2026年7月1日水曜日

同志社国際高校の事件考11

https://kakuyomu.jp/works/2912051602991178034/episodes/2912051602991233334
同志社国際高校の同級生の匿名の投稿第二弾である。画像にあるように、教育基本法についての意見と実際に受けた同校の平和教育について書かれている。今回もYouTubeで紹介されていたものだが、投稿の本文を読むほうが意味があると思う。

この投稿を読んで、同校の平和教育の内容をいくばくか知ることが出来る。沖縄の平和劇鑑賞の話は、純粋な高校生にとってはかなりのインパクトを与えるものだったと思う。私はド真ん中の社会科教師なので、こういう左翼的な経験が悪いとは思わない。だが、行き過ぎているように思う。同志社国際高校には、(かなり左翼的な)沖縄タイムズと琉球新報のみが図書館にあるという。あまりに植民地的沖縄という「物語」に固執しているように感じた。

私が特に印象に残ったのが、研修旅行の金城氏の家での話であった。さすがにゲバラの置物がある家である。投稿生徒が覚えている限りの内容は、ド真ん中を標榜する私から見てもやはり問題が多い。「たとえ真実を含む物語」であっても、すり込みをしてはならないと思う。こういう問題は、あくまで生徒自身に考えさせることが重要であって、ドグマティックに洗脳することは、教育のあるべき姿ではない。
幸い、投稿生徒さんは、そのことを認識している。やはり優秀だ。この事件をもっと広く知ってもらうことが、亡くなった生徒さんや保護者、同級生にとって最も重要なことだと思う。

https://kakuyomu.jp/works/2912051602991178034/episodes/2912051602991233334

2026年6月30日火曜日

W杯 日本敗者の美学

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jfootball/2026/06/28/post_114/
W杯、日本代表はブラジルに1対2で逆転負けをきっした。だが、素晴らしい。あのブラジルを追い詰めたのだから。

解説の本田氏は、あえて第三者として「くじ運」と言った。たしかに全てのファンもそう思っていたはずだが、選手からも監督からもスタッフからもその言葉は出ないだろう。それが日本の美学である。美しく散ったのである。

どこかのルサンチマンの塊、傷ついたコギトの国とは違う。胸を張って帰国して欲しい。

2026年6月29日月曜日

パドレス戦勝ち越し

https://www.youtube.com/watch?v=udVkX9qpxbg
パドレスとの3連戦、第1戦はボロ負けだった。唯一の良かったことは、ベッツ選手が記念すべき300号HRに続き、301号HRを打ったくらいだった。今日の第2戦は、6回のビッグイニングの最後を飾る3試合連続の302号HRを打ってくれた。復活のベッツである。第3戦もベッツのタイムリーが試合を決めた。万歳。実に嬉しい。
第2戦では大勝だったのでロハス選手がまた登板して三者凡退を取り盛り上がった。試合後の防御率は13.50。(笑)この勝ち越しで、西地区内では10ゲーム差となった。

初戦のササミローキ投手は3ランこそ打たれたが、ラッシング捕手の配給ミスだとの評が多い。第2戦の山本由伸投手の安定感は相変わらず素晴らしい。今日のシーハンも好投してくれて、2ヶ月ぶりの勝利を得た。

次カードからテオヘルが復帰するとのこと。あとは、キケとスミスだ。復帰が待ち遠しい。

カーボベルテの決勝T進出

https://courrier.jp/news/archives/449234/
W杯初出場のカーボベルテが、スペインに0-0引き分け、ウルグアイ2-2引き分け、サウジアラビアとも0-0引き分けで、勝ち点3。ウルグアイがスペインに敗れたため、グループ2位となり、決勝トーナメント進出を決めた。

ちょうど、YouTubeでカーボベルテを旅する動画があったので視聴した。https://www.youtube.com/watch?v=5KGU-ppazYA&t=11s

アフリカ・ウォッチャーを自認する私だが、カーボベルデのことはほとんど知らなかったので視聴は実に有意義だった。なにより重要なことは、ポルトガルの大航海時代、無人島だったカーボベルテがアフリカ初の植民地となった、ということで、今もポルトガル的な町並みであった。またポルトガルの要塞も残っている。

https://4travel.jp/travelogue/11487942
意外と治安もよく、政治も安定している感じであった。また奴隷貿易も行われていたようで世界遺産もその関連施設である。(画像参照)調べてみると、オセアニアの島嶼国同様に、典型的なMIRAB=移民(MIgration)送金(Remittance)海外援助(Aid)分配装置としての官僚制(Bureaucracy)の頭文字からなる経済構造である。海外送金はGDPの20%になる。農業や漁業(マグロやカツオ)は輸出の主力だがそれほど多くはなく、南米との航空路線の給油地や海運でも給油地としての需要が高く、第三次産業がGDPの80%を占めるという。地政学的に重要な国なのであった。

W杯では、前回優勝のアルゼンチンと対戦することになる。さてさて…。

2026年6月28日日曜日

同志社国際高校の事件考10

https://kakuyomu.jp/works/2912051602840456101/episodes/2912051602840548106
同志社国際高校の事件を風化させてはいけないと私は思う。今回紹介するのは、同級生の匿名の投稿である。画像にあるように、同志社国際高校の教育のあり方について書かれている。YouTubeで紹介されていたものだが、投稿の本文を読むほうが意味があると思う。

社会科の教師として、私は常に左右ド真ん中の立場を標榜してきた。社会科学の世界には、様々な視点が存在し、自然科学のような一つの正解があるわけではない。完全に、ド真ん中とはいかないかもしれないが、この意識は極めて重要である。

例えば、移民問題について、様々な視点がある。これは、2学期の中間試験までの範囲で触れようと思っているのだが、この投稿の最初に、ヨーロッパと日本の移民受け入れの差を挙げ、執拗に日本批判をする地理の教師のことが書かれている。全くデメリットの話が出てこないという投稿者の批判はもっともである。現に、スウェーデンを始め多くの問題が出ており、日本では特に日本語学習の困難さなども語らねばならない。移民増加による住宅不足からくる住宅価格の高騰なども多くの国で問題化している。これらを様々な視点から語り、生徒諸君に自分なりの答えを探させるのが社会科の使命であると思うのだが…。

また論理国語の授業で、教員が、左翼には、共産党が入らないと断固とした主張をした件も書かれていた。この教員は、間違いなく六全協以降の新左翼だといえるだろう。高校生に授業で語るべき内容だとは全く思えない。

最後に最近の政治・経済の授業のことが書かれている。

こういう授業をしているのか。同志社国際高校は、生徒を殺しても何も変わっていないのか。文部科学省も、京都府教育委員会も、この投稿を読むべきであると思うし、校長を国会に呼び出して欲しいと思う次第。

地図で読むアメリカ5

https://blog.excite.co
.jp/nyliberty/1748903/
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、続いてメトロポリタン・ニューヨーク地域のエントリー。NYCとニュージャージー州(NJ)とCTの一部を含んだ人口2000万人の地域である。

1664年、ニュー・ネーデルランド植民地が征服され、チャールズ2世が弟のヨーク公に土地を与えたのに始まるNYは、当初から多様性に富んでいた。この多様な異文化集団の中で影響力をもつエスニック・グループは1845年以降のジャガイモ飢饉からやってきたアイルランド系移民で、安定的な警察官や消防士を選んだ。1880年代にはイタリア系、19世紀後半ユダヤ人が移民してきた。1910年にはNYCの約25%がユダヤ人だった。貧しいユダヤ人はローワー・イーストサイド(画像参照)に住み、裕福なユダヤ人はアッパ-・イーストサイド、アッパー・ウエストサイドに住んだ。ここ数十年では、ポーランドやウクライナ出身のイディッシュ語(宗教儀式時はヘブライ語)を使う超正統派(ハシディック派)がブルックリンに定住した。ユダヤ人は、衣料、ダイヤモンド、エンターテイメント、金融業界などで成功者を出してきた。金融業界ではゴールドマン・サックスが最も有名である。

https://www.reddit.com/r/TheWayWeWere/comments/8rawga
/jazz_players_outside_cotton_club_harlem_new_york/?tl=ja
ハーレムは、もともと裕福な居住区であったが、アフリカ系が工場に近いハーレムに移り住むようになり、旧住民は他に移った。アフリカ系はハーレム以外に住むことが出来なかった。不動産業者が協定を結んでいたのである。その結果ほぼ100%のアフリカ系居住区が出来上がった。劣悪な環境で貧困、麻薬犯罪が横行する危険な地域であったが、1920~30年代にコットン・クラブ(画像参照)などの黒人文化が花開く。

…昔々、10日間ほどNYCを歩いたが、実に刺激の強い都市である。ハーレムに行くのには地下鉄あるのみ。タクシーはハーレムには行ってくれない。同じマンハッタンでも、道1つ違えば治安状況も大きく違う。実に面白い街だ。

地図で読むアメリカ4

https://jp.123rf.com/photo_51580765_
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、いよいよ10の各地域に入る。まずは、ニューイングランドである。興味深い新たな見識の源にしぼってエントリーしたい。

マタイの福音書5-14~15にある「丘の上の町」は、ユートピア創造というピューリタンの信条を簡潔に表しており、アメリカが最良の国という「アメリカの例外主義」の根幹にもなっており、歴史的にはニューイングランドのアイデンティティだといえる。ただし、(1)宗教が自分の人生にとって大変重要であるか、(2)教会に少なくとも毎週拝みに行くか、(3)毎日神を拝むか、(4)神の存在を確信しているか、という4点で2016年の全米調査によれば、ニューイングランドの6州のうち5州は「最も宗教的ではない」ランクに位置することが判明した。このニューイングランドのイメージは、近年大きく変化しているようである。

ニューイングランドは、バージニア(VA)のような大規模プランテーションに適したような肥沃な土地はなく、小規模産業の活性化を促すことになった。イギリスの植民地への課税は不当に重かったので、厳しい条件下で最大の利益を挙げる、抜け目ない、特に狡猾な「ヤンキートレーダー」が生まれた。起業家と投資家は、南部との取引が上手く行かないと悟ると、ロードアイランド(RI)の商人やボストンの商人は、西部地域への投資、「三角貿易」へと転換した。

ニューイングランドは、教育程度が高い。プロテスタントにおいては神と直接に意思疎通を図らねばならないため、その仲介役の牧師育成のための教育機関が必要であったし、聖書を読むための識字率の向上のための学校教育が必要だったのである。1636年創立のハーバード大学、1701年のイェール大学、1746年のプリンストン大学などが先駆となった。学位修得率も高く、2007年の調査では、マサチューセッツ州(MA)は16%で最高位にある。トップ10に、コネチカット州(CT)、バーモント州(VT)、R!が含まれる。印刷文化の発達もニューイングランドの特徴である。この知的生産活動を重視する風土は、この地の特徴であるが、アイビーリーグの授業料は高く、奨学金制度が整っているとはいえ、社会格差は厳然としているのが現状である。

ニューイングランドの6州で、18世紀はCTが地域の中心(工業地域)だったが、今日、VT、ニューハンプシャー(NH)、メイン(ME)など北部に集中している。さらに、この地域は、従来のニューイングランドとメトロポリタン・ニューヨークに分かれている。この見分け方は、NFLのペイトリオッツ(MAが本拠)かNYジャイアンツ(NJが本拠)のファンかどうかであるそうだ。

19世紀半ばまでは、プロテスタント的なこの地が工業化が急速に発展した地域であった。ここにアイルランド系移民が押し寄せてくる。1840年代には、南部地域ではカトリック色のほうが強くなり、1884年にはボストン市長出すまでになった。(現状でボストン・メトロポリタン地域の23%。シカゴ、NYC、フィラデルフィアなどを抑え最大の集住地となっている。)民主党勢力が強い勢力を保っているのはこういう背景がある。1890年以後はドイツ、イタリア、ポーランド、ロシアのユダヤ人が移住してきたのだが、従来のニューイングランド住民(=WASP)は、彼らを吸収しつつもその特性を固持した。それは印刷・出版業界を抑えている彼らによるニューイングランド版アメリカ史の教科書に顕著に現れているといえるだろう。

…こうしてみると、ニューイングランドの歴史的宗教的圧倒的地位は見事に崩れているように見える。昔々、ボストン中心部のトリニティ教会を見学した。浅い知識すらなかった私は、てっきりピグリムファーザーズの流れからカルヴァン派だと思っていたが、ステンドグラスの美しい英国国教会のハイチャーチであった。ボストンとカトリックに最も近い英国国教会ハイチャーチは、今でも簡単に結びつかない。しかし、時代の流れが複雑なアメリカを今なお形成し続けているのだろうと思う。

2026年6月27日土曜日

地図で読むアメリカ3

https://www.jiji.com/jc/tokushu?id=2024_presidential-election-kaihyo&g=use
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の序章に、本書の「10地域と類型化の基準」が記されている。おおよそ5種類の尺度の組み合わせの中で相対的に類型化したとのこと。その尺度を挙げておきたい。

1:個人主義的なのかユートピア的社会改革を目指すのか。2:神の導きへの傾倒なのか、あるいは良心と探求の自由に心動かされているのか。3:理想的なアングロサクソン・プロテスタントへの同化を目指すのか。4:伝統的な資本主義秩序への服従を求めるのか、平等と民主主義的な参加を促すのか。(近年見られる傾向として)5:地球温暖化などの環境破壊に対する危機意識を抱くのか、それとも雇用と経済優先主義でいくのか。

…この尺度は実に興味深い。ニューイングランドなどは、歴史的に当初、1ではユートピア的社会改革、2は神への導きへの傾倒、3ではWASPへの同化であることは間違いない。だが現状はどう変化しているのかといった疑問もある。また、この3・4・5の尺度は、ブルーステート(民主党の強い州)とレッドステート(共和党の強い州)の分布(画像参照)に感覚的に近いものがあると私は思う。

2026年6月26日金曜日

臨時休校とW杯日本2位通過

https://search.yahoo.co.jp/realtime/search/hazard/0fa93553f7127cf54785?rkf=1&rf=off&p=
朝8時時点で、大阪市に大雨警報がでていた。しかも学院近くの寝屋川水域が氾濫危険水位に達しているとのこと。JRも完全に止まっていた。ということで、来週から期末試験を控えているのだが、学院は臨時休校ということになった。幸い今日の授業・3クラスはみんな試験範囲を終わっていて、提出課題をやってもらう段取りになっており、課題も全て配布済みであった。個人的にも昨夜、足がつって大変だったので、少しばかり有難い休校となった。

ところで、今日は、W杯第3節・スウェーデン戦である。結局1対1で引き分け、日本代表はグループ2位通過ということになった。印象に残ったスウェーデンの同点弾は凄く難しいシュートだった。敵ながらあっぱれ。1位通過ならモロッコ、2位通過ならブラジル。どちらも強敵である。ブラジルか…。以前なら諦めているところだが、今回はわからない。

2026年6月25日木曜日

ツインズ戦スイープ

https://www.youtube.com/watch?v=GH5YEZEhJnU&t=11708s
ドジャースは、敵地ミネアポリスでツインズ戦に3連勝(スイープ)した。先発陣の好投と打線が噛み合った全員野球の3試合だったと思う。

第1戦は、シンプルに大谷選手とフリーマン選手のHR2本で勝ちきった。第2戦は全員出塁で大量得点で勝ちきった。第3戦は、大谷投手が先発、ラッシング捕手との問題もあって3点取られたが、すぐに取り返した。

ベッツ選手やマンシー選手の活躍、救援陣の奮闘もあってのドラマ満載の三連勝。大谷投手の防御率は1.58となっている。まあ、本人は勝利に対しては貪欲だが、自分の数字はあまり気にしていないと思う。ラッシング捕手に、オコ谷してから、豪速球を無茶苦茶投げ込んだのも見どころだったと言われている。一日休みで、次はサンディエゴで9ゲーム差の2位パドレス戦である。

2026年6月24日水曜日

地図で読むアメリカ2

https://www.google.com/search?sca_esv=f528c0fe227ae87c&rlz=1C1VDKB_enJP1148JP1149&sxsrf=APpeQns1_

先日購入した「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)を通勤時に読みだした。なかなか深い内容で面白い。今回は、序章の興味深い内容についてエントリー。

まずは、移民の時代区分についての新しい知識。1790年以前、デラウェアにスウェーデン人が植民地を建設していたとのこと。(画像参照)1790年に米国最初の国勢調査が実施された。390万人中、自由な白人が320万人で、奴隷が2割近く。ネイティブ・アメリカンについては対象外。自由な白人の外国人はアメリカ市民になれるという帰化法が議会で可決。1808年には奴隷貿易は原則禁止された。1820年までの移民数は年間6000人ほど。1880年までにイギリス、アイルランド、ドイツ、フランス、スウェーデンなどから移民が急増。1833年のイギリスの奴隷制度廃止法による労働力不足がブル要因となった。また1845年のアイルランドのジャガイモ飢饉、1848年のカリフォルニアのゴールドラッシュも大きい。南北戦争(1861~5年)終結後の北部の産業発展に際してはイタリアやハンガリー、ポーランドなどの移民が補い、大陸横断鉄道の労働力として中国から苦力が多数流入する。

1880年代に移民船が帆船から蒸気船になると移民が増加する。しかし1882年の中国人排斥移民法、それに代わった日本人も制限がかけられた。この時代に、カトリック教徒とユダヤ教徒が急増する。1924年に移民法の改正でアジア系は渡航禁止になる。世界大恐慌やWWⅡで移民は大量流入せず、1952年のマッカラン・ウォルター法案で移民は再開する。メキシコ、キューバ、フィリピンからの移民が増加、またハンガリー動乱での38000人の難民を受け入れる。その後、ハート・セラー法案で国別制限が取り払われ、移民は多様化した。

ところで入国を許された人々は、NY、フィラデルフィア、ボストン、シカゴ、サンフランシスコ、シアトルなどのゲートウェイ都市を経て、東海岸や西海岸の北部地域の都市圏に移り住んだ。これは、雇用機会が大きく関係している。

…たしかに、ミルウォーキーでの学校視察時にラオス出身の女子高生に会ったことがあるものの、上記の都市圏に移民が多いのは事実だと思う。

2026年6月22日月曜日

W杯日本勝利と大谷パパHR

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH201B90Q6A620C2000000/
W杯は、日本がチュニジアに4対0で完勝した。オランダもスウェーデンに4対0で勝ったので、まさに同格の戦いだった。スーパースターの4人(三笘・南野・遠藤に前回怪我をした久保まで)離脱している中での勝利である。昨日は日本中が湧いたのだった。ドーハの悲劇以来、私が応援していた頃に比べると、圧倒的に得点力が増している。もちろん守備もそうだし、何より展開が早い。どこまで行けるか楽しみである。

https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/photonews/photonews_nsInc_202606210000663-0.html
その影に隠れて、ドジャーズの試合があった。山本由伸投手が6回3失点。オリオールズの投手が良くて、山本投手の登板時は打線の援護がないというジンクスそのものの試合となった。しかし、9回裏に、二人目の子供が生まれて1日だけ休場した大谷選手が、ソロHRを放ってみせた。これにメンバーが奮起し、あと一歩まで迫ったのだった。結局逆転はならなかったけれど、最後の最後にドキドキする展開。山本投手のTシャツにあった「野球は退屈ではない」を体現した試合でもあった。

ちなみに今朝の第3戦は、最終回に防御率27.00というロハス選手が登板(三者凡退に討ち取って防御率は18.00になった。笑)するくらいボロボロに敗けてしまった。明日からはミネソタである。

2026年6月21日日曜日

吉村昭 『アメリカ彦蔵』

学院の図書館で借りた『アメリカ彦蔵』(吉村昭著/新潮文庫)を通勤時間に読み終えた。前回の『海の祭礼』に続いて、漂流者を描いた歴史小説である。吉村昭氏の文章は中毒性があって、すいすい読める。16コマの授業で疲れているのだが電車内で寝ることがなかった。(笑)

現兵庫県の姫路と神戸の間に生まれた彦太郎は、父を亡くし、後妻となった若い母も病死する。13歳で継父の船に乗り込み、水主見習いとなり、父の友人の船(永力丸)に移ったのだが、暴風雨のために難破する。この後の対応が詳細に描かれている。舵がやられるともうどうしようもない。帆柱を切るしかなくなる。チョンマゲも切り、神仏に祈るしかなくなる。幸い、米を積んでいたので、餓死することもなくアメリカ船に救助される。物語は、彼らのその後と、関わった日本人漂流者の詳細にわたる。

まず感じたのは、最も年少の彦太郎(彦蔵)をはじめとした詳細な資料をもとに書かれていることである。彦蔵は英語で自伝を残しているのは幸いだったが、膨大な資料を探し起こし、地方の歴史家に会い、この本書は出来上がっている。吉村昭氏の凄さは、筆力とともにこの点にあると思う。

サンフランシスコに上陸した永力丸の一行は、アメリカ市民の様々な援助を受けた後、香港へ向かう。ペリーの艦隊によって帰国を目指すのだが、ここで当時の鎖国日本の外国船打ち払い令で帰国できなかった(モリソン号事件)、香港の日本人漂流者に出会う。帰国を諦めイギリス商社と関わり成功していた力松は、その困難さを挙げ、中国船で長崎へ行くのが良いと述べ多くの水主がこれに従う。彦蔵は、親切なアメリカ人・トマスにサンフランシスコに戻るよう説得される。水主の2人(後に函館に1人、さらに幕府のアメリカ視察船で江戸にもう1人が帰国)が彦蔵とともにUターンする。

上海経由の中国船でも仲間の長崎からの帰国がなり、中には外国船の操船ができるとして士分に引き立てられた者もいた。

サンフランシスコで、税関長サンダースの支援を受け、後にボルチモアで学校にも行かせてもらえた彦蔵は、英語をかなりマスターできた。この有力者は父のようにその後の彼を支えてくれる。それも、彦蔵の日本人的な勤勉性と性格の良さのおかげだったと推測出来る。この辺は紆余曲折があるのだが、この地で奥さんの勧めでカトリックの洗礼を受ける。さらに驚くことに、サンダースによりピアース大統領、上院議員によりブキャナン大統領に日本人として初めて会っている。日本が開国した際、帰国の実現のためサンダースはアメリカ国籍を取らせる。(キリシタン禁令がまだあったため)アメリカに帰化した日本人も彼が最初であろう。在神奈川のアメリカ領事の通訳として帰国がかなう。彼は公使ハリス、領事ドールには好印象を持っている。横浜村の外国人居留地に住んだ彦蔵は貴重な通訳として重宝されることになる。

しかし、攘夷派のテロが頻発する。香港で1人失踪した岩吉は伝吉、さらにダンと呼ばれイギリス大使オールコックの通訳となって帰国した。大威張りで馬に乗り日本人を見下していた彼は攘夷派に暗殺される。さらにハリスの通訳であったヒュースケン暗殺が影を落とす。このような攘夷派のテロは続き、彦蔵はアメリカへの再渡航を考えざるを得なくなってしまう。

アメリカで、領事の正式な通訳官の任を得、リンカーン大統領とも会うことになるのだが、南北戦争の影響で、日本との交易は激減していた。日本帰国後、横浜村で、英字新聞を翻訳することで大いに重宝され、日本初の新聞を創刊。だがこの間に、ハリスもドールも帰国し、新しい領事とも上手く行かなくなり、通訳官を退任して長崎へ移る。

https://www.hanami-zuki.com/ijin/aoyamareien/90.html
長崎では、民間人貿易商として、グラバー傘下で薩摩・長州の倒幕派と関係を持つ。伊藤博文が後に兵庫県知事となったおかげで、帰化しているが故に、神戸から陸路では移動不可だが海路なら問題ないと帰郷が叶う。母と義父の墓を故郷に建立している。建立者は英字でジョセフ・ヒコとなっている。

なんとも波乱万丈の人生である。激動の幕末維新、その時期、その次期の日米両国の国情に翻弄されつつも、アメリカ人に愛された人物像が浮かび上がる。すばらしい歴史小説だった。

2026年6月20日土曜日

ベッツとラッシングで逆転

https://x.com/fullcountmlbc2/status/2068148121671238125
対オリオールズの初戦。大谷選手が第二子の誕生を控えて欠場の日となった。膝のこともあるし、休んで欲しかったところ。ベッツ選手のボブルヘッドデー(Wシリーズの最後のゲッツーした場面をモデルにしているらしい。これは欲しい。)でもあった。

試合は、ササミローキ投手が5回までいいピッチングを見せていたが、6回にHRを2本打たれて勝利投手の権利を同点で失って降板。スタミナかなあ。逆転されて、9回裏。まず、ベッツ選手が1点差に迫るHR。ベッツ、最高。さらに2アウト、1・2塁の場面で、ラッシング選手がライトへタイムリーを打って、エラーも重なって大逆転となった。すぐエキサイトするラッシング選手、前の打席ではバットをへし折って悔しがっていた。エキサイトは確定というハムショー氏のコメントも面白いし、エキサイティングカメラが存在しているのも面白い。(笑)というわけで、ドラマチックな試合となり、またまたエントリーせざるを得ないのであった。

2026年6月18日木曜日

教え子を再び戦場に送るな?

https://derorin.com/an-introduction-to-the-jtu-for-young-teachers-a-quick-look-at-its-history-and-current-status/
立憲民主党の女性参議院議員の決算委員会の発言について、私の感想を述べたいと思う。この議員は日教組の出身である。

「自衛隊に入るのは貧しい家庭の子供である。」という発言は、自衛隊の方々への冒涜的な差別発言であるのは間違いない。私の経験でも、母子家庭でその母親が逝去された故に陸自に行った生徒いがたことも事実であるが、父親が自衛隊幹部であり尊敬していたが故に防大を受けた生徒もいるし、ガンマニアで半ば趣味的に陸自を選んだ生徒もいた。この女性議員の発言は、事実とかけ離れている。与野党の政治家が厳しく批判するのは当然である。

昔々、私が教師になった頃(80年代初頭)、職員室に組合のコーナーがあって、「教え子を再び戦場に送るな」というスローガンが書かれたポスターが貼ってあったと記憶している。(組合が強い学校であったからかもしれない。)この「ドグマ」は強烈であって、当時ちょっと左翼的でもあった私にも、自衛隊へのなんとも言えない違和感を植え付けた。

北海道に行った際、「自衛隊さんありがとう」という看板が各地にあり、意外な感じがした。まだ東西冷戦の感覚が残っており、対ソ・対ロシアが仮想敵国だった故に北海道が最前線に位置していたからだと思われる。この違和感が完全に払拭されたのは、かの東北大震災の後の自衛隊の活躍である。(阪神大震災の時は首相も知事も自衛隊の出動を拒否した。)その後の東アジアの情勢もあって、今の私には自衛隊は日本の安全保障において、極めて重要な存在であり、長く冷遇されてきたことを払拭すべき時だと感じている。

この女性議員の頭の中は、まだ「教え子を再び戦場に送るな」のままなのだろう。左翼の凋落が叫ばれて久しいが、例の辺野古の犯罪的事故にしても、今回の発言にしても、ドグマで固められた左翼の正義がいよいよ排除されていく機会になるような気がする。日教組の組織率は年々低下傾向にある。私の後輩世代は、こういうドグマに侵されていない。ど真ん中の私からしても、左翼の妄想もそろそろ幕を下ろすべきだろうと思うのであった。

大谷投手が護られた第3戦

https://www.youtube.com/watch?v=sOhyn3Mp4ws
朝起きたら、ドジャーズとレイズの第3戦が始まっていた。先発の大谷投手は無得点で4回まで抑えていたので喜んでいたら、5回に四球から2塁打、さらに不運な安打が続き、なんと4点も取られて逆転されてしまった。5回に打線が繋がり1点返したが、このままでは敗戦投手になってしまう。6回に大谷投手がマウンドに上がり、その裏にフリーマンが2ランを打ってくれた。そのままリリーフ陣が踏ん張って3戦連続の1点差勝利を掴んだのだった。特に最後のベシアのふんばりは、心臓が止まりそうだった。

あの悪夢の5回表の後、ドジャーズの選手が、大谷投手を敗戦投手にしてなるものかという気迫が感じられた。昨日は大谷選手のHR1本で勝った。その翌日である。調子の良い時も悪い時もチームの士気を鼓舞しているのがよくわかる。フリーマンの男気が垣間見えた。

最近、ドジャーズの試合のことばかりエントリーしていて、他のことも書きたいのだが、あまりのドラマの多さについつい…。

2026年6月17日水曜日

ロハスと大谷のHR

https://www.blogger.com/blog/post/edit/910575509843965239/5545685079193470824
好調のレイズ(ア・リーグ東地区2位)との初戦は、ロハスの代打HRで決めた。不調だと言われたタッカーの3ランもよかったけど、ベテランが決めてくれた。

https://www.sankei.com/article/20260617-HJDQGOL5JZI3RCQW3KSIMWSMMY/
第2戦は、投手戦の中、大谷選手の15号HR1本で決めた。レイズ戦の連勝は、2試合ともかなり珍しい勝ち方だった。明日は、大谷選手が先発する。膝は大丈夫だろうか。心配である。無理だけはしないでほしい。とはいえ、全力でやるんだろうなあ。

2026年6月15日月曜日

W杯 日本、蘭と引き分た日

https://www.sankei.com/article/20260615-CVAA3SETJJOH3LLT
JM4NCXMVXQ/?outputType=theme_soccer_worldcup2026
W杯、ついに日本の対戦が始まった。オレンジ軍団のオランダが初戦の相手である。格上感バリバリである。昔からW杯を見てきたが、強豪中の強豪であって引き分けた事自体、隔世の感がある。

試合は後半に1点を失い、すぐ取り戻し、また1点入れられて、最後の最後に同点にした。見事な粘り、諦めない姿勢、大したものである。ちょうど、オランダを訪れておられる天皇皇后両陛下も、オランダ国王夫妻とTVで観戦されていた(画像参照)。素晴らしい試合で最後に同点弾、引き分けとなって、両陛下もほっとされたのではないか。日蘭友好という意味で実に意義深い試合ともなったわけだ。

一方で、久保が怪我をしたようだ。三笘や南野、遠藤といった中心選手の故障離脱に加え、久保まで離脱となれば実に痛い。名将森安監督は「誰が出ても勝つ」と言ってくれているのが心強いが…。

ところで、ドジャーズの第3戦は、またまたリリーフ陣が崩れて、大谷選手は四球ばかりで勝負してもらえす、フリーマンやベッツがHRを打って頑張ってくれたが及ばず、久々の負け越しとなった。ホワイトソックスの勢いは本物のようだ。私が今望むのは、ロートベット捕手(現在メッツ傘下のAAA所属)に帰ってきて欲しいことである。

2026年6月14日日曜日

地図で読むアメリカ

月1の病院通いの昨日、早めに診察が終わったので、枚方市駅近くの本屋に寄った。新しい新書を物色するためである。住道駅の本屋が閉店してしまい、新書が多い本屋がまたひとつ減ってしまった故でもある。

で、選んだのが『地図で読むアメリカ』(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)である。昨年地理総合の2学期末の範囲で、11のアメリカというフレーズで地誌的な授業をしたのであるが、この時は、コリン・ウッダード氏の論であった。本書は、10地域に分けている。いずれにせよ、教材研究の一環として読んでおきたいと思ったのだった。11のアメリカの区分より、大まかで内容次第でこちらに乗り換える可能性が高い。

アメリカという国は、まさに合衆国であって、ステレオタイプで語り尽くせない。ボチボチ読みながらエントリーしていこうと思う。

蛇足だが、学院のボストニアンであるG先生と先日、もしアメリカに移住するなら、私は、1:カリフォルニア州のサンディエゴ、2:ノースカロライナ州の海岸平野部、3:G先生の故郷・ボストンだと話した。理由はいろいろあるのだが、気候や地域の人柄などが大きい。

山本由伸 惜しいッ

https://www.youtube.com/watch?v=ipvSbl7qaJQ
山本由伸投手が、完全試合、さらにノーヒットノーランの大チャンスを逃した。9回にHRを打たれてしまったのだった。あーあ。

でも45打者を連続でアウトにとって、MLB歴代第2位の記録だという。凄いな。本人は降板後に先頭打者HRを打った大谷選手と笑顔を交わしていたようだ。先日の大谷選手、昨日のササミローキ選手の悔しさを払拭する今日の勝利であった。

ところで、ロックという投手がマウンドの着地点をアホほど深く掘っていたようで、山本投手も、最後をまかされたベシア投手も難儀していた。ホント迷惑である。(笑)

2026年6月13日土曜日

MLBオールスター投票

https://www.mlb.com/ja/all-star/ballot
日本語でMLBのオールスター投票ができるようになった。先日と今日、やってみた。両リーグの投手以外の各ポジションごとに星マークをチェックしていく。

当然ながら、ナショナルリーグは、ドジャーズの選手をチェックしていった。一塁はフリーマン選手、三塁はマンシー選手、遊撃はベッツ選手。二塁手はロハス選手ではなく、今3Aの選手なのでチェックしなかった。捕手はスミス選手、外野手は、テオヘル選手、タッカー選手、パヘス選手。そしてDHは大谷選手。

アメリカン・リーグでチェックを入れたのは、一塁でブルージェイズのゲレーロJr選手、捕手は、名前が好きなのでエンゼルスのオホッピー選手。外野手は、エンゼルスのトラウト選手、出場は無理とわかっていてもヤンキースのジャッジ選手だけ。まあ要するにア・リーグの選手はあまり知らないのである。(笑)1日5回まで投票できるらしい。

ホワイトソックス第1戦は、ササミローキ投手が急に打たれて大差で落とした。初めての捕手でうまくリズムが掴めなかったのもあるかもしれない。スミス捕手の不在が痛い。ラッシング捕手も休養日だったのか。24歳のササミローキ投手にとっては、ちょっとかわいそうである。一流になるための試練と私は受け止めているのだが…。

2026年6月12日金曜日

第2・3戦の大谷選手の悲劇

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2026/06/12/gazo/20260612s10001007145000p.html
パイレーツとの第2戦は、大谷投手の先発で力投だったが、手のマメが潰れて、またまた血だらけの投球になった。防御率も1.06になってしまった。しかもリリーフ陣がまた打たれて敗戦。そんな中で、9回に2ランHRを打った。(12号)7回近くを投げて疲労困憊のはず、その後にHRを打ってしまうというのは全く信じられない話である。もし、3回のHRのあたりを左翼手に取られていなかったら、また違う展開になっていたのではないか。あるいはラッシングがABSを申請していたら、とも言われている。とにかく、大谷先発の試合なのにドジャーズは敗けてしまったのだった。

第3戦では、大谷選手は、登板翌日でありながら、3回に変化球にくずされながらも片手で13号HRを打った。(画像参照)さらに安打。これを挟んでの2四球。全打席出塁の大活躍だったが、膝の違和感を投手コーチに訴え、最後は代打を送られた。とりあえず、ドジャーズは勝ち越しの勝利を掴んだのだが…。

全世界のファンが大騒ぎしている。本人は、とにかく野球をしていることが楽しいらしく、リトルリーグの少年のような笑顔を見せて、出場をしたいと言っていたが、皆本気で心配している。少し休んで欲しい。なにより怪我だけは避けて欲しいと私も思っている。

2026年6月11日木曜日

Pittsburgh 虹の後の大逆転

https://www.youtube.com/watch?v=92fshUKujfg
ピッツバーグ・パイレーツとの第1戦は、好投手スキーンズの前に抑えられていたのだが、通り雨の後の虹がかかってから、ビッグイニングで10点もいれて、12-3で勝利した。長い長い7回表が続いて、相手投手陣が可哀想に思えるくらいだった。しかもフリーマン選手は通算2500安打。現役最高。素晴らしい。

私などは素人なのでよくわからないのだが、投手のマインドは微妙らしい。ドジャーズの先発ラウアー(この5月にブルージェイズをDFAとなったが金銭トレードでドジャーズに来た)は1回に連続HRを浴びたが、大谷選手に一番の球種に自信を失っていたことを見抜かれ、立ち直った。これが大きい。また通り雨のあと、ダグアウトで大谷選手が何事かを皆に静かに伝えたようだ。この後ビッグイニングになる。打者としても投手としても、先が見通せる大谷選手の存在は大きい。明日は先発予定である。

2026年6月10日水曜日

現代思想の遭難者たちを読む4

「現代思想の遭難者たち」(いしいひさいち著:講談社学術文庫)のエントリー最終回。私が面白いと思ったものをアトランダムに一気に3つエントリーしたい。

まずは、『最強の思想家は?』と題された「源流杯」という麻雀に参加している思想家4人。各思想家の思想と麻雀を絡めた逸品。

「悪いな。リーチ、ツモのみ。」麻雀に神はいない。市場原理マージャンといえど絶えざる階級闘争だ。勝利の日は近い。…安上がりのカール・マルクス。「マジかよ。」ツモへの意思、論理を顧みず人間性を暴露し超人は絶叫する。…哭きのフリードリッヒ・ニーチェ。 「なるようにしかならん。」麻雀とは人格だ。捨脾にも配脾にさえも無の秩序がある。…積み込みのジーグムント・フロイト。                      「来い。」我ツモる故に我上がる。生活世界の地平に役満の意識を意識して意識する。…キメ打ちのエドムント・フッサール。

…これには笑うしかなかった。

フーコーを題材にした『ララーラーラ』も実に面白い。

「私は日本で驚くべき歌を聞いた。」と、フーコーが聞かせたのは、吉田拓郎の『人間なんて』である。聞き手の日本人は、「この曲は1971年の作品で、『言葉と物』(フーコーの評論)は66年ですから僅か5年後に(その影響を受けて)人間への懐疑を歌っています。」と答える。フーコーは、”人間なんて”の部分ではなく、♪ララーラララララーラが重要だと述べ、人知による物事の捉え方は、かつては「類似」だったのが、その後「比較」となり、やがて「分析」となった。この歌のこの部分は、コトバのシステムに語らせる我々の懐疑を、類似・比較・分析で示そうとしていると結論付けている。…フーコーが最後に♪リラリロルルリロロラーは、AIの検索でも意味をなしていない。(笑)

カフカを題材にした『構造の特性は』という作品。前述のように、カフカは、プラハ住宅災害保険協会に勤務していた。集合住宅の入居者たちが、柱の耐震強度が30%しかなく、行政が震度5で倒壊するゆえに立ち退かせ解体しようとしていると訴えてくる。保険が適用されるためには壊さないとわからない。まるで人の手にには触れることができない構造のようです、とカフカ。私は自分の報告書にレヴィーストロースを引用し、「建設業と建設関連企業の保険義務の範囲」というレポートを書きました。”構造とは要素と要素間の関連の全体であって一連の変形プロセスを通じて一定の特性を保持する。”カフカは、業者と行政の責任のなすりあいを図式化するのだが…。最終的に出来上がったのが、ダビデの星(=ユダヤのシンボル)になってしまうという、カフカの出自をめぐるブラック・ユーモア。…脱帽である。

…この他にも、ハーバーマスやアーレント、クーンなど俊逸なものもあったのだが、いしい氏の現代思想への深い見識があってこその作品だと思う次第。手塚治虫文化賞短編賞を受賞した本書。素晴らしい出来である。文庫本故に老眼の私は読むのに苦労したが、哲学に興味のある方には、おすすめの1冊。

現代思想の遭難者たちを読む3

https://www.asahi.com/tezuka/03c.html フランス人の比率がかなり大きい
「現代思想の遭難者たち」(いしいひさいち著:講談社学術文庫)の第2章は「疾駆する思想家たち」と題されて、レヴィ・ストロース、アルチェセール、バルト、ラカン、フーコー、ドゥルーズ、レヴィナス、デリダが漫画の題材にされている。彼らの共通点はフランスの哲学者であることだ。(レヴィナスはリトアニア生まれだが、フランスに現象学を伝えたパリ大学教授である。)

社会学で「市民宗教」という概念があって、欧米では、各国政府を教会が支えているという構造が指摘されている。G7で言えば、イタリアはカトリック、イギリスやカナダは英国国教会、ドイツはルター派とカトリック、アメリカはプロテスタント各派といった具合で、日本には当てはまらない。(明治の岩倉欧米視察団以降、天皇制がこれに代わったと私は思っている。)フランスは政教分離が徹底されているので、カトリックに代わって「哲学」があると指摘されている。たしかに、現代哲学の主戦場はフランスだと言ってもいい。最近の哲学科では、ドイツ語ではなくフランス語の履修が重要になっていると思われる。

https://www.google.com/search?q
レヴィ・ストロース(右記画像参照)は文化人類学者だが、構造主義の方法を確立した重要人物である。漫画ではサッカーの監督として、構造主義的に論じている。ミーティングで、「構造とは、要素間の関係からなる不変の全体を言う。」「MFはスペースにパスを出せ。FWはスペースへ走り込め。私のチームでは自己中は許さん。」と述べ、選手たちは「さすがサッカーの本場ブラジル帰りだ。」と話し合う。「(自己中の)そんな選手はハチドリに目を突かれ、コンドルに尻の肉を食われ、死霊の矢に当たって死ぬだろう。」とレヴィ・ストロースは吠える。選手の声。「ブラジルのどこから帰ってきたんだ?」…(笑)レヴィ・ストロースは26歳から30歳まで先住民の調査を行いコンドルや死靈の話は『神話論』にある内容である。

2026年6月9日火曜日

Pups in the Park の日の誤審

https://news.yahoo.co.jp/articles/f6a3b723f52ba
8ac428b2a3448ba4cb4d4d1f7f9/images/000
エンゼルスとの第3戦は、球審によっておかしくなった。私はドジャーズが敗けた時はエントリーしないのだが、ひどい試合だった。特に球審が6回も誤審した。ファールチップで捕手が捕球したのにボール判定で四球。(これは異議申し立ての対象外)

ササミローキ投手・山本由伸投手に完全に抑えられていたエンゼルス打線だったが、第3戦のシーハン投手には、マドリカル選手が無茶苦茶粘って、何本ファールを打つねんというくらい球数を増やされた。そんな中の誤審。完全にメンタルを崩されたのだった。この試合の破局点となったのは、間違いない。

多くのレジェンドが、シーハン投手を擁護し、球審を罵った。MLBのトップもこの問題で、ドジャーズファン(朝5時から起きてTV観戦していた日本のファンにも)に謝罪し、厳正な措置を取ることを約束した。

ところで、この日曜日のデーゲームは、Pups in the Park で、愛犬を連れて観戦できる特別な1日で、”デコピンと結婚したい”というウエディングドレス姿の犬がコンテストで優勝したりしていた。かのデコピンの始球式の様子も流されていた楽しい一日のはずだったのだが‥。

ドジャーズベンチに大きなゴキブリが出て、虫嫌いの大谷選手が逃げていたら、パヘス選手が退治したようだ。大谷選手はさすがにその後の打席は打てなかったらしいが、結局2安打を放った。今日の画像は、最初の打席で出塁し、3塁まで爆走し、なぜか腕立てふせをしている珍しい姿。ドッグデーだから、デコピンの真似?という噂も流れている。(笑)

2026年6月7日日曜日

エンゼルス第2戦は1回で終了

https://www.youtube.com/watch?v=9OkZsV_lufk
山本由伸投手が先発したエンゼルス第2戦。1回にバントヒットと、中堅手・パヘスのエラーで1点を失った。取り返してくれと思ったら、大谷選手の激走で勝ち取った内野安打から始まって、エラーしたパヘスがHRで即逆転。その後ヒットが次々続いて、相手のエラーも重なり、最後は大谷選手の2ランHRで、1回ですでに息の根を止めたといっていい珍しい試合だった。

山本由伸投手は、8回まで、その後無失点で投げきった。もしかしたら完投するかも、という好投でもあった。救援のドライヤー投手が9回に1発打たれたが、御愛嬌。

学園サッカー部の準決勝

https://koko-soccer.com/report/4387/7324-20260604-1
兵庫県のサッカー・インターハイ予選・準決勝で学園はT高校に1対4で敗退したというニュースが入ってきた。文武両道で頑張っていたに違いないのだが、残念である。

学園で教えていたのは、たった2年間だったが、生徒諸君の文武両道の頑張りは感動的ですらある。学園は部活学校ではない。れっきとした進学校なのである。高校の部活の模範のような存在であった。このところ、なかなかインターハイ出場とは行かないが、めげずに頑張ってほしい。陰ながら応援している。

2026年6月6日土曜日

ロハスの超ファインプレー

https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=115511
エンゼルスとの初戦、ドジャーズの先発は、ササミローキ投手である。7回を無失点10奪三振に抑える好投を見せてくれた。MLBのレジェンドたちもベタほめの投球内容だった。何より、若い投手を助けようとドジャーズ内野陣が踏ん張って好プレーを見せてくれた。

一塁のフリーマン選手も、遊撃手のベッツ選手も、そして三塁のマンシー選手に代わって出たエスピナル選手も。中でも、二塁のロハス選手の超ファインプレーは凄かった。(画像参照)ピッチャー強襲の打球をササミローキ投手がグローブで弾いた打球を素手でとって、すごい角度から一塁へ送球。最初はセーフの判定だったが覆りアウトになった。ホントに今年引退?まさに守備職人(WSで最終戦に同点HRを打った打撃でも大功労者なのだが…。)といえるだろう。

相手投手も好投していて、打線の援護がなく、結局、ササミローキ投手には勝利はつかなかったのだが、最終回にフリーマン選手ンがサヨナラHRを打ってくれた。皆がなんとかササミローキ投手の好投に報いようとした試合だったと思う。明日は、エース・山本投手が先発する。同様に山本投手を支えて欲しいところだ。

2026年6月5日金曜日

冷蔵庫マンシーの悲劇

https://news.yahoo.co.jp/articles/34399ffa544c2eccddbfe385faad8558dabf0390/images/000
ダイヤモンドバックスとの第4戦は、冷蔵庫と呼ばれているマンシー選手が1塁ゴロを打ち、全力疾走と言うより「爆走」が一塁手と激突を呼んで、セーフになった。しかしながら、マンシー選手のメガネがぶっ飛び、血を流して倒れた。1塁手も同様に倒れた。なんとも凄惨なプレイだったが、ここからドジャーズが2点を入れた。マンシーの勝利への想いが実ったわけだ。脳震盪の恐れがあり、マンシーもベンチに引いたのだが、怪我の具合が心配だったが、大きな問題とはならないらしい。相手選手の怪我を心配するマンシーのインタヴューも出て少し安心。

先発のロブレスキー投手も快投していい感じだったのだが、後半に同点にされ、最後はタナスコがHRを打たれてサヨナラ敗けとなったのだった。休養日の大谷選手は、ベンチで延長戦に備え、準備していたのだが、あっけなく終わってしまったのだった。あーあ。今回は授業と重なりまくっていて、ハムショー氏のLIVEもほとんど見ていない。これは不幸中の幸いであったかも知れない。そんな試合であった。長いシーズン、いろいろあると思うのだが…。

2026年6月4日木曜日

大谷投手の防御率 0.74

https://www.youtube.com/watch?v=pEtkC3hq_fM
ダイヤモンドバックスの第3戦、大谷投手が先発、6回を投げ、無失点。防御率は、まだ規定等回数に1回分たりないものの、0.74になった。この日は、リアル二刀流で、4打数3安打2四球、打率も3割に乗せた。少し前までは2割3分だったのが嘘のようだ。

これで、ダイヤモンドバックス4連戦で2勝1敗。負け越すことはなくなったし、西地区2位のパドレスとの差も7ゲームにひらいたのだった。打線も好調で、リリーフ陣も安定している。ただベッツ選手が今日は5タコで心配。

2026年6月3日水曜日

現代思想の遭難者たちを読む2

https://auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p1040343246
「現代思想の遭難者たち」(いしいひさいち著:講談社学術文庫)の第1章を読み終えた。

カフカが挙げられているのが面白い。プラハ生れのユダヤ人で、作品はドイツ語で書いた小説家であるが、プラハ労働者傷害保険協会で働いていたことが描かれている。有能だったらしいが、4コマ漫画の最後、その窓口に「カフ課」とあって笑った。『審判』『城』などでは、主人公が膨大な官僚機構を絶えずたらい回しにされ、ついには目的に達することができないことが描かれているらしい。もうひとつの『カフカ不可解』という4ページに及ぶ漫画の最後も「幸か不幸かカフカ」とあり、いしい氏のダジャレで終わっていて、笑った。

ユングのところでは、フロイトとの決別の理由が描かれていて、実に興味深かった。7週間のアメリカ旅行中2人は毎日一緒で、互いの夢の分析をしあっていた。ユングによればフロイトはユングの夢を不完全あるいは全く解釈できず、権威を失ったとしている。文章化だけでは漫画の面白さは再現できないが…。

2026年6月2日火曜日

現代思想の遭難者たちを読む

「現代思想の遭難者たち」(いしいひさいち著:講談社学術文庫)を学院の図書館で借りてきた。文庫本なので、老眼の私にはちょっとつらいのだが、現代思想の哲学者たちを茶化した漫画の集大成である。

ハイデガーから始まるのは当然で、ツッコミ所満載(ナチへの協力やアーレントとの愛人関係など)である。フッサール、ヴィトゲンシュタイン、カフカ、ニーチェ、マルクス、フロイト、ユングと第1章「越えゆく思想家たち」は続いていく。まだヴィトゲンシュタインまでしか読めてないので、おいおい書評を書ければと思うのだが…。

https://mmpolo.hatenadiary.com/entry/20160621/1466469292
ちなみに、この画像はヴィトゲンシュタインの有名な「語り得ぬものについては沈黙せねばならない。」という論理哲学論考の結びの言葉をイジっているもの。ヴィトゲンシュタインは、オーストリア有数の大富豪の家に生まれ、ケンブリッジでの2年の学生生活後にノルウェーで山籠りをして、初期の哲学を温めている。こういう逸話や各思想の真面目な解説も本書の魅力の1つである。