が大きく取り上げられている。私個人の意見としては、なんとかロートベットを取り戻すことである。それが一番良さそうだ。

2026年7月18日土曜日

ヤンキース第1戦に痺れた

https://www.youtube.com/watch?v=aB0LnXKqvtQ
ササミローキ投手が、最速164.8kmの速球を投げて、ヤンキースを自責点0に抑えた。実際は1点入ったのだけれど、パヘスのエラーとラッシングのエラーによるもの。覚醒したササミローキ投手に大拍手である。試合は、ベッツ選手が四球を選んだ後、マンシー選手が逆転2ランを放って、僅差で初戦をものにした。ところで、最大のピンチで、パヘス選手が上手くさばいで、ベッツ選手に送り、彼の好返球でラッシング捕手が本塁を守りきったシーン。エラーした2人がベッツ選手のファインプレーで帳消しにしたのもいい。いやー、痺れる試合だった。ちなみに、大谷選手は無安打だったけれど、いい当たりを飛ばしていたのでちょっと安心した。

2026年7月17日金曜日

吉村昭 『戦艦武蔵』

またまた吉村昭を学院の図書館で借りてきた。初期の『戦艦武蔵』(新潮文庫)という作品である。これは歴史小説と言うより記録文学というジャンルである。造船という極めて複雑な工学的過程を自ら学び、膨大な資料や関係者へのインタヴューをもとに描かれた作品で、その読後感は独特なものがあった。

冒頭は、有明海沿岸の海苔養殖に必要な棕櫚(シュロ)が、手に入らないという話から始まる。九州から四国、和歌山にいたるまで、密かに買い占められていたのだ。この謎解きは、二号艦(武蔵という艦名はなかなか明かされない。)を、長崎の民間企業である三菱造船所で建造するにあたって、地形的に山がちで造船所が見渡せる故の、防諜装置(棕櫚を編んだ綱を垂らしで簾化し船台を隠す)として必要だったのである。風や火花などの影響を鑑み、様々な試行錯誤とテストの後、最善と判断された。

一号艦(=戦艦大和)は呉の海軍工廠で建造された故に、そのような必要はなかったのだが、二号艦は、様々な施策が必要だった。まずは、建造するに当たって山を切り崩したりして船台を前後左右とも拡大する必要があったし、防諜のために、警察や憲兵隊を大動員する必要もあった。造船所を望めるかのグラバー邸も子孫から購入したし、英・米の公使館の前に県が倉庫を建てて見えなくしたりとありとあらゆる方途で防諜活動を防いだ。

進水にあたっても、世界最大級の戦艦であるし、計算上、艦尾が船台の対面にある山にぶつかってしまうので、進水速度を緩める事が必要だった。昭和世代としては、電卓やコンピュータではなく計算尺を使い計算したであろう技術者の凄さを感じてしまう。結局、鎖を用いて浸水時の速度を緩めるという策が取られた。また進水した直後の防諜にも神経をすり減らすことになる。

この二号艦建造で、最もスリリングな展開だと私が思ったのは、呉から送られてきた設計図がたった1枚だけ紛失した際の話である。当然ながら、極めて厳重な管理体制がひかれていた。しかし、いくら探しても見つからない。多くの関係者が特高に拷問される事態となった。結局、三菱の工業学校を出たが設計部に回され、大した仕事を任されず不満を持っていた19歳の少年が、部署転換を望んでわざと失敗をしたのである。他の書類とともにボイラーで焼却したことが判明する。…その稚拙さとあまりに大きな影響を与えたことに、なんとも言えない気分になった。ちなみに、私の父親は神戸の三菱の職工学校出身である。海軍機の整備をしていた。

二号艦の防御システムは凄い。左舷に魚雷が命中して艦が傾いても、右弦に注排水して戻せる。たとえ、魚雷攻撃を受けても減速しない。また舵は、同時に損傷する可能性を鑑み、平行に設置するのではなく、前後にある。もちろん、世界最大級の鋼鉄で防御しており、実際爆弾を跳ね返す力があった。

主砲は46センチである。主砲を発射すると、その威力は凄まじく、甲板に乗員がいると吹き飛ばされる。ゆえに、主砲発射時は甲板には出れないようになっていた。この主砲のテストは伊予灘で行われたという。…佐田岬半島に住んでいた私としては感無量である。

https://www.asahi.com/articles/photo/AS20240708001571.html?iref=sp_photo_gallery_3
武蔵という名が明かされ、大和と共にトラック島(現ミクロネシア連邦)の環礁を拠点にしていた。(画像参照:手前が武蔵であるらしい。)この時の旗艦は武蔵であった。その後ブルネイに移動し、レイテ沖海戦で、実戦に臨み撃沈されることになるが、攻撃を受けての乗員の悲惨さは言うまでもない。陸上戦以上に悲惨である。…私は読んでいて、司馬遼の『坂の上の雲』で、日清戦争での秋山真之が負傷者を見てあまりの悲惨さに戦慄した光景を想起した。本書では、おそらく生存者へのインタヴューを元にした記述だと思うが、生々しすぎる描写に満ちている。さらに生存者たちは、武蔵が沈んだことを秘匿するため、様々な場所に軟禁されている。この事実も凄い。

磯田光一(文芸評論家)の解説では、本書を「1つの巨大な軍艦をめぐる日本人の”盲目的な集団自殺”の物語」(趣意)としている。武蔵の建造は、論理はどうあれ至上命題であり、効用や役割に不思議に第二次的な意味しかもたず神話的な象徴であり、不可能を可能に転化することを要求される。作者は、機密保持のための過酷な措置に対して不合理を告発する左翼作家の発想とほとんど関係のない地点で書いている。しかし”愚行”と見える武蔵の建造を、そういう批判眼をもって書いており、むしろ”愚行”に専念しうる人間の奇怪さ、それこそが人間の本質であるという認識を持っている。(趣意)また、作者は戦死者の内面を決して美化して描こうとしていない。叙述は即物的で、夢と現実の不一致、動機と結果の不一致を冷酷な客観性を持って描いている、としている。

…この解説に疑問の余地はない。現在も世界中で戦争は続いている。その事実に想いを馳せながら、いかに戦争が無益かを再認識させてくれる一冊であった。

2026年7月16日木曜日

キケとパヘスのボブルヘッド

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2026
/07/16/gazo/20260716s10001007130000p.html
昨年のワールドシリーズ最終戦、キケと激突した奇跡的なパヘスの捕球が、ボブルヘッド人形として数量限定で配布されるそうだ。すでにファンの間で盛り上がっているらしい。当然である。よく見ると2人とも頭が動くようだ。いいなあ。私も欲しい。

地図で読むアメリカ15

「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、第15回目。コリン・ウッダード氏の「11のアメリカ史」との比較検討をしておきたい。上記画像の左が「地図で読むアメリカ」10のアメリカ(以後⑩)、右が「11のアメリカ史」11のアメリカ(以後⑪)の地域区分である。国際系学部の学生になった気分で、できるだけ簡潔に整理したいと思う。

まずは、ほぼ同じ地域区分になっているのが、ヤンキー発祥の地である⑩ニューイングランドと⑪ヤンキーダム(⑪はそれが西に拡大しているが…)。大都市NYの⑩メトロポリタン・ニューヨークとニューネザーランド、サンフランシスコからシアトルへ続く太平洋沿岸の⑩パシフィック・ノースウェストと、ロスから始まるヒスパニックの多い⑪レフト・コースト、⑩サウスウェストと⑪エル・ノルテというところである。

反対に、両者で地域区分に独自に入れているのは、⑩ハワイと⑪ニューフランス(ニューオリンズとカナダのケベックなど)である。アラスカについては⑩ではアウトウェストに入れており、⑪ではファーストネイションとして独立させている。

両者の重要な相違は、まず南部地域の分類である。⑩ではサウスと一括りにしつつ、アップランド・サウスとディープサウスに分けて紹介している。⑪では、タイドウォーター(歴史的にイギリスの貴族的植民地の色が濃い、VAやNCなど)とディープサウスに分けられている。どちらかといえば、⑪のタイドウォーターを分離したほうが良いように思われる。さらに、アパラチア地域に関して、⑩の区分より、⑪の方が圧倒的に西に拡大している。これは、⑪が歴史的な特にアイリッシュなどのアパラチアからの移民の移動を重視しているからだろうと思われる。

西部に関して、⑩では農業地帯のハートランドとロッキー山脈と乾燥した牧畜が主のアウトウェストに分割しているが、⑪ではロッキー山脈の地帯をファーウェストとして1つにまとめられている。

北部と中部の区分も大きな相違が見られる。⑩では、五大湖周辺をインダストリアル・ノース地域とし、⑪では、ニューイングランドに繋がるヤンキーダムと宗教的寛容性のPAから繋がるミッドランドとに区分している。このミッドランドは、⑩のハートランドの農業地帯へも拡がっている。これは、⑪が歴史的な文脈から作成されたものであることを物語っているといえる。

さて、両者とも区分に入れず空白の地域がある。フロリダ半島の先、マイアミ周辺である。⑩ではNYやシカゴなどの大都市に近く、キューバ移民の話も若干でてくるのだが…。

社会科学の答えは1つではない。視点によってその法則性(結論)は変化する。まさにそれを感じる地域区分である。⑩は前述のように、様々な問題意識(住民の指向性、特に宗教的な側面、連邦政府への姿勢、環境問題への対応など)を重視した社会問題的な地域区分になっている。⑩の著者は明らかにリベラルな立場から区分していると見える。一方、⑪の方は、歴史的な側面、特に住民のエスニック・グループ的状況を重視している。どちらが正しいということはあるまい。

私にとっての問題は、教材としてどちらを主に使うべきかということである。なかなか難しい問題である。

2026年7月15日水曜日

地図で読むアメリカ14

https://kzoohawaii.com/hawaii-news/post-29895/
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、第14回目。第10章は、ハワイである。正直、意外な感じがしないまでもない。コリン・ウッダード氏の「11のアメリカ史」にはハワイ(HI)が含まれない。この類似性のある二書については、比較検討すべきかと思っている。

ハワイは異民族間の結婚が他のどの州よるも多い。(2008年から2010年の統計では42%。ディープサウス地域は3%)最も多いのは、白人とアジア系でハワイの人口の9%。2014年の国勢調査によると、アジア系または他のグループとの混血によるアジア系の人口は56.1%を占める。その他では、白人26.7%、ヒスパニック10.4%、ハワイ先住民と太平洋諸島系9.9%となっている。公民権運動の影響を受けて、1970年代からハワイアン・ルネサンスと呼ばれる言語と文化の復興が叫ばれ、ハワイ語の教育が行われている。

一方ハワイは、悠々自適の生活を送る人々のおかげで、全米で最も住居費が高い。ホームレス(画像参照)の増加率も最も高い。この増加についてはミクロネシアからの移民集団が加わったことも原因である。ミクロネシア連邦、マーシャル諸島共和国、パラオ共和国は、アメリカと特別な関係(自由連合盟約:1954年の水爆実験の影響で、ミクロネシアの住民は島を去ることと引き換えにアメリカで自由に暮らす権利を得た。ARやORなどに定住したが、最も近いHIに多い)がある。連邦政府は公営住宅団地を提供したが、後の予算削減がホームレス増加に影響している。

…こういう、HIのあまり知られていいない事実を知ることは重要だと思う。これで、本書の内容は一応終わるのだが、著者のスタンスは、極めてリベラルな立場であることが明確になった。私としては、出来る限りド真ん中でありたいと思うので、事実は事実として共有しながらじっくりとアメリカの実相について考えていきたいと思う。

2026年7月14日火曜日

地図で読むアメリカ13

https://us-ranking.jpn.org/SF1P0040003PerP.html
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、第13回目。第9章は、サウスウェスト地域。先住民・メキシカン・アジア系が織りなすタペストリーという副題。ロスやサンディエゴのCAの南部沿岸からアリゾナ州(AZ)とニューメキシコ州(NM)TXの南部でヒューストンまで、といったメキシコ国境沿いの地域である。

2010年の国勢調査では、ヒスパニックは全米平均では16.3%だが、このサウスウェスト地域では、50%を超える州もある。(画像参照)不法移民がついている仕事の大半は、不衛生・重労働・低賃金・長時間労働といった条件の悪いもので多くは季節労働である。不法移民も地方経済に利益をもたらす税金を払っているが、社会福祉を申請すると通報されるし、医者にかかることも少ない。ただ、アメリカで生まれた子どもはアメリカ市民であるので、公立学校に通う権利がある。CAの農業は野菜の1/3、果物やナッツの2/3を生産しているが彼らなしでは立ち行かない。

サウスウェストは、スペイン語が多く、またその方言も多様で、ロスやNMのアルバカーキでは方言が混合したスペイン語が創出されている。本書では、ここでアメリカの歴史的言語状況について記されている。ピグリム・ファーザーズはオランダに立ち寄っており、オランダ語話者もいた。1794年米下院で英語の「国語」法案は否決された。PAの人口の1/4はドイツ移民だったので、ドイツ語、あるいはギリシア語・ヘブライ語を「国語」として推す動きもあった。LAの公立学校では、英仏両語の使用が認められた。1840年代には、東欧・南欧からの移民が増大し、それぞれのエスニック・グループによるカトリック教区学校で独自の言語も教えられた。この教区学校で特に多かったのはドイツ語で、シンシナティやインディアナポリスでは特に多かった。

19世紀末になってくると英語以外の言語の使用を制限する動きが出てきた。CT、MA、RIでは州議会で英語以外の使用を禁止し、WIでは、8歳から14歳までの子どもの読み書き、算数、米国史を教える際は英語とする法案が通過した。英語以外の言語に対する風当たりは、1910年代のWWⅠ勃発後の米化運動により強くなり、特にドイツ語の使用が制限された。

…ロスの空港の荷物運びや売店のスタッフはほとんどがヒスパニックだった。NVのラスベガスのカジノのスタッフもヒスパニック。NHKの特集で見たAZ・R66の有名な街・セリグマンの床屋さんも、会ってみたらヒスパニック。おそらくCAのサンディエゴで朝、清掃作業していた人々もヒスパニックに間違いないと思う。

地図で読むアメリカ12

https://siliconvalleyrw.com/2018/01/02/post-1411/
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、第12回目。第8章は、パシフィック・ノースウェスト地域。アジア太平洋とハイテク産業という副題がついている。ワシントン州(WA)・オレゴン州(OR)・カリフォルニア州(CA)の北部と中部の太平洋沿岸部がその範囲である。

最初この地に、海路(ホーン岬迂回路)で移住してきたのは、ニューイングランドの人々で知性と理想主義をもたらした。確固たる自由主義を突き進む進歩主義的な風潮はここに由来する。その後、陸路で、アパラチアや他の地域から来た人々は彼らの伝統的な価値観を持ち込んだ。1840年代はゴールドラッシュで、さらに移民が拡大する。

ここは、ハイテク産業の地である。シリンバレーのサンノゼとシアトルがその代表格である。ただ、サンノゼの生活費の高さは全米一である。

別名「レフト・コースト」とも呼ばれる民主党支持の強い地域でもある。だが、今やサンフランシスコやORのポートランドなどでは、大量にに受け入れた不法移民のホームレス化などで問題化していることも見逃せない。

2026年7月13日月曜日

Dバックス三連戦

https://news.yahoo.co.jp/articles/b9b4f0ee73aea4de392c6714a7ac7b1ab539930e
大谷選手が、右膝の痛みをおして第1戦・第3戦と先頭打者HRをかっ飛ばしたのだが、なんとD・バックスにドジャーズはスイープされてしまったのだった。

特に第2戦は山本由伸投手が先発だったのに、なぜか打たれてしまった。不思議である。守備の乱れも打線のつながりにも問題があった。やはり連戦の疲れなのだろうか。

ちなみに今日はキケのボブルヘッドデーで、娘が始球式をしてくれた。勝ってほしかったなあ。キケとスミスの復活を…。

2026年7月12日日曜日

地図で読むアメリカ11

https://www.viator.com/ja-JP/tours/Salt-Lake-City/Kennecott-Copper-Mi
ne-and-Great-Salt-Lake-Tour-from-Salt-Lake-City/d5200-5900P13
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、第11回目。第7章は、アウトウエスト&アラスカ地域である。副題は、ワイルドウエストと広大な資源の地となっている。今回も教材研究重視のエントリー。

600m以上の標高の地であるアウトウエストでは、放牧をするためには井戸を深く掘削して水源を確保する必要がある。また乾燥故にダムや貯水池、運河の開発も必要である。

1858年、コロラドでも金脈が発見され、石炭も発見された。今日では、5連結の機関車が石炭を満載し100台の貨物列車を牽引している。ソルトレイクシティの南西24kmに位置するケネコット銅鉱山(画像参照)は、世界最大の露天掘鉱山の1つで、精錬所は世界の銅の1%近くを生産する。アウトウエストもまた、著者によると東部の資本の国内植民地、連邦政府の恒常的依存しつつあると指摘している。

ユタ州(UT)、ネヴァダ州(NV)、アイダホ州(ID)、MT西部の一部は、アメリカの中でも最もイギリス人を祖先に持つ人々で構成されていて、宗教的にも多様性が少ない地域である。UTのソルトレイクシティはモルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)の聖地であるが、NYから、ミズーリ州(MO)にシオン(新たなエルサレム)を建設しようとしたが地元の反対で、ILにコミュニティをひらいたが創始者の後継者が暗殺(1844年)され、再度西へ。当時テリトリー(準州)だったUTに、シオンを建設した。連邦政府の一夫多妻制に対する圧力でこれを放棄した。国勢調査によれば国内に600万人の信者(半数はUT在住)がいるとされている。

https://atomica.jaea.go.jp/data/fig/fig_pict_05-01-03-27-02.html
1987年、連邦議会は、NVのユッカマウンテンが高水準の核廃棄物および使用済み核燃料の貯蔵所として考慮される唯一の場所とした。(画像参照)最終候補地は全てアウトウェストにあった。

本書でアラスカ州(AK)をアウトウェストに含めているかについて、連邦政府による土地の管理体制、他地域の資本による一方的な搾取、保留地の先住民の存在、広大で不毛な土地、人口の少なさ、多種多様な野生生物、アウトドアスポーツの盛んなことも含めてその理由としている。AKは1959年に州に昇格した。1億3000万エーカーの土地(27.9%)を受け取ったが、ハートランド地域やサウス地域と比較(FLの64.3%)すると、極めて少ない。国家安産保障関連の基地、通信施設、アンテナ用地など、特に北極地方では連邦所有地は広大である。国立公園、国有林、野生生物避難所、国家モニュメントなどはさらに広大である。国定公園はAKの1/10、NY全体よりわずかに大きい3200万エーカーを占めている。これらの土地は住民にとって、かなり制限がかかっておりもう少し少なくしても良いのではないかという世論が形成されている。

秋田商業高校野球部初戦敗退

https://www.aab-tv.co.jp/news/baseball/aabnews-26070913100047/
夏の高校野球のシーズンである。今年こそ甲子園に来て欲しい、と思っていた秋田商業なのだが、秋田工業に初戦敗退したというニュースを見てがっかりしたのだった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f9f9c799e5cad2ce07b9a1d934a82a64144f657d

エースは、ヤクルト・スワローズの石川投手の甥っ子だったらしい。石川投手とバッテリーを組んでいたO監督としては、捲土重来を期していたに違いない。残念である。甲子園に来ることを来年も待っているよ。必ず応援に行くからね。

2026年7月11日土曜日

大谷選手の登板回避/AS辞退

https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202607110000147.html
大谷選手が今日のダイヤモンドバックス戦の先発を登板回避し、オールスター戦も辞退するという報道が流れた。理由は右膝らしい。

二刀流という身体への負担は凄いのだろう。ドジャーズにとっても大谷選手にとっても、なによりもポストシーズンに万全な状態に持っていくことであろう。

今回のオールスター、ブルージェイズのゲレーロジュニアが背中のハリですでに辞退しており、ヤンキーズのジャッジ選手もエンゼルスのトラウト選手も出場辞退する可能性もある。

とはいえ、今日もDHで先頭打者HRを打っている。ただ、素人目にもダイヤモンドをゆっくり回っている時も何か違和感を感じた。無理しないで欲しい。

薄皮UFO焼きそばぱん

https://www.panstory.jp/newproducts/yamazakipan/2026/yamazakipan_mar0126-2.html
UFOの薄皮焼きそばパンが、近くのスーパーで売っていたようで、妻が買ってきた。これがなかなかイケるのである。マヨネーズがよく効いていい。

私はカップ麺の焼きそばが好きであるが、最近美味いものが多い。一番は”一平ちゃん”だと思うが、日清のUFOも悪くない。ネームバリューでいえばUFOは強い。

これからは、こういうコラボのパンが開発されていくのかなと思う。昨年、ある生徒が、心理学と社会学が合わさった学科を選んで進学した。時代のニーズを掴み、新たな商品開発に活かすという学科で、なかなか面白いと思ったのだった。

2026年7月10日金曜日

地図で読むアメリカ10

https://www.huffingtonpost.jp/2017/01/25/dakota-access-pipelines_n_14380380.html
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、第10回目。第6章は、ハートランド地域である。副題は、ルイジアナ購入で得た広大な牧草地帯。今回も教材研究重視でエントリー。

この地域は、西経100度で二分されるのは、高校地理の常識であるが、外で働く男たちの帽子で見分けがつくようだ。西側は牧畜を象徴するカウボーイ・ハット、東側は農業機械会社や肥料メーカーから無料配布される野球帽である。

またこの地は、ネイティブインディアンの強制移住の地でもある。南部やアパラチア地域から「インディアンテリトリー」へ強制移住させられたたし、度々虐殺も行われた。公民権運動の時代は、ネイティブ・アメリカンも抵抗した。1975年に「アメリカ先住民自決権及び教育援助法」また1978年の「宗教自由法」(ネイティブアメリカンの神聖な場所へのアクセス、神聖な物の使用、伝統的儀式による崇拝の自由等を認めた)などが定められたが、2012年の国勢調査ぶよると年収は平均よりかなり低い。貧困率も30%。アルコール依存症や失業、ホームレスも多く、乳児死亡率も高い地域もある。州税や住民税は免除されているとはいえ、彼らの犠牲の上に成り立っていることは否定できない。

この地域は、スイング(左右に揺れる)地域と呼ばれる。都市部と農村部の違いも大きい。連邦政府に疑念を抱く人々も少なくないようだ。

また近年、ノースダコタ州(ND)とモンタナ州(MT)のシェール開発で天然ガスは、発電の34%を占めるようになり、石炭の30%を凌駕した。機械工、溶接工などのブルーカラーの雇用は増えたが、カナダのアルバータ州(AB)からテキサス(TX)の湾岸に伸びる「キーストーンパイプライン」(画像参照)とともに、環境問題や、農村・ネイティブアメリカンの居住区への影響も出ている。

地図で読むアメリカ9

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/7887/
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、第9回目。第5章は、インダストリアル・ノース地域である。工業と穀倉と酪農の地というのが副題。今回も教材研究として意味ある内容を中心にエントリー。

NYから、五大湖周辺のイリノイ州(IL)の東・ウィスコンシン州(WI)にいたるかつて製造業のメッカだったラストベルトである。当時は大卒でない工場労働者でも、1978年のピーク時は(今日の貨幣換算で)時給$16をもらい、夏は休暇を取り、子供たちを大学に進学させることもできた。しかし自動車産業から落ち込み、労働組合は会員を失い、企業は解雇し始めた。人口減は2000年と2010年の国勢調査で、ミシガン州(MI)のデトロイトでー25%、オハイオ州(OH)のクリーブランドでー17%、OHのシンシナティで-10%、PAのピッツバーグで-8%の減少だった。

1825年のエリー運河の開通は、重い原材料と製品を安価に輸送でき、五大湖沿岸とハドソン川、NY港を結ぶことが出来た。1959年のサンローレンス水路開通で、大型タンカーが大西洋から直接来れるようになった。

この地域は民族構成、産業、宗教、異なる民族集団移住時期などが多元的で、多様性に寛容である。アーミッシュがPAやOH、インディアナ州(IN)に多いのもその寛容性を示している。新来移民はヒスパニックが多く、存在感を高めている。シカゴはも多民族都市だが、アイリッシュが政治的に優位で、国政でも民主党が強い。そのシカゴでは、WWⅡの際、白人労働者が欧州戦線へ向かい、その穴を埋めるべく南部から黒人労働者が「グレートマイグレーション」と呼ばれる大移動をしてきたのだが、戦後白人が帰還すると職を失い、の南部(サウスサイド)のゲットー以外に行き場がなく、NYのハーレムと似た状況になった。

…たしかにシカゴのサウスサイドは、一気に治安が悪くなることは経験した。店舗のショーウインドウに鉄柵がある地域になる。シカゴの2つのMLBチームのうちカブスの球場は摩天楼のあるダウンタウンの北に、ホワイトソックスの球場は南にあるのも興味深い。試合のある日は地下鉄でいくと安全らしいけれど…。

労働組合が強くなりすぎ、外国企業との競争に敗け、消費者の需要に変化が生じた故の衰退は、エリー湖は大気汚染と河川汚染で水中生物が生存することが不可能になっている。またアオコという有毒の藻の繁殖で近隣の飲料水の確保が問題になった。(画像参照)

一方で、この地域には今アマゾンやウォルマートなどのオンラインマーケットの配送センターが建てられている。流通ルートの条件が良く、かつ安く広い敷地(工場跡地)と労働者が近くに住んでいるというのが、その理由。新たな雇用創出の流れが来ている。

2026年7月9日木曜日

ロッキーズ3連戦

https://www.youtube.com/watch?v=wBoU9xfqcXU
ロッキーズ第1戦は、ラウアー投手の好投と3回、大谷選手の逆転弾、19号HR(MLB通算299号)で始まった。待望の1発で、その後打線が繋がった全員野球で5点差にしたものの、タナスコ投手が9回に大乱調。昨年のトラウマが蘇り同点に追いつかれた。今季初めての延長戦に突入。10回には互いに1点を奪い合い、11回裏にラッシングのタイムリーで、最下位チームに勝利した。大谷選手は打撃好調だったが、この試合、授業と成績処理で仕事に集中していて、結果を見たのは夕方の下校時だった。LIVEで見ていたらヒヤヒヤどころではなかったと思う。

第2戦は、なんともくやしい試合となった。大谷選手の先制HRで始まった。ロブレスキ投手も好投していたのだが、8回にリリーフ陣が打たれて、守備の乱れもあり逆転されてしまったのだった。最後は、ノーアウト1・2塁から、大谷選手・パヘス選手・フリーマン選手が次々倒れて得点できず、敗北を喫したのだった。

第3戦は、ササミローキが先発。悪くはなかったのだがHRを打たれて3失点。初回の相手先発の乱調で得た3点リードが消えてしまった。今日は大谷選手は無安打だったが、8回にベッツのタイムリーで勝ち越した。両チームとも絶好のチャンスを得ながら守りきられ、まさに接戦で、なんとか勝ち越したのだった。

3戦とも凄い接戦。とても最下位チームとの試合だとは思えない。第2戦のロハス選手や第3戦のマンシー選手のめずらしいエラーもあったりで、意外な展開が度々あった。

地図で読むアメリカ8

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「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、第8回目。第4章はサウス地域である。サウス地域については、著者は2つのサウスがあるとしている。まず「アップランドサウス」と呼ばれるVA・ノースカロライナ(NC)からアーカンソー州(AR)北部まで伸びるベルト地帯である。ここは、独立戦争当時の英国派の二世・三世世代が定住化した地域で、出自が貴族主義的で、「プランター」と呼ばれる支配階層で、年季奉公人を雇用、後に黒人を購入した投資家で、利権に躍起で、人権や平等、博愛という観念はなく、南北戦争時は北軍に与した場合が多かった。(ちなみに、サウス地域に著者が含まなかったフロリダのマイアミからキーウェストは、NYやシカゴとの関連が強く、ユダヤ人とヒスパニックが多い。キューバやハイチの移民も混在し、異質な存在であるとのこと。)

「ディープサウス」については、本書の記述の中でも教材研究として有為なものを選びたい。1つは、「コットン・ジン」という種子を取り除く機械の話である。従来の綿花の品種は、内陸部ではうまく生育しなかったのだが、新しい品種がそれを可能にした。ただし、この品種は種子を取り除くのが難しかった。この機械の発明が、内陸部にも綿花栽培を押し広げる。それは同時に奴隷の需要を増加させた。2つ目は、ディープサウス地域と全く区域を同じくして繁殖した「葛」(クズ)の存在である。道路沿いに植えられたが、日に30cmも伸びたという。3つ目は、アファーマティブ・アクションである。サウス地域においても黒人の状況は改善されており、流入のほうが多くなっていること。白人と黒人の政治状況では、白人=民主党・黒人=リンカーン以来の共和党という支持の逆転が興味深い。これは公民権法への民主党の積極的スタンスが大きく関わっている。

サウス地域全体では、4大米軍基地を始め軍事拠点が多い。WWⅡの参戦時に降雪が少ないサウス地域が訓練に適していた故であるらしい。NCのフォート・ブラッグ(陸軍)は5万人の軍関係者と家族が駐屯している。VAのノーフォーク海軍基地もあり、サウス地域全体で23万人もいる。関連企業も多く経済効果は数十億ドルにも及ぶ。

サウス地域は「バイブルベルト」と呼ばれ、非常に宗教的な州・上位11州のうち10州がサウス地域である。(画像参照:地域外ではユタ州が入ってくる。)南部バプティスト連盟が圧倒的に多い。

南北戦争後も、連邦政府に対する不信感が強い。連邦政府の黒人の投票権確保に対して識字テストなどで阻止しようとしてきたが、2016年いくつかの州では、投票時に写真付きのIDの提示を求めた。アメリカでは戸籍制度がないので、出生証明書、社会保険番号、自動車免許証などが身分証明書となる。貧しい人々は自動車免許を持たないし、それに代わるIDも手続きが煩雑で、貧困層は腰が重くなる。現在もこの構造は続いているといえる。

…以前、NCに行った時、差別は今もなおテーブルの下で行われているという女性教師の言を聞いた。少なくとも「アップランドサウス」のNCでは、そうなのだ。ディープサウスでは、今なおテーブル上でもあるように思える。非常に難しい問題である。

2026年7月8日水曜日

地図で読むアメリカ7

https://www.kirishin.com/2022/10/31/56854/
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、第7回目は、第3章・アパラチア地域である。北はUSスチールの本社があったピッツバーグ(PA)から、ウェストバージニア州(WV)を中心に、ヴァージニア州(VA)・ノースカロライナ州(NC)・オハイオ州(OH)・ケンタッキー州(KY)・テネシー州(TN)のアパラチア山脈地域がこのエリアである。この章には、「貧困と環境汚染がまねくディアスポラ」という副題がついている。

北アイルランド人、スコットランド人、スウェーデン人、ドイツ人、スイス人らが初期に移り住んだ地で、WVは南北戦争を機にVAから奴隷州反対で分離したので、黒人もやってきた。現在はアイルランド系が多いとされる。小麦を生産できない狭い耕地で生き抜くため、ライ麦やトウモロコシを栽培、ウィスキーを醸造して生き抜いた。南北戦争後、北部の急速な都市化が、木材加工、炭鉱などの産業が雇用を生んだ。鉄道が開通したことで、NYやイギリスの投資家が大規模な鉱業を発展させた。貧しい農民は、働き者の貧しい鉱夫となった。しかし、この鉱業は環境破壊を引き起こす。WWⅡ後は、石炭鉱夫の雇用も30万人以上減少した。約300万人もの人々が経済難民として移住した。この流出は行政サービスの低下を招き、さらに「アパラチアディアスポラ」を増加させている。

ところでアパラチアの精神世界は、出自によって様々である。TNでは、毒蛇の所有を聖書に他する信頼の証とし、教会での礼拝で125の教会が行っているという報告がある。またKYは、同棲結婚の合憲性を認めたが、郡政府職員が結婚許可を宗教的信念によって許可を与えず、懲役刑となった。釈放後、結婚許可は与えたが署名を拒み続けた。またKY州では保守系のキリスト教団体が、聖書の記述に基づいて170mにもおよぶノアの箱舟(画像参照)を建造した。このような創世記に基づく「創造説」は、公立学校の教科書に進化論と併説されていることもある。

連邦政府は、アパラチア地域への支援を行っているが、意外に民主党政権は人気がない。エリート、環境保護主義者、議会、ホワイトハウス、ウォールストリートなどの支配者層への不振がかなり強いのではないかと著者は見ている。

…オリビア・ニュートン・ジョン(ジョン・デンバーよりこちらが好き)の「カントリーロード」は、WVを歌っている。場所は違えどサウスカロライナ州でレンタカーを走らせながら流した曲で思い出深い。♪"to the place  I belong"という歌詞は、「立ち返るべきあの場所」となるそうだが、実際はなかなか厳しいのであった。

2026年7月7日火曜日

今年の人権教育は緑のサヘル

https://tabunka.tokyo-tsunagari.o
r.jp/topics/close/close_1512.html
学院の人権教育が昨日行われた。NGO「緑のサヘル」の事務局長さんが、東京からリモート出演すると担当のS先生から聞いていた。「緑のサヘル」とはブルキナファソでMさんとお会いした御縁もあるので、下阪されて講演されるのなら、行くつもりでいたのだが、私の授業がないので今回は遠慮した。今日、授業のあったクラスで聞いてみたら、かなり内容が良かったとのこと。S先生もリモート故に、質疑応答があまりないのではと心配されていたのだが、生徒諸君がかなり質問をして時間が足りなかったと言われていた。今回はチャドでの活動の話が多かったようだ。現在はブルキナファソ北部の治安がかなり悪化しているので、チャドに活動の場を移しておられるのだろうと推測する。

生徒諸君が、様々な質問をして大いに興味を持ってくれたようで嬉しい。2学期の地理総合の授業でも触れていこうと思う。

2026年7月6日月曜日

パドレス4連戦スイープ未遂

https://www.youtube.com/watch?v=ICE7BbCvuDs
パドレスとの4連戦。スイープはならなかった。とはいえ、様々な話題の中、ドジャーズは王者の風格を見せつけたのだった。

https://one-piece.com/news/73574/index.html
第1戦はONE PEACEとのコラボデー、ササミローキ投手の先発だったが、パドレスに、何らかのクセを見破られているようでHRや長打を許してKOされてしまった。6点差担って配色濃厚だったのだが、なんとドジャーズがエドマン選手やラッシング選手、タッカー選手らによって大逆転した。凄い試合だった。パドレスファンはやってられないだろうなあ。

第2戦は大谷投手が先発で、あまり調子が良くなかったのか、100球以上投げ抜いたが、3点を取られた。しかし、大谷選手の親友・テオヘル選手が、満塁HRで大逆転。まるで水島漫画である。これでパドレスは7連敗。ゲーム差も14にひらいてしまった。ホント、パドレスファンはストレスが溜まりすぎているだろうなあ。

第3戦は、独立250周年の記念試合で特別なユニフォームを着用しての試合となった。(昨日の画像参照)大谷選手は休養日。すこし肩の筋肉に違和感があるらしい。先発は山本由伸投手。7回まで無得点・10三振の好投。パヘスのタイムリーとフリーマンのソロHRとタイムリーで3点を援護した。これでパドレスは8連敗。パドレスファンの怒りは天を裂くのではないか。

第4戦は、最初のバッターの時に、パドレスの監督とコーチがハーフスイングをめぐって退場という珍しい始まり方だった。これも戦略かもしれない。先発は矢田先生の指導を受け始めたといわれるシーハン。頑張っていたように思うのだが1点を失った。その後もブルペン陣が打たれ5点差になったが、今日誕生日の大谷選手のタイムリーなどで2点を返し、野手総動員で反撃に出たのだが、スイープを逃してしまったのだった。パドレスファンはやっと連敗が止まって、監督の退場劇を称賛するような気がする。

2026年7月5日日曜日

オールスターに5人選出

https://www.daily.co.jp/mlb/
2026/07/05/0020554392.shtml
フィラデルフィアでのオールスターゲームに、ドジャーズから、大谷選手・フリーマン選手・マンシー選手・パヘス選手、そして山本由伸投手が選ばれた。ア・リーグでは、ゲレーロJR選手もジャッジ選手もトラウト選手も選ばれた。果たして、怪我中のジャッジ選手・トラウト選手は辞退してしまうのかな。

山本由伸投手は2年連続だが、このままでは登板間隔の問題で登板機会はなさそうだという。これも残念。今日の画像は、独立記念日のユニフォームの勇姿。