2026年6月14日日曜日

地図で読むアメリカ

月1の病院通いの昨日、早めに診察が終わったので、枚方市駅近くの本屋に寄った。新しい新書を物色するためである。住道駅の本屋が閉店してしまい、新書が多い本屋がまたひとつ減ってしまった故でもある。

で、選んだのが『地図で読むアメリカ』(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)である。昨年地理総合の2学期末の範囲で、11のアメリカというフレーズで地誌的な授業をしたのであるが、この時は、コリン・ウッダード氏の論であった。本書は、10地域に分けている。いずれにせよ、教材研究の一環として読んでおきたいと思ったのだった。11のアメリカの区分より、大まかで内容次第でこちらに乗り換える可能性が高い。

アメリカという国は、まさに合衆国であって、ステレオタイプで語り尽くせない。ボチボチ読みながらエントリーしていこうと思う。

蛇足だが、学院のボストニアンであるG先生と先日、もしアメリカに移住するなら、私は、1:カリフォルニア州のサンディエゴ、2:ノースカロライナ州の海岸平野部、3:G先生の故郷・ボストンだと話した。理由はいろいろあるのだが、気候や地域の人柄などが大きい。

山本由伸 惜しいッ

https://www.youtube.com/watch?v=ipvSbl7qaJQ
山本由伸投手が、完全試合、さらにノーヒットノーランの大チャンスを逃した。9回にHRを打たれてしまったのだった。あーあ。

でも45打者を連続でアウトにとって、MLB歴代第2位の記録だという。凄いな。本人は降板後に先頭打者HRを打った大谷選手と笑顔を交わしていたようだ。先日の大谷選手、昨日のササミローキ選手の悔しさを払拭する今日の勝利であった。

ところで、ロックという投手がマウンドの着地点をアホほど深く掘っていたようで、山本投手も、最後をまかされたベシア投手も難儀していた。ホント迷惑である。(笑)

2026年6月13日土曜日

MLBオールスター投票

https://www.mlb.com/ja/all-star/ballot
日本語でMLBのオールスター投票ができるようになった。先日と今日、やってみた。両リーグの投手以外の各ポジションごとに星マークをチェックしていく。

当然ながら、ナショナルリーグは、ドジャーズの選手をチェックしていった。一塁はフリーマン選手、三塁はマンシー選手、遊撃はベッツ選手。二塁手はロハス選手ではなく、今3Aの選手なのでチェックしなかった。捕手はスミス選手、外野手は、テオヘル選手、タッカー選手、パヘス選手。そしてDHは大谷選手。

アメリカン・リーグでチェックを入れたのは、一塁でブルージェイズのゲレーロJr選手、捕手は、名前が好きなのでエンゼルスのオホッピー選手。外野手は、エンゼルスのトラウト選手、出場は無理とわかっていてもヤンキースのジャッジ選手だけ。まあ要するにア・リーグの選手はあまり知らないのである。(笑)1日5回まで投票できるらしい。

ホワイトソックス第1戦は、ササミローキ投手が急に打たれて大差で落とした。初めての捕手でうまくリズムが掴めなかったのもあるかもしれない。スミス捕手の不在が痛い。ラッシング捕手も休養日だったのか。24歳のササミローキ投手にとっては、ちょっとかわいそうである。一流になるための試練と私は受け止めているのだが…。

2026年6月12日金曜日

第2・3戦の大谷選手の悲劇

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2026/06/12/gazo/20260612s10001007145000p.html
パイレーツとの第2戦は、大谷投手の先発で力投だったが、手のマメが潰れて、またまた血だらけの投球になった。防御率も1.06になってしまった。しかもリリーフ陣がまた打たれて敗戦。そんな中で、9回に2ランHRを打った。(12号)7回近くを投げて疲労困憊のはず、その後にHRを打ってしまうというのは全く信じられない話である。もし、3回のHRのあたりを左翼手に取られていなかったら、また違う展開になっていたのではないか。あるいはラッシングがABSを申請していたら、とも言われている。とにかく、大谷先発の試合なのにドジャーズは敗けてしまったのだった。

第3戦では、大谷選手は、登板翌日でありながら、3回に変化球にくずされながらも片手で13号HRを打った。(画像参照)さらに安打。これを挟んでの2四球。全打席出塁の大活躍だったが、膝の違和感を投手コーチに訴え、最後は代打を送られた。とりあえず、ドジャーズは勝ち越しの勝利を掴んだのだが…。

全世界のファンが大騒ぎしている。本人は、とにかく野球をしていることが楽しいらしく、リトルリーグの少年のような笑顔を見せて、出場をしたいと言っていたが、皆本気で心配している。少し休んで欲しい。なにより怪我だけは避けて欲しいと私も思っている。

2026年6月11日木曜日

Pittsburgh 虹の後の大逆転

https://www.youtube.com/watch?v=92fshUKujfg
ピッツバーグ・パイレーツとの第1戦は、好投手スキーンズの前に抑えられていたのだが、通り雨の後の虹がかかってから、ビッグイニングで10点もいれて、12-3で勝利した。長い長い7回表が続いて、相手投手陣が可哀想に思えるくらいだった。しかもフリーマン選手は通算2500安打。現役最高。素晴らしい。

私などは素人なのでよくわからないのだが、投手のマインドは微妙らしい。ドジャーズの先発ラウアー(この5月にブルージェイズをDFAとなったが金銭トレードでドジャーズに来た)は1回に連続HRを浴びたが、大谷選手に一番の球種に自信を失っていたことを見抜かれ、立ち直った。これが大きい。また通り雨のあと、ダグアウトで大谷選手が何事かを皆に静かに伝えたようだ。この後ビッグイニングになる。打者としても投手としても、先が見通せる大谷選手の存在は大きい。明日は先発予定である。

2026年6月10日水曜日

現代思想の遭難者たちを読む4

「現代思想の遭難者たち」(いしいひさいち著:講談社学術文庫)のエントリー最終回。私が面白いと思ったものをアトランダムに一気に3つエントリーしたい。

まずは、『最強の思想家は?』と題された「源流杯」という麻雀に参加している思想家4人。各思想家の思想と麻雀を絡めた逸品。

「悪いな。リーチ、ツモのみ。」麻雀に神はいない。市場原理マージャンといえど絶えざる階級闘争だ。勝利の日は近い。…安上がりのカール・マルクス。「マジかよ。」ツモへの意思、論理を顧みず人間性を暴露し超人は絶叫する。…哭きのフリードリッヒ・ニーチェ。 「なるようにしかならん。」麻雀とは人格だ。捨脾にも配脾にさえも無の秩序がある。…積み込みのジーグムント・フロイト。                      「来い。」我ツモる故に我上がる。生活世界の地平に役満の意識を意識して意識する。…キメ打ちのエドムント・フッサール。

…これには笑うしかなかった。

フーコーを題材にした『ララーラーラ』も実に面白い。

「私は日本で驚くべき歌を聞いた。」と、フーコーが聞かせたのは、吉田拓郎の『人間なんて』である。聞き手の日本人は、「この曲は1971年の作品で、『言葉と物』(フーコーの評論)は66年ですから僅か5年後に(その影響を受けて)人間への懐疑を歌っています。」と答える。フーコーは、”人間なんて”の部分ではなく、♪ララーラララララーラが重要だと述べ、人知による物事の捉え方は、かつては「類似」だったのが、その後「比較」となり、やがて「分析」となった。この歌のこの部分は、コトバのシステムに語らせる我々の懐疑を、類似・比較・分析で示そうとしていると結論付けている。…フーコーが最後に♪リラリロルルリロロラーは、AIの検索でも意味をなしていない。(笑)

カフカを題材にした『構造の特性は』という作品。前述のように、カフカは、プラハ住宅災害保険協会に勤務していた。集合住宅の入居者たちが、柱の耐震強度が30%しかなく、行政が震度5で倒壊するゆえに立ち退かせ解体しようとしていると訴えてくる。保険が適用されるためには壊さないとわからない。まるで人の手にには触れることができない構造のようです、とカフカ。私は自分の報告書にレヴィーストロースを引用し、「建設業と建設関連企業の保険義務の範囲」というレポートを書きました。”構造とは要素と要素間の関連の全体であって一連の変形プロセスを通じて一定の特性を保持する。”カフカは、業者と行政の責任のなすりあいを図式化するのだが…。最終的に出来上がったのが、ダビデの星(=ユダヤのシンボル)になってしまうという、カフカの出自をめぐるブラック・ユーモア。…脱帽である。

…この他にも、ハーバーマスやアーレント、クーンなど俊逸なものもあったのだが、いしい氏の現代思想への深い見識があってこその作品だと思う次第。手塚治虫文化賞短編賞を受賞した本書。素晴らしい出来である。文庫本故に老眼の私は読むのに苦労したが、哲学に興味のある方には、おすすめの1冊。

現代思想の遭難者たちを読む3

https://www.asahi.com/tezuka/03c.html フランス人の比率がかなり大きい
「現代思想の遭難者たち」(いしいひさいち著:講談社学術文庫)の第2章は「疾駆する思想家たち」と題されて、レヴィ・ストロース、アルチェセール、バルト、ラカン、フーコー、ドゥルーズ、レヴィナス、デリダが漫画の題材にされている。彼らの共通点はフランスの哲学者であることだ。(レヴィナスはリトアニア生まれだが、フランスに現象学を伝えたパリ大学教授である。)

社会学で「市民宗教」という概念があって、欧米では、各国政府を教会が支えているという構造が指摘されている。G7で言えば、イタリアはカトリック、イギリスやカナダは英国国教会、ドイツはルター派とカトリック、アメリカはプロテスタント各派といった具合で、日本には当てはまらない。(明治の岩倉欧米視察団以降、天皇制がこれに代わったと私は思っている。)フランスは政教分離が徹底されているので、カトリックに代わって「哲学」があると指摘されている。たしかに、現代哲学の主戦場はフランスだと言ってもいい。最近の哲学科では、ドイツ語ではなくフランス語の履修が重要になっていると思われる。

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レヴィ・ストロース(右記画像参照)は文化人類学者だが、構造主義の方法を確立した重要人物である。漫画ではサッカーの監督として、構造主義的に論じている。ミーティングで、「構造とは、要素間の関係からなる不変の全体を言う。」「MFはスペースにパスを出せ。FWはスペースへ走り込め。私のチームでは自己中は許さん。」と述べ、選手たちは「さすがサッカーの本場ブラジル帰りだ。」と話し合う。「(自己中の)そんな選手はハチドリに目を突かれ、コンドルに尻の肉を食われ、死霊の矢に当たって死ぬだろう。」とレヴィ・ストロースは吠える。選手の声。「ブラジルのどこから帰ってきたんだ?」…(笑)レヴィ・ストロースは26歳から30歳まで先住民の調査を行いコンドルや死靈の話は『神話論』にある内容である。