2026年7月11日土曜日

大谷選手の登板回避/AS辞退

https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202607110000147.html
大谷選手が今日のダイヤモンドバックス戦の先発を登板回避し、オールスター戦も辞退するという報道が流れた。理由は右膝らしい。

二刀流という身体への負担は凄いのだろう。ドジャーズにとっても大谷選手にとっても、なによりもポストシーズンに万全な状態に持っていくことであろう。

今回のオールスター、ブルージェイズのゲレーロジュニアが背中のハリですでに辞退しており、ヤンキーズのジャッジ選手もエンゼルスのトラウト選手も出場辞退する可能性もある。

とはいえ、今日もDHで先頭打者HRを打っている。ただ、素人目にもダイヤモンドをゆっくり回っている時も何か違和感を感じた。無理しないで欲しい。

薄皮UFO焼きそばぱん

https://www.panstory.jp/newproducts/yamazakipan/2026/yamazakipan_mar0126-2.html
UFOの薄皮焼きそばパンが、近くのスーパーで売っていたようで、妻が買ってきた。これがなかなかイケるのである。マヨネーズがよく効いていい。

私はカップ麺の焼きそばが好きであるが、最近美味いものが多い。一番は”一平ちゃん”だと思うが、日清のUFOも悪くない。ネームバリューでいえばUFOは強い。

これからは、こういうコラボのパンが開発されていくのかなと思う。昨年、ある生徒が、心理学と社会学が合わさった学科を選んで進学した。時代のニーズを掴み、新たな商品開発に活かすという学科で、なかなか面白いと思ったのだった。

2026年7月10日金曜日

地図で読むアメリカ10

https://www.huffingtonpost.jp/2017/01/25/dakota-access-pipelines_n_14380380.html
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、第10回目。第6章は、ハートランド地域である。副題は、ルイジアナ購入で得た広大な牧草地帯。今回も教材研究重視でエントリー。

この地域は、西経100度で二分されるのは、高校地理の常識であるが、外で働く男たちの帽子で見分けがつくようだ。西側は牧畜を象徴するカウボーイ・ハット、東側は農業機械会社や肥料メーカーから無料配布される野球帽である。

またこの地は、ネイティブインディアンの強制移住の地でもある。南部やアパラチア地域から「インディアンテリトリー」へ強制移住させられたたし、度々虐殺も行われた。公民権運動の時代は、ネイティブ・アメリカンも抵抗した。1975年に「アメリカ先住民自決権及び教育援助法」また1978年の「宗教自由法」(ネイティブアメリカンの神聖な場所へのアクセス、神聖な物の使用、伝統的儀式による崇拝の自由等を認めた)などが定められたが、2012年の国勢調査ぶよると年収は平均よりかなり低い。貧困率も30%。アルコール依存症や失業、ホームレスも多く、乳児死亡率も高い地域もある。州税や住民税は免除されているとはいえ、彼らの犠牲の上に成り立っていることは否定できない。

この地域は、スイング(左右に揺れる)地域と呼ばれる。都市部と農村部の違いも大きい。連邦政府に疑念を抱く人々も少なくないようだ。

また近年、ノースダコタ州(ND)とモンタナ州(MT)のシェール開発で天然ガスは、発電の34%を占めるようになり、石炭の30%を凌駕した。機械工、溶接工などのブルーカラーの雇用は増えたが、カナダのアルバータ州(AB)からテキサス(TX)の湾岸に伸びる「キーストーンパイプライン」(画像参照)とともに、環境問題や、農村・ネイティブアメリカンの居住区への影響も出ている。

地図で読むアメリカ9

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/7887/
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、第9回目。第5章は、インダストリアル・ノース地域である。工業と穀倉と酪農の地というのが副題。今回も教材研究として意味ある内容を中心にエントリー。

NYから、五大湖周辺のイリノイ州(IL)の東・ウィスコンシン州(WI)にいたるかつて製造業のメッカだったラストベルトである。当時は大卒でない工場労働者でも、1978年のピーク時は(今日の貨幣換算で)時給$16をもらい、夏は休暇を取り、子供たちを大学に進学させることもできた。しかし自動車産業から落ち込み、労働組合は会員を失い、企業は解雇し始めた。人口減は2000年と2010年の国勢調査で、ミシガン州(MI)のデトロイトでー25%、オハイオ州(OH)のクリーブランドでー17%、OHのシンシナティで-10%、PAのピッツバーグで-8%の減少だった。

1825年のエリー運河の開通は、重い原材料と製品を安価に輸送でき、五大湖沿岸とハドソン川、NY港を結ぶことが出来た。1959年のサンローレンス水路開通で、大型タンカーが大西洋から直接来れるようになった。

この地域は民族構成、産業、宗教、異なる民族集団移住時期などが多元的で、多様性に寛容である。アーミッシュがPAやOH、インディアナ州(IN)に多いのもその寛容性を示している。新来移民はヒスパニックが多く、存在感を高めている。シカゴはも多民族都市だが、アイリッシュが政治的に優位で、国政でも民主党が強い。そのシカゴでは、WWⅡの際、白人労働者が欧州戦線へ向かい、その穴を埋めるべく南部から黒人労働者が「グレートマイグレーション」と呼ばれる大移動をしてきたのだが、戦後白人が帰還すると職を失い、の南部(サウスサイド)のゲットー以外に行き場がなく、NYのハーレムと似た状況になった。

…たしかにシカゴのサウスサイドは、一気に治安が悪くなることは経験した。店舗のショーウインドウに鉄柵がある地域になる。シカゴの2つのMLBチームのうちカブスの球場は摩天楼のあるダウンタウンの北に、ホワイトソックスの球場は南にあるのも興味深い。試合のある日は地下鉄でいくと安全らしいけれど…。

労働組合が強くなりすぎ、外国企業との競争に敗け、消費者の需要に変化が生じた故の衰退は、エリー湖は大気汚染と河川汚染で水中生物が生存することが不可能になっている。またアオコという有毒の藻の繁殖で近隣の飲料水の確保が問題になった。(画像参照)

一方で、この地域には今アマゾンやウォルマートなどのオンラインマーケットの配送センターが建てられている。流通ルートの条件が良く、かつ安く広い敷地(工場跡地)と労働者が近くに住んでいるというのが、その理由。新たな雇用創出の流れが来ている。

2026年7月9日木曜日

ロッキーズ3連戦

https://www.youtube.com/watch?v=wBoU9xfqcXU
ロッキーズ第1戦は、ラウアー投手の好投と3回、大谷選手の逆転弾、19号HR(MLB通算299号)で始まった。待望の1発で、その後打線が繋がった全員野球で5点差にしたものの、タナスコ投手が9回に大乱調。昨年のトラウマが蘇り同点に追いつかれた。今季初めての延長戦に突入。10回には互いに1点を奪い合い、11回裏にラッシングのタイムリーで、最下位チームに勝利した。大谷選手は打撃好調だったが、この試合、授業と成績処理で仕事に集中していて、結果を見たのは夕方の下校時だった。LIVEで見ていたらヒヤヒヤどころではなかったと思う。

第2戦は、なんともくやしい試合となった。大谷選手の先制HRで始まった。ロブレスキ投手も好投していたのだが、8回にリリーフ陣が打たれて、守備の乱れもあり逆転されてしまったのだった。最後は、ノーアウト1・2塁から、大谷選手・パヘス選手・フリーマン選手が次々倒れて得点できず、敗北を喫したのだった。

第3戦は、ササミローキが先発。悪くはなかったのだがHRを打たれて3失点。初回の相手先発の乱調で得た3点リードが消えてしまった。今日は大谷選手は無安打だったが、8回にベッツのタイムリーで勝ち越した。両チームとも絶好のチャンスを得ながら守りきられ、まさに接戦で、なんとか勝ち越したのだった。

3戦とも凄い接戦。とても最下位チームとの試合だとは思えない。第2戦のロハス選手や第3戦のマンシー選手のめずらしいエラーもあったりで、意外な展開が度々あった。

地図で読むアメリカ8

file:///C:/Users/11USER/Desktop/map_overall_desktop.svg
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、第8回目。第4章はサウス地域である。サウス地域については、著者は2つのサウスがあるとしている。まず「アップランドサウス」と呼ばれるVA・ノースカロライナ(NC)からアーカンソー州(AR)北部まで伸びるベルト地帯である。ここは、独立戦争当時の英国派の二世・三世世代が定住化した地域で、出自が貴族主義的で、「プランター」と呼ばれる支配階層で、年季奉公人を雇用、後に黒人を購入した投資家で、利権に躍起で、人権や平等、博愛という観念はなく、南北戦争時は北軍に与した場合が多かった。(ちなみに、サウス地域に著者が含まなかったフロリダのマイアミからキーウェストは、NYやシカゴとの関連が強く、ユダヤ人とヒスパニックが多い。キューバやハイチの移民も混在し、異質な存在であるとのこと。)

「ディープサウス」については、本書の記述の中でも教材研究として有為なものを選びたい。1つは、「コットン・ジン」という種子を取り除く機械の話である。従来の綿花の品種は、内陸部ではうまく生育しなかったのだが、新しい品種がそれを可能にした。ただし、この品種は種子を取り除くのが難しかった。この機械の発明が、内陸部にも綿花栽培を押し広げる。それは同時に奴隷の需要を増加させた。2つ目は、ディープサウス地域と全く区域を同じくして繁殖した「葛」(クズ)の存在である。道路沿いに植えられたが、日に30cmも伸びたという。3つ目は、アファーマティブ・アクションである。サウス地域においても黒人の状況は改善されており、流入のほうが多くなっていること。白人と黒人の政治状況では、白人=民主党・黒人=リンカーン以来の共和党という支持の逆転が興味深い。これは公民権法への民主党の積極的スタンスが大きく関わっている。

サウス地域全体では、4大米軍基地を始め軍事拠点が多い。WWⅡの参戦時に降雪が少ないサウス地域が訓練に適していた故であるらしい。NCのフォート・ブラッグ(陸軍)は5万人の軍関係者と家族が駐屯している。VAのノーフォーク海軍基地もあり、サウス地域全体で23万人もいる。関連企業も多く経済効果は数十億ドルにも及ぶ。

サウス地域は「バイブルベルト」と呼ばれ、非常に宗教的な州・上位11州のうち10州がサウス地域である。(画像参照:地域外ではユタ州が入ってくる。)南部バプティスト連盟が圧倒的に多い。

南北戦争後も、連邦政府に対する不信感が強い。連邦政府の黒人の投票権確保に対して識字テストなどで阻止しようとしてきたが、2016年いくつかの州では、投票時に写真付きのIDの提示を求めた。アメリカでは戸籍制度がないので、出生証明書、社会保険番号、自動車免許証などが身分証明書となる。貧しい人々は自動車免許を持たないし、それに代わるIDも手続きが煩雑で、貧困層は腰が重くなる。現在もこの構造は続いているといえる。

…以前、NCに行った時、差別は今もなおテーブルの下で行われているという女性教師の言を聞いた。少なくとも「アップランドサウス」のNCでは、そうなのだ。ディープサウスでは、今なおテーブル上でもあるように思える。非常に難しい問題である。

2026年7月8日水曜日

地図で読むアメリカ7

https://www.kirishin.com/2022/10/31/56854/
「地図で読むアメリカ」(J・M・Vardaman著/森本豊富訳/朝日新書)の書評、第7回目は、第3章・アパラチア地域である。北はUSスチールの本社があったピッツバーグ(PA)から、ウェストバージニア州(WV)を中心に、ヴァージニア州(VA)・ノースカロライナ州(NC)・オハイオ州(OH)・ケンタッキー州(KY)・テネシー州(TN)のアパラチア山脈地域がこのエリアである。この章には、「貧困と環境汚染がまねくディアスポラ」という副題がついている。

北アイルランド人、スコットランド人、スウェーデン人、ドイツ人、スイス人らが初期に移り住んだ地で、WVは南北戦争を機にVAから奴隷州反対で分離したので、黒人もやってきた。現在はアイルランド系が多いとされる。小麦を生産できない狭い耕地で生き抜くため、ライ麦やトウモロコシを栽培、ウィスキーを醸造して生き抜いた。南北戦争後、北部の急速な都市化が、木材加工、炭鉱などの産業が雇用を生んだ。鉄道が開通したことで、NYやイギリスの投資家が大規模な鉱業を発展させた。貧しい農民は、働き者の貧しい鉱夫となった。しかし、この鉱業は環境破壊を引き起こす。WWⅡ後は、石炭鉱夫の雇用も30万人以上減少した。約300万人もの人々が経済難民として移住した。この流出は行政サービスの低下を招き、さらに「アパラチアディアスポラ」を増加させている。

ところでアパラチアの精神世界は、出自によって様々である。TNでは、毒蛇の所有を聖書に他する信頼の証とし、教会での礼拝で125の教会が行っているという報告がある。またKYは、同棲結婚の合憲性を認めたが、郡政府職員が結婚許可を宗教的信念によって許可を与えず、懲役刑となった。釈放後、結婚許可は与えたが署名を拒み続けた。またKY州では保守系のキリスト教団体が、聖書の記述に基づいて170mにもおよぶノアの箱舟(画像参照)を建造した。このような創世記に基づく「創造説」は、公立学校の教科書に進化論と併説されていることもある。

連邦政府は、アパラチア地域への支援を行っているが、意外に民主党政権は人気がない。エリート、環境保護主義者、議会、ホワイトハウス、ウォールストリートなどの支配者層への不振がかなり強いのではないかと著者は見ている。

…オリビア・ニュートン・ジョン(ジョン・デンバーよりこちらが好き)の「カントリーロード」は、WVを歌っている。場所は違えどサウスカロライナ州でレンタカーを走らせながら流した曲で思い出深い。♪"to the place  I belong"という歌詞は、「立ち返るべきあの場所」となるそうだが、実際はなかなか厳しいのであった。