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2025年1月4日土曜日

歌川国芳展に行く。

歌川国芳展に昨日行ってきた。三が日から行く人は少ないだろうと思っていたのだが、かなりの満員御礼で、30分ほど入場制限されたのだった。後で謎が解けたのだが、展示期間が前半と後半に分けられていて、昨日見たのは前半の展示だったのだ。チラシによると前後半通して展示されるものは実に少数であることもわかった。正直、人が多くてゆっくりと楽しむことはできなかったので、後半、ウィークデーにまた行こうかと妻と話している。

最近市内にでると、外国人の多さを肌で感じるのだが、国芳展でもそうだった。携帯のアプリで、解説文を写真にとって翻訳している人もいたりして、静かに鑑賞してくれる分には共通善的に全く問題なしである。(上記画像は撮影が許されていた数少ない作品の1つ。)

美術館には、大阪出身のヤノベケンジ氏による、外に美術館を守る猫(SHIP'S CAT)、館内にジャイアント・トらやん(画像参照)のモニュメントがある。なかなかユニークである。

ところで、この中之島美術館、西尾市長時代の1988年から平松市長時代にかけて計画が進められた大阪市の近代美術館構想で出来上がったものらしい。よって、前を流れる堂島川のもしもの時の大規模な浸水に備えて、2Fが庭園、入口で、貴重な佐伯祐三やモディリアーニなどの収蔵品や展示室はかなり上の階にある。エスカレーターはかなりの長さであった。この辺は利権に走る現在の市政と、まさに一線を画していると思う次第。今年開催の万博はそういった熟慮はされているとは思えない。

2024年12月31日火曜日

江戸っ子アートのラスボス

https://nakka-art.jp/exhibition-post/kuniyoshi-2024/
大晦日であるが、我が家の日常には全く変化がない。(笑)TVがないことも大きいかもしれないが、正月も日常と変わらないだろうと思う。そうそう、3日に妻共々京橋で大学時代の友人と会うことになっているのだが、それに合わせて「歌川国芳展」に行くことになった。昔、天王寺美術館での「歌川国芳展」に行ったのだが、それ以来の大ファンである。

通勤時の地下鉄駅に、前回のデ・キリコ展同様、ポスターが貼ってあって行くことにしたのだが、実に楽しみである。中之島美術館に行くのも実に久しぶりである。何より、”江戸っ子アートのラスボス”というキャッチは、実に言い当てて妙であると思う。

というわけで、皆様、良いお年をお迎え下さい。

2024年12月4日水曜日

デ・キリコ展に行ってきた

神戸市立博物館で開催されているデ・キリコ展に妻と行ってきた。期末試験の採点(例によってPCでの採点・集計)を終えて、ホント、久しぶりのお出かけである。閉幕が近いからか、ウィークデーなのに意外と人が多かった。

ジョルジョ・デ・キリコは、前述したが高校時代から馴染みのある「形而上絵画」の巨匠である。なぜ「形而上」という名が冠されているのかについては、「実際には見ることができないもの」を描いているからといえる。遠近法の焦点がズレていたり、ほとんど人間が描かれていないか、小さくしか描かれない。彫刻やマヌカン(マネキン人形)などの特異な物が描かれる。影の長さが異常に長い、などの特徴がある。哲学においての形而上学と同様に、現象を超えた世界が描かれているわけだ。

https://x.com/dechirico2024/status/1787286155412549984
今回の展覧会は、なかなか見応えがあった。中でも、私が気に入ってポストカードを購入したのは、オイディプスとスフィンクス。(上記画像/今回の展覧会では撮影可の絵画もあったのだが、これは選外だったので検索して引っ張ってきた。)超有名なギリシア神話をモチーフにした作品でかなり後期のもの。オイディプスがマヌカンとして描かれ、スフィンクスの謎かけの答えを考えているユーモラスさが面白い。

展覧会では、ニーチェの影響を受けたという点が強調されていた。このギリシアへの傾倒は、初期のニーチェの影響であることは間違いない。とはいえ、さらにその後のニーチェの思想の影響を読み取るまでにはいかなかった。ただ、彼自身の人格的な部分では超人たらんとしている感じがする。自画像を無茶苦茶たくさん描いている。それも自信たっぷりに様々なシチュエーションの中で、である。

高校時代、私の油彩画は、背景がキリコ風であった。単なる模倣だがかなり影響を受けた。後のダダイズムやシュールリアリズムに大きな影響を与えたデ・キリコ故、高校時代の私に影響を与えるなど当然といえば当然。(笑)

ちなみに久しぶりにJR東海道本線に乗ったので、貨物列車と何度も遭遇した。全部青い機関車の「桃太郎」(しかもおおさか東線の機関車とちがいキレイに洗車されていた。)であった。

2023年10月11日水曜日

もしも猫展/京都文化博物館

妻と京都に出て、「もしも猫展」に行ってきた。わが夫婦は、歌川国芳の大ファンであるから、当然の行動であると言わねばならない。今回は国芳を主軸に据えて、江戸期から明治にかけて、本人だけでなく弟子たち、さらにその後継者が、人間を猫に擬人化した浮世絵を中心に、他の動物(鶏や牛、鼠、雀その他)も含めた擬人化浮世絵シリーズといった展示会だった。

なかなか見ごたえがあり、実に面白かった。私が最も感じ入ったのは、これらの作品が世界手に評価されている日本のサブカルチャーともなった漫画やアニメのルーツであるということである。すでに、江戸時代に挿絵と文章というカタチで冊子が発行されており、大好評だったようだ。もっと古い「鳥獣戯画」があるが、巻物に収められており一般化はしていない。しかし、これらの作品は版画として販売されているだけでなく、コミック化されていることに驚いたのだ。(上記画像参照)特に「おこまものがたり」という猫おこまの一代記が面白い。敵討ちをしたり、三味線になったりと意外な展開を見せる。このような冊子を作り販売できるという文化は、日本の識字率の高さに支えられていることが明白で、実に誇るべきことだと思う。

今回の京都行でも外国人観光客が必ず視界に入るほど多かった。この展覧会にも来ていたのだが、残念ながら解説は日本語のみで、ただ単にその面白さや美しさを感じることしかできないだろうと思うと、英訳の解説も用意しておいて欲しかったところ…。(だが、かなり日本文化、特に江戸文化への造詣が深くないと英訳しても難解だと思う。)

京都文化博物館にて。11月12日まで。(月曜日休館)一点のみ写真撮影不可。https://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/20230923-1112/

2023年3月20日月曜日

文具アート展・西岸良平展へ。

「知られざる文具アートの世界」展と「西岸良平50周年記念展」に行ってきた。普通美術館が休館する月曜日なのだが、両方とも京都・四条河原町近辺の高島屋と大丸で開催されているので、関係なしである。
ONEPIECEの一味の名前が彫られた鉛筆

ダンボールで作られたGショック
まずは、「知られざる文具アートの世界」展。鉛筆、チョーク、マスキングテープ、輪ゴム、ボンド、セロテープ、ホッチキス、オイルパステル(クレヨン)、ハンコなどの素材を使った絵画や立体が展示されていた。中には精巧な鉛筆画もあって、写真と見間違うほどの作品(これは撮影不可だった。笑)も。とにかく楽しめたのだ。
西岸良平展には、かなり思い入れがある。昔から「三丁目の夕日」はビッグコミック・オリジナルで親しんでいたし、ほのぼのとした一話一話が大好きだったのだ。他の作品も何冊か手に入れて読んでいた。実になつかしい。この展覧会は今日が最終日ということで今日が京都行の日になったのだった。さて、画像は、その内容上、多くを拡大して見れるようにしておいた。…月曜日だというのに、京都の中心部は実に多くの人で溢れていて、夫婦共々少し疲れたのだった。(笑)

2023年3月11日土曜日

ミュシャ展・知の大冒険展

先週に続いて、金曜日は展覧会。京都に行ってきた。まずは、京都駅にある”美術館「えき」KYOTO”で開催されているミュシャ展へ。以前少し紹介したが、アール・ヌーボーの代表的な作家である。フランスで活躍しているが、チェコ出身で、チェコに関連した作品も多かった。ありがたいことに、今回の展示は。ポスターやリトグラフなどが多いゆえか写真撮影可であった。とにもかくにも、どの作品も美しい。

せっかくなので、少し調べてみたが、WWⅡの時代、ナチスの過酷な取り調べを受け、老齢ゆえにそれがもとで死去している。ちなみに、彼はフリーメイソンのメンバーで、パリで入会後、プラハの支部創設にも尽力したことがわかる彼によるデザインのメダルの展示もあったのには驚いた。

その後、東広場でLEGOでつくられた京都駅を見に、反対の東の広場へ。八条口から入ることが多いので、これまであまり興味はなかったのだが、京都駅はかなり複雑な建築物であることが垣間見えた。その後、京都駅から地下鉄で”京都文化博物館”へ。何回も来ているが、ずいぶん久しぶりである。ここでは、「知の大冒険ー東洋文庫 名品の煌めき」という学術的な特別展が行われていた。あと少しで京都に文化庁が移転してくるので、館内にはそういうWELCOMEの装飾がなされていた。

この「知の大冒険」むちゃくちゃ良かったのだ。やはり本物を見るという経験は貴重である。今回見させてもらった本物の主たるものを挙げると次のようになる。ハンムラビ法典、ヒエログラフ辞典、チベット大蔵経、三国志演義、史記、殿試策、リグ・ヴェーダ、ラーマーヤナ、ハディース、東方見聞録、ロビンソークルーソー漂流記、魏志倭人伝(二十一史 三国志 魏史 烏丸鮮卑東夷伝)、論語集解、万葉集、天正遣欧使節記、重訂解体新書…。
http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/mablog/%E7%AD%94%E6%A1%88%E2%91%A2.jpg
なかでも私が最も興味を惹かれたのが、殿試策。清代の1772年に行われた科挙の最後の試験(殿試)の答案。皇帝に自分の論策を上奏するカタチで、早朝から日没までに仕上げるという恐ろしい試験である。内容もだが、字も楷書で非の打ちどころがない美しさである。画像は撮影不可だったので、東洋文庫HPからの借用。(拡大可能)この殿試策を始め、中国の文献(魏志倭人伝なども)は当然漢文なので、何となく意味がわかるので、余計に楽しめる。実に意義深い展覧会だったのだ。教え子諸君に、入場料はちょっと高い(一般1400円/大高生900円)けれども是非見ておいてほしい展示である。4月9日までやっている。

2023年3月6日月曜日

春は展覧会だと思う。

大山崎の美術館のレストハウスには、関西の美術館のパンフがいっぱいあったので持ち帰ってきた。妻とどこにいこうかと相談するのもまた楽しい。(笑)

まず最初に決まったのが、横尾忠則現代美術館の「満満腹腹満腹」展。これまでの企画展をダイジェストで振り返るという展覧会。2人共高校時代から親しんできた横尾忠則を見なければということで、一致したのだった。兵庫県立美術館も近くにあるのだが、もうひとつ属性のある展覧会ではない。5月7日まであるので、もう少し様子を見ようと思う。神戸には、ハラールの食品店もあるので北野町まで行くことになるかもしれない。

3月26日までだが、京都の美術館「えき」で行われている「ミュシャ展」も、学園の成績処理が終わったら行こうということになった。アール・ヌーヴォーの代表的作家である。妻に言わせれば、子供の頃、このミュシャのカードが入ったチョコレートがあって、ずいぶん集めていたんだとか。たしかにいい。この展覧会に合わせていくとすれば、京都文化博物館の「知の大冒険展」か。アジア最大級の研究図書館・東洋文庫の展覧会である。京都の大丸と高島屋でも面白い展示会がある。3月8日から3月20日までの「三丁目の夕日と鎌倉ものがたり展」と15日から27日の「知られざる文具アートの世界展」も面白そうだ。うまく組み合わせることができるかな。

ところで、行けるかどうかわからないのだが、3月4日から26日まで三木市立堀光美術館で開催されている「THE CATS 山田貴裕展」のパンフが最もインパクトがあった。「フェルメール猫」いいなあ。神戸電鉄で学園とは繋がっているけれど、三木市は明石市の北にある。かなり遠い。うーん。

2023年3月5日日曜日

黒田辰秋展 大山崎へ

https://www.asahibeer-oyamazaki.com/
(昨日のエントリーの続きである。)JR茨木駅からJR山崎へ2駅の移動。アサヒビール大山崎山荘美術館で行われている「黒田辰秋展」を見に行ってきた。妻が京都銀行で偶然パンフレットを発見したのだ。黒田辰秋は我々夫婦にとって、高校の同級生であった親友K君の師匠なのである。K君が入門したのは黒田師のまさに晩年で伏見の工房で教えを受けていた。その親友も我々がマレーシアにいた時に他界してしまった。そんなわけで、親友への鎮魂の意味も込めて、是非とも行かねばなならないわけだ。

大山崎というと、サントリーが連想されるのだが、この美術館はアサヒビールの所有。名前の通り、山の上にある。かなりの坂道を登る。毎日登っている学園の坂よりきつかった。

黒田辰秋師は、木工芸の世界で人間国宝だった人だ。ポスターにあるように貝を使った「螺鈿」が素晴らしい。その製法については、K君によく聞いているので、膨大な手間がかかる。漆の技法も同様である。シンプルな茶器などは、K君が自宅でつくっていたのと全く同じデザインであった。(当然K君が模倣したにちがいない。)夫婦で懐かしがった。

この美術館は、木津川、宇治川、桂川が合流し、淀川となる地点の北側にある。バルコニーからその様子が眺められる。風光明媚な位置にある。同時に、阪急、JR、京阪、そして新幹線が走っている。季節がもう少しよければと思う。

ありがたいことに、美術館に入る前にレストハウスがあり、無料のロッカーがあった。重い「哲学事典」を持って展覧会を見ずに済んだのだった。(笑)

2022年8月12日金曜日

信楽の美術館に行く

昨夜、息子夫婦が来て、今日は滋賀県の信楽の美術館(MIHO MUSIUM)に行ってきた。なんでも茶道の先生のお勧めの「懐石の器」という展示だった。私にとっては、見事に属性がないのだが、京都でcafeをしている息子夫婦にとっては、まさに眼の肥やしらしい。妻も興味があるらしい。

国道307号線を、京田辺市・宇治田原町経由で信楽に向かった。このMIHO MUSIUMは、かなり変わった山の中の美術館で、極めて芸術的な美術館でもあった。美術館に至る道にはトンネルがあって、驚いた。(画像参照)展示は、器ばかりなのだが、なかなか興味深かった。信楽という陶芸の街でこのような展示がされていることにも意義があると思われる。

<美術館の紹介はこちら>https://www.miho.jp/

美術館見学の後、食事をとってから信楽の街を散策した。かなり質の良い店でCafeで使う食器を見つけて、息子夫婦は喜んでいた。こちらは、久しぶりにタヌキの置物を激写していた。(笑)色々なタヌキ(郵便屋さんとか忍者とか横綱とかサッカー選手、野球選手、バスケの選手等々)が作られていて面白い。これも時代の変化だろうか。

2022年6月4日土曜日

なにわ百景 浮世絵展に行く。

大阪に帰ってきて、良かったと思えることの一つに展覧会に気軽に行けることがある。四国・三崎の暮らしは実に良かったが、この点だけは不満だった。以前から、いくつか展覧会を物色していて、明日が最終日という大阪歴史博物館の特別展・「浮世絵師が描いた 絶景!滑稽!なにわ百景!」に妻と行ってきた。

我が夫婦は、浮世絵が大好きである。今回は大阪を描いたものが集められていたのだが、まともな百景とともに、滑稽なものも多くて、実に楽しめた。少し、残念だったのは、百景の中に「御勝山」という地が地図に記されてあって、生まれ育った生野区の御勝山のはずなのだが、その浮世絵は展示されていなかった。昔はどんなんだったのだろう。同じ生野区で舎利寺などは、郊外の寺という感じだった。

http://www.mus-his.city.osaka.jp/news/2022/naniwa_hyakkei.html
ところで、港区にある天保山(標高20mほどの山)は、水運のために淀川などの川底をさらった土でもられたものだということを、今回初めて知った。とはいえ、当時は眺めのいい場所だったらしく百景中の百景、観光名所だったようだ。また、大阪のウィットに富んだパロディなどで大阪を紹介をした「暁鐘鳴」(あかつきのかねなる)、「耳鳥斎」(にちようさい)などの作品の展示もあった。大阪人は、江戸の頃より、面白かったら良いという国土世間であったようである。愛媛の生徒諸君は実に「愛媛まじめ」で、授業で笑わせるのに大変苦労した。(今教えている学園は関西圏なので十分通じる。)こういう国土世間は、そう簡単に形成されるのではなく、膨大な時間と空間的広がりが必要なのだろうと思ったりした。

さて、行きはJR大阪天満宮から谷四へ地下鉄で行ったのだが、帰りはJR森ノ宮まで歩くことになった。休みの日も歩くというテーゼは今日も生きていたわけだ。森ノ宮駅の環状線の外側の京都王将で昼食を取って帰ってきたのだが、近くに驚くべき自動販売機があった。大阪のど真ん中にこんなに安い自動販売機があったとは…。あえて、画像を縮小せず、価格がわかるようにしておいたので、画像を確認していただきたい。…これも、おもろかったらええという大阪の国土世間が生んだものに違いない。

2021年2月14日日曜日

八幡浜市美術館に行ってきた


先日の買い物の時、八幡浜の道の駅「みなっと」に寄ったら、八幡浜市美術館開館記念の「印象派からエコール・ド・パリまで」という展覧会が2月6日から開催されていることを知った。自然に恵まれた三崎は良いところで大変気に入っているのだが、難点が2つある。一つは半端なく風が強いこと。もう一つは文化的な刺激を得るためには、2時間以上かけて松山か宇和島あたりまで出ていかなくてはならないことである。それが、隣の八幡浜に美術館が出来たわけで、大いにありがたい。

早速、今日行ってきた。笠間日動美術館(茨城県)の所蔵品らしく、有名どころでは、モネ、ルノワール、セザンヌ、ルオー、ユトリロ、藤田嗣治、ピカソ、マチスなどがあったのだが、やはりお目当てはシャガールである。わが夫婦はシャガールが大好きなのである。今回は、版画集の「ポエム」という作品群が21展示されていた。14編の詩を元にした作品で、油彩もいいが、なかなか趣がある。そして、ありがたいことにその作品集がたった500円で売られていた。(よく見ると八王子市美術館発行であった。)

私は、特にNo14が好みである。作品集にはシャガールの詩も載っている。どれにあたるのかは定かではないが、おそらく、これかなと思う。

https://gallery-koyama.com/gaikoku/chagall/no36.htm
「町」

遠き町のその音が 

私の中に響く 

町のシナゴーグや

白い教会 

開いた扉 空が花開き 

人生は飛び去り

遠ざかる 

遠き町は寂れ行く 

曲がりくねった路地 

丘の上の灰色の墓  

敬虔な死者たちが眠る

ところで、この美術館、2Fは映画館になっているらしい。今日は、かの小津安二郎監督の「東京物語」の上映日だったのだが、10時から1回だけの上映であった。あちゃー、惜しい。


八幡市美術館、恐るべし。できるだけチェックしておかねば…。(ちなみに映画館も遠い。松山の手前・伊予市まで行かねばならない。三崎から最も近い映画館だといえる。)

2020年1月9日木曜日

インドの市民権法改正問題

http://blog.livedoor.jp/nappi11/archives/5140102.html
イラン危機は、やはり小競り合いで終わらせようとする両国の思惑が一致したようだ。イランの攻撃もできるだけ人的被害を与えないように米軍基地の格納庫等を狙ったものだったようだし、アメリカへの理性的対応を望むという書簡さえ渡したようだ。大統領閣下の演説も過激さが失せた。これで、とりあえずは、小康状態に戻ったわけで、イランの株がちょっと上がったような気がする。

さて、今日はインドの問題である。「イスラム排除を見せるインド市民権法改正」という記事が気になっている。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/18278

昨年12月にインド市民権法の改正が、上下両院で可決された。その内容を整理すると、不法入国者(隣国のパキスタン、バングラディシュ、アフガニスタン)とその子供には市民権は付与されなかったが、2014年までに不法入国した難民数百万人に付与する。ただし、ヒンドゥー教徒、シーク教徒、仏教徒、ジャイナ教徒、ゾロアスター教徒が対象で、イスラム教徒は除くというものだ。
この改正には、インドのヒンドゥー化を推進する政府の思惑がある。アッサム州でバングラディッシュからの難民排除のための市民登録制度で、難民の2/3がバングラディシュのヒンドゥー教徒であったため、彼らに不利益を与えたという反省と、パキスタン等3国は、いずれもイスラム教国であり、イスラム教徒が迫害を受けることはないはずだという理屈が背景にあるようだ。

インドの憲法にも、法の下の平等(第14条)があるし、難民は、宗教的な迫害だけが理由で生まれたわけではないので、この市民権法は国際的にも国内的にも大きな批判にさらされている。

…インドの発展は今、世界的な注目を浴びている。そのインドでことさらにイスラム教徒を排除するというのは時代の逆行と言わざるを得ないと私も思う。
イスラム教徒の難民の多くは、おそらくは、経済難民だと思われる。マレーシアでも不法入国や就労ビザの切れた外国人労働者の問題は、痛しかゆしの問題である。マレーシアでは、所得が上がってきて、外国人労働者の就業が、マレー系やインド系の人々の就労を直接脅かすことはあまりないが、インドでは、発展してきたとはいえ、ジャーティ(カースト制度と誤って呼ばれている職業別の階級構造)の関係で、ジャーティーによっては多少脅かす状況なのかもしれない。
日本にいるとこういう感覚がなかなか実感できないが、非常に重要かつ微妙な問題なのである。記事の最後にあるような欧米の価値観の押し付けには私ちょっと違和感がある。インド政府のポリシーをある程度理解したとしても、これからのインドの発展を考えると決して得策であるとは思えないのだ。まして、イスラム教徒であるマレーシアのF42国費生の諸君は、この問題どう考えるだろうか?

2019年12月28日土曜日

岡本太郎展で大分に行く。

写真は、フラッシュなしで風景的に採ればOKとの指示だった
妻が前から、三崎港から佐賀関港を結ぶフェリーに「いっぺん乗ってみたい。」と言っていた。私はもうすでに2度往復したけれど、三崎の住人として当然の想いであると思う。と、いうわけで、今日フェリーに乗って大分まで出かけたのだ。目的は大分県立美術館で開催中の「岡本太郎展」である。岡本太郎と言えば、ビッグネームなのであるが、1970年の万博時に中学一年生だった大阪人から見れば、太陽の塔をつくったおっさんである。その画風に特に惹かれるというわけでもないのだが、まあ佐賀関にはあまり観光地はないし、正直なところ、フェリー第一、太郎第二という感じで出かけたのだった。

佐賀関からは、急行バスで大分駅前へ向かった。約1時間強。料金は980円。急行という名がついてるが、かなり路線バス的である。大分駅前は、あか抜けているというか、なかなかモダンである。時間的には、松山に行くのと同じくらいなのでで、つい比較してしまう。
ところで、岡本太郎展はなかなか良かったのだ。岡本太郎の年譜をじっくり見てから、彼の撮った縄文土器や東北、長崎などのモノクロ写真を見て回ったが、これが良かったのだ。彼の画風や造形には、そいう縄文的な要素や民俗学的視点がたっぷり入っていることが良くわかったのである。こういう前提で見ると、渋谷駅前に展示してあった壮大な壁画も、太陽の塔のデッサンも興味深かったのである。やはりただの太陽の塔のおっさんではないわけだ。
また、この大分県立博物館はゆったりとした造りで、なかなかいい。ミュージアムショップも充実していたと思う。以前、ムーミン展をしていて、その時の商品がキャッシャーに置いてあった。実は私はこれを買いたっかたなあと思った次第。
また駅前からバスに乗って佐賀関に帰った。17:00発のフェリーからは、佐田岬灯台の灯が見えて、妻は十分ご満悦だった。普段、私のサポートに回ってくれているわけで、これくらいの妻孝行は当然かなと思ったりするのであった。

2016年11月21日月曜日

国立新美術館のダリ展に行く。

先日、妻と東京に用事があって日帰りした。最寄駅を始発で出て、直Qバスで京都へ。そこからは新幹線往復である。一人だったら絶対夜行バスだったと思う。(笑)用事のあと、少しだけ時間があったので、六本木にある国立新美術館で開催されてたダリ展に行ってきた。

http://www.fukuoka-art-museum.jp
/jc/html/jc04/02/salvadol_dari.htm
何といっても、シュールの巨匠サルバドール・ダリである。調べてみたら、「ポルト・リガトの聖母」が見れるようだ。ガラ(ダリの妻でありモデル)を原子物理学的に描いた宗教画で、私のダリの作品の中でも好きな作品の5本指に入る。

実は、美術館に向かう途中で、かなり体調が悪くなった。風邪を引いたようなのだ。疲れが溜まっていたのかもしれない。フラフラになって美術館に到着した。妻もダリが大好きなのだが、それどころではないようで、結局ポルトリガトの聖母だけ見て帰ってきたようなものだった。うーん。もったいない。

その後2日間寝込んでしまったのだった。その後も体調不良が続いて、いろんな人に会いたかったのだが、連絡できないまま、大きく予定が狂ってしまった。あーあ。

追記:日曜日の夜にEテレで、「ダリの正体?」と題した特集が組まれ、改めて会場をTVで回ることができた。ちょっとありがたい。妻が最も好きな「パン篭」(これは今回展示されていないのだが、ダリにとって最も重要な作品だと本人が語っていた。これはもちろん私の5本指に入っている。)の映像も流れた。うん、横尾忠則も出てきたし、なかなかいい番組だったのだった。

2015年10月31日土曜日

神戸の大英博物館展を見に行く

妻が「どこか、行こう。」と前々から言っていた。愛妻家というか恐妻家というか、私はこの言に弱い。で、妻の第一希望の神戸市博物館「大英博物館展」に行ってきた。この展覧会、大英博物館の比較的小さな展示物を100紹介し、世界の歴史を綴ろうというカタチをとっている。

http://www.roomie.jp
/2015/03/243035/
とにかくたくさんあったので、何が一番良かったかと問われると困るのだが、古代ではウルの箱、ガンダーラの仏像もよかった。中世ではカール5世が教皇に送ったメダルなどが印象に残る。そんななかでも、近現代の部のモザンビークの「銃器でつくられた母像」(画像参照)が一番。以前民博で武器で作った彫刻展をやっていたのだが、見逃したゆえだと思う。

大英帝国というのは、凄い財力と収奪力を持っていたことが今更ながらわかる展示会だったのだった。やはり、現地に行ってみたいと、ロゼッタストーンのレプリカを見ながら思ったのだった。

ちなみに帰りの通路で、101点目に、いくつかの現代の品の中から推薦するコーナーがあって、私は「母子手帳」に一票を入れた。(14年8月30日付ブログ参照)

さてさて、今日の神戸はハロウィンの仮装をした家族がいたり、大丸百貨店には、謎のメノラー(ユダヤ教の燭台)のフラッグがかかっていたり(妻が発見して、何故だろうと騒いでいた。)して、ちょっと違う感じだ。その後、妻の希望で、北野のモスクに行くことになった。私も久しぶりである。相変わらず、入場は自由。ちょうど、マレーシアのムスリムの方を中心に、見学者相手の座談会のようなものをやっていた。「豚を食べない理由」を雑食で、汚れているということを、「科学的?」に解いておられたのだが、私と妻は、「神定法だから。」でいいのではないか、と内心思っていた。変に日本人に理解してもらおうと無理している感じがした次第。さらに、神戸シナゴーグまで歩いた。こちらは、当然入れそうな雰囲気はない。(笑)

坂を下りて三宮にもどろうとしたら、外国食品の専門店があって、妻はメイプルシロップと乾燥ポルチーニ茸を買った。特に、ポルチーニ茸はなかなか手に入らないモノらしい。まあ、妻が喜んでくれれば、それで良いのである。そんな一日だった。

2015年3月22日日曜日

ガウディ展も見に行く。

兵庫県立美術館にはよく行く。私たち夫婦の嗜好と合うのだろう。ギャラリー棟で昨日から始まった「ガウディ×井上雄彦」を見にいったのである。井上雄彦氏は、スラムダンクを描いていた漫画家である。どんな繋がりがあるのか、よくわからなかったのだが、サグラダファミリアが完成した際、世界中の言語で聖書の言葉が飾られるそうだが、その日本語を書いたのが井上氏だそうだ。なるほど凄いつながりである。

このガウディ展は、井上氏の漫画によるガウディの人物紹介や、色タイルの照明演出、さらにはガウディデザインの家具のレプリカ作成など、井上氏の案内でガウディの世界へ誘うというカタチをとっている。なかなか素晴らしいコラボレーションであった。しかし、なにより、ガウディ建築の貴重な設計図や模型などが圧巻である。まさに建築の設計図そのものが超一級の美術作品であるといってよい。めずらしく初日に行ったので申し上げておくが、かなりおすすめである。
<展覧会のWEB>http://www.gaudinoue.com/

昨日を選んで兵庫に出かけたのは、横尾忠則の大涅槃展とこのガウディ展の日程が重なっていたからである。妻の希望で、ホドラー展も行ったのだが割愛したい。
ところで、JR灘駅への帰路のスーパーに寄った。妻が「めずらしいものがあるかもしれないから。」と言うのである。あった、あった。大阪で見たこともないもの。焼きおにぎりのセット。鉄平ちゃんのグリーンカレー味。緑のラベルのコカ・コーラ。妻の主婦としての臭覚は極めて鋭かったわけだ。(笑)で、大好物の焼きおにぎりを買って帰ったのだった。

2015年3月21日土曜日

横尾忠則「大涅槃展」を見に行く

横尾忠則 大涅槃展 涅槃コレクション(撮影可)
入試も一息ついたので、妻と久しぶりに展覧会に行くことにした。JIR灘駅をはさんだミュージアム・ロードにある横尾忠則現代美術館と兵庫県立美術館をハシゴすることになった。

左がミッキー HPより(拡大)
横尾忠則の方は2度目だが、今回は「涅槃」がテーマである。大涅槃展。ブッダが、右腕を立てたまま横たわって他界した姿を涅槃像というがこれは死のイメージである。同様な(女性が)横たわる姿で猥雑な生を表す場合もある。横尾忠則は、このようなダブルイメージの涅槃像が大好きらしい。で、生と死をテーマに涅槃展というわけだ。今回のポスターには、涅槃の後ろ姿の絵が使われている。妻が、じっと見つめていて、ミッキーさんがいると指摘した。おお。横尾作品は、こういうシャレがきつい。(笑)

シャンバラ 水其天
ところで、今回の展覧会で、なつかしい作品にであった。インド的なシルクスクリーンの作品群・聖シャンバラである。地・水・火・風・空の五大と天を空其地などのように組み合わせた1973年製作の11の作品群である。
私が高校生のころ、生意気にも「美術手帳」を読んでいたりしたのだが、その表紙に使われていた作品である。左の画像はWEBで検索したもの。横尾忠則の作品群は、私の青春であるわけだ。いやあ、なつかしい。これを見れただけでも来た意味があったというものだ。ちなみに、大涅槃展はこの29日(日)までである。
昼食をとってから、兵庫県立美術館へ向かった。…明日のエントリーに続く。(https://www.pinterest.com/pin/543106036283432912/)

2014年12月27日土曜日

兵庫県立美術館「だまし絵Ⅱ」

糖尿病の専門医に「冬休みは運動してくださいね。」と言われていた。家にいると一日中パソコンに向かっているだけで運動不足はなはだしい。と、いうわけで、家内の提案で兵庫県立美術館に行くことになった。妻も今日は体調が良いそうで、「その後中華街に行こうか。」「明石にタコヤキ食べにいこか。」などと言う。(笑)

兵庫県立美術館では、明日までの会期で「だまし絵Ⅱ」が開催されている。前から行こうと言っていた展覧会だ。すでに見逃した展覧会が多い中、奇跡的にまだ開催していたのだった。JR灘駅からテクテク歩く。近くなく、遠くなく、ちょうど良い距離である。会場も程よいスペースだった。さすがに土曜日で終了間近故に観客は多かったが…。

お目当てのエッシャーやダリ、マグリットなどはちゃんと見れた。意外に面白かったのが、パトリック・ヒューズ氏の「広重とヒューズ」という作品と、福田繁雄氏のアンダーグランドピアノという作品。

その後、ミュージアム・ショップを覗いた。結局、空腹に負けて近くのインド料理屋で昼食をとった。それは、同時に中華街や明石には行かないということである。(笑)そう、そのまま帰ってきたのだった。「もう少し歩きたかったなあ。」と私が言うと、「うそつけ。」と妻に怒られた。

2014年11月8日土曜日

忌野清志郎展 in 宝塚

エントリーする機会を逃してしまった話だが、3日の月曜日、「駅伝」を応援しに行った後、妻と宝塚に行ってきた。手塚治虫記念館で、忌野清志郎展をやっていると車のラジオで聞いたからである。十三から阪急宝塚線に乗って行く。これまで、何度か幼い息子を連れてファミリーランド(今は閉園してしまった遊園地である。)に来たことはあるが、車で行くことが多かったので、沿線の町並みも実に新鮮であった。

手塚治虫記念館は、駅から見て、宝塚歌劇場の向こうにあった。初めて行ったが、展示方法もなかなかすばらしい。マニアなら垂涎の博物館である。私はマニアというほどではないので、あまり時間をかけなかった。目指すは企画展である。3Fの決して広いスペースではなかったが、清志郎のアルバムや衣装、絵画などが展示されていた。

実際の衣装の前で、清志郎のLIVEが流れている。スローバラード、トランジスタラジオ、そして雨上がりの夜空に。…いやあ、泣けてくるではないか。思わず妻と見入ってしまったのだった。

http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/tezuka/kikakuten.html

2014年3月21日金曜日

A・グルスキー展に行く。

国立国際美術館
大阪・中ノ島にある国立国際美術館で開催されているアンドレアス・グルスキー展に妻と行って来た。ドイツの写真家である。妻が、京阪電車の駅に置かれていたチラシを手に入れてきて「行こか。」と言ってきたのである。そこには、”カミオカンデ”という小柴博士がノーベル賞を取った時に紹介された施設の写真が載っていた。

昔、国立国際美術館は、大阪万博のお祭り広場の北側にあったのだが、移転後に行くのは実は始めてである。そのほとんどは地下にあった。正直なところ、あまり期待せずに行ったのだが、これがなかなか良かったのだった。

http://www.fashion-headline.com/article/img/2013/07/04/2401/25915.html
私が気に入ったのは、フランクフルトと題された空港の写真。巨大な案内表示板の下とカウンターに集まる乗客の一瞬を捉えたものだ。もちろん巨大な写真なので、行き先がよくわかる。南アからの帰路に利用したLH(ルフトハンザ)のOSAKA行きの表示も発見した。(笑)それぞれの行き先に想いをはせて、想像が広がる写真だ。

また「オーシャン」と題された衛星写真があった。実は、会場にはタイトルはついていない。パンフレットにのみ表記されている。これもまた新鮮である。最初、一瞬なんだかよくわからなかったのだが、すぐ北大西洋だとわかった。グリーンランド、アイスランド、カナダのニューファンドランド島…。インド洋や南極の作品もあった。世界地図を切り取ったような、凄い写真だった。

構図の妙。色彩の妙。写真というより絵画。どれもが素晴らしいものだった。