2026年9月6日日曜日

国連決議 イコールアース図法

https://www.zakzak.co.jp/article/20260905-B6VJ2VFB4ZBT7ESO4UTKZZLG4M/
9月4日に国連で、メルカトル図法に代わるイコールアース図法の使用を促すという決議が採択された。提案したのは、アフリカ・ギニア湾岸のトーゴである。USAのみ反対票、ウクライナなど棄権6、圧倒的多数で採択された。

メルカトル図法は、正角図法なので航海においては極めて有効である。目的地に合わせて船の進行角度を定めれば正しく着く。航空路は、最短距離で飛ぶので曲線になってしまう。この場合は正距方位図法が有効になる。

トーゴが主張したのは、メルカトル図法によるとアフリカ大陸は赤道に近く面積は近しいが、高緯度の国の面積が肥大化するので、大きな錯覚を呼び起こす故世界全図には望ましくないという主張だ。実際、ロシアの国土はアフリカ大陸全体の中に収まる。

地理を教える身としては、生徒諸君がメルカトル図法を信じてしまうのは常々危険だと思っている。イコールアース図法の緯度は直線表記で問題ないが、経度が曲線になるのがデメリットになると思う。また、プリント作成時に、長方形であるメルカトル図法は安易なのに対し、東西が曲線となるのも多少デメリットとなる。

まあ、私としてはイコールアース図法に変わっていくことは悪くはないと思う。

2026年9月5日土曜日

下川裕治を再読する

学院の図書館で下川裕治の「世界最悪の鉄道旅行」(朝日文庫)を借りてきた。下川裕治氏は貧乏旅行作家と呼ばれ、バックパッカー志向の強かった私の大好きな作家の1人である。ユーラシア大陸の東の端から西の端まで鉄道で旅するという無茶苦茶しんどい旅の記録である。実は、この文庫、2011年11月2日のブログでエントリーしている。この時は新潮文庫版で、表紙も違う。以前読んだことを完全に失念して借りてきたのであった。過去のブログを見たが、今回読んで印象の強かった部分とはかなり相違がある。というわけで、私の読後感の変化を含めてエントリーしようかと思った次第。

サハリンのフェリーで、英語を喋るロシア人との会話。「中国製はとんでもないものが多いからな。北海道で聞いたんだけど、日本人は中国人が嫌いなんだって?」「…。君はどうなの?」「嫌いさ。サハリンにもよくやってくるけどな。やっぱり日本がいいよ。だいたいサハリンじゃ、日本車以外は怖くて乗れないんだよ。冬もし故障したら、命取りだからね。とにかくトヨタ車さ。」…この中古車を仕入れる仕事をしていたロシア人の感覚は、かなり世界共通の感覚になっているように思う。

ロシアの夜行列車の車掌のおばさんの話が面白い。途中停車で、キオスクにおばさん推薦のオレンジジュースが置いていたが、寒さで手が出なかった。これを見て、おばさんが紅茶をもってきた。「1杯20ルーブルね。」おばさん車掌は飲み屋のママの顔をつくった。…この前にも車掌室の棚に置いていた缶ビールを100ルーブルで売っている。なかなか商売熱心なロシア人女性である。

ハルビンに着いて切符売場に並んだ際、割り込みを防止用の回転バーがついていたことに、下川氏は頬が緩む。とにかく中国人は列をつくることが苦手だ。人が並んでいるのに、次々と体を入れてくる。小さな窓口に手を突っ込んでくる。大声で行き先を叫ぶ。切符を買うのは戦場なのである。…人口圧と言われるこの中国人の民度の低さは、このところ日本への観光客が減って皆が喜んでいるところである。他の国でも中国人観光客お断りが増えている。これは、国際理解という範疇を越えているからであろう。

ハルピンの南郊にある731部隊の跡を下川氏は訪れている。…このことを2011年に書いていないことが不思議だ。本多勝一の『中国の旅』を読んだ私が見逃していたことが意外である。

ウルムチで、ケバブを焼いていたウィグル人のおじさんと出会う。漢人の店の前で商売をしているのだが、漢人の店員はTVを見ていて動かない。ウェイターの仕事を彼がサービス(?)でやっていた。下川氏は2009年のウルムチの暴動の時、このおじさんはどうしていたのだろうと思索する。…ウィグル問題を強く示唆する記述だったが、これも前回は見逃している。

ジョージア(当時グルジア)の首都トビリシは、反ロシアの風潮が強く、パリやロンドン、ミュンヘンがにLCCが飛んでおり、国交のないモスクワ便はなかった。西側諸国に一歩も二歩も入り込んでいた。ネイティブかと思うような英語が若い女性の口から流れてくる。正教会の国なので、豚肉もワインもテーブルに並んだ。…アゼルバイジャン、アルメニア、そしてジョージアといったコーカサス三国の相違はなかなかのもので、なかでもジョージアの状況は興味深かった。

ジョージアからトルコはユーラシアの鉄道の大きな境界であった。それまで一両ずつに1人の車掌がついていたが、一気に乗客と車掌の距離は薄くなった。どこか「放り出された」感がある。列車が特別な乗り物でなくなった。下川氏は心のなかに秋風が吹きこむような感覚を覚える。ルーマニアのソフィアでは、正教会に入り、その重苦しい空気を下川氏は感じる。ここで正教会について記述が続く。かつて訪れたエルサレムでイエスの墓で咽び泣く信徒の姿を見たことも出てくる。深く入り込む姿に(日本人である)下川氏は驚きを隠せないのであった。…こういう宗教学的な記述があったことも、前回は無視している。私もエルサレムで、聖墳墓教会の内部にある十字架の跡に顔を埋めて祈り続ける婦人を見たことがある。確かに、その深く入り込む姿には驚かされたのである。

…こうして見ると、再読も悪くないと思うのである。

2026年9月4日金曜日

カージナルス3連戦

https://news.infoseek.co.jp/photo/sponichin_20260904_0189/
カージナルスとの3連戦。第1戦、第2戦の負け方はひどかった。あえて取り上げないでおこうと思う。今日の第3戦は、なんとか9回裏に、絶好調のエドマン選手がヒットで出て盗塁、ベッツ選手が死球を選び、テオヘル選手がサヨナラ・タイムリー。ベッツ選手が1塁から激走してなんとか勝ったのだった。大谷選手の不調&休養日をエドマン選手(画像参照)がひとり肩代わりしてくれた試合だった。

ところで、ロートベット捕手が結局、ドジャースの3Aに残留できることになった。これで、大谷選手や山本由伸投手、ササミローキ投手とバッテリーを組む可能性が残ったわけだ。これは超朗報。

PSの争いでは、中地区のブレーブスと少なくとも勝敗率では並んだ。だが直接対決で負けているので、このままだと第3シードとなる。負けているけど、負けられない戦いが続く。

同志社国際高校の事件考15

https://www.sankei.com/article/2026041
8-3CCCF6DMDZMC5CDX3CT6BN3YWQ/
先日事故死したa7氏が休職願いを提出していたことがわかった。前校長(画像参照)がそれを握りつぶしていたこともわかった。また事故の付き添い教員も教科をそのまま(おそらく事故にあった生徒たちの教科担当)にしており、2学期からは、その担当が変えられたこともわかった。要するに、前校長は、現場の教員をそのまま放置していたことになる。

学校関係者としては、実に信じられないことである。事故にあった生徒たちからすれば、不信感の塊のような教員の授業を受けざるを得なかったことになる。危機管理もくそもない。本当に最低の学校運営である。生徒のストレスはもちろん担当教員のストレスもいかほどだったであろう。a7氏の休職願いは当然の行為であると思う。もしかしたら付き添い教員の2名も同様の思いであったのではないか。

彼らを学校から離したら、何を語りだすかわからないという前校長の保身から出たことだと十分推測できる。最低の人間だと思うのは私だけではないだろう。

2026年9月3日木曜日

元大阪市立高校 残酷物語

https://www.nikkei.com/article/DGX
ZQOUF277S10X20C26A8000000/
先日、淀商業高校、鶴見商業高校、住吉商業高校の統合計画が府教委から発表された。以前から定められていた3年間の定員に満たない場合廃校となる故で少子化故に仕方がないとはいえ、勤務した高校も含まれており複雑である。

元大阪市立の商業高校は、天王寺商業高校を頂として、東商業高校・扇町商業高校・市岡商業高校等が二番手校だった。このうち、東商業高校と市岡商業高校は天王寺商業高校に吸収合併され、ビジネスフロンティア高校という名になった。扇町商業高校は、扇町総合高校に改変され、ここに南高校と西高校が合併して桜和高校になった。今回の商業高校三校は、三番手というか大阪市の環状線の外にあるのが特徴で、三校とも特色のある取り組みを進めてきたが、ついに合併となったわけである。現在の府を握っている政党のことである。合併し校舎が残る高校は、おそらく最も地価の安い場所になるのではと思う。

さらに、東高校・いちりつ高校も2028年度には改変される。二校は、元大阪市立の英語科・理数科を併設する普通科高校である。東高校は、国際文化科、総合科学科に、いちりつ高校は普通科のみになる。これは、人気がある理数科や英語科を東高校に移転し、いちりつ高校の安楽死を府教委が進めているように見える。いちりつ高校は、大阪市立だったが枚方市にある。近隣の府立の普通科高校を活かすためとしか、元大阪市立高校の教員としては思えない。後輩の先生方は、これをどう受け止めているのだろうか。

2026年9月2日水曜日

悲報 ロートベットDFA

https://full-count.jp/2026/09/02/post2011109/
ロートベット捕手がDFAになってしまった。スミス捕手が怪我から復帰し、ラッシング捕手も同じく復帰したからだが、残念でならない。たしかに打撃においては、あまり成績は良くなかったが、盗塁阻止やパスボールの少なさ、そしてなにより投手を気持ちよくリードする数字に現れにくい面で優れた捕手だからだ。

MLB、それもドジャーズのような強豪における競争は激しい。プロであり、ビジネスだと言われればそれまでなのだが、この喪失感は大きい。ドジャーズというメジャーの大舞台で活躍したのだから、引き取り手はあると信じたいが、できれば残して欲しかった。私は大谷選手の復帰登板でロートベットが受けることを待望していたのだった。

2026年9月1日火曜日

同志社国際高校の事件考14

去る8月23日午前9時半頃、京田辺市の近鉄京都線・新田辺ー興戸間の踏切で、同志社国際高校の引率に関わっていたベテランの男性教諭(第三者委員会ではa7という仮名が付けられている。)が、はねられ死亡したという報道が流れた。この事故で上下66本が運休、約15000人に影響が出たという。

https://agora-web.jp/archives/260830014740.html

このa7氏は、(教員同士の説明に食い違いがあるが)乗船に際し、1人が乗れないのであれば自分が変わりに乗ろうと思っていたと説明している。乗れないと主張した教員は、おそらくではあるが、被害者生徒とともに救急車に乗ったとされる女性教員のはずである。(結局誰も引率教員は乗船していない。)教育現場を知る私としては、あくまで推測だが、研修旅行の団長たる管理職か学年主任の立場の人物だと思う。

8月23日まで、極度のストレスと精神的圧迫に苛まれていたことは容易に想像できる。鉄道自殺の場合、多くの人々に迷惑をかけ、しかもかなりの額の損害賠償も生じる。もはや、そのような憂慮もできないくらい追い詰められていた可能性が高い。教師としては、今回の事件は万死に値する事例であると私は思う。だから、私はお悔やみを述べる術をもたないのだが、校長をはじめとした学校側の保身がさらなる被害者を生んだといえることは間違いない。

また、同志社の理事長が退任、国際高校の校長が8月31日付けで解任という報道も流れている。校長は、保護者対応云々と言い逃れして、国会からも捜査からも逃げていたが、解任されたが故に、そういう言い訳はもう通用しない。

ところが、先日開かれた保護者会では、任期最後の校長は陳謝し30秒ほど頭を下げてすぐ退席したという。何だそれは…。しかも会自体は質疑応答を避けていたが、保護者からの強い要請でしぶしぶ行われたようだが、またまた学校側の保身と無責任さが露呈し、保護者の皆さんは激怒したという。最低である。こういう学校は失くしたほうが良い。来年度の募集を停止し、在校生が卒業したら廃校にするべきだと思う。次の校長には、それくらいの英断ができる地位にある。

元校長を始めとした関係者は、刑事告発されている以上、被害者生徒・保護者、心的被害を受けた生徒諸君、そしてこのa7氏のためにも、速やかに真実を明らかにするべきである。