2026年2月26日木曜日

運転免許更新&拘禁刑

https://digital.komei-shimbun.jp/web-contents/newsword/imprisonment
5年ぶりに運転免許の更新に行ってきた。前回は、四国・八幡浜警察署での更新で、往路の国道167号線の坂道で、愛車のエンジン周りから湯気が吹き出して夫婦で大騒ぎになった思い出がある。八幡浜で応急修理して、地元・三崎で改めて修理してもらったのだった。免許証は即日くれたのだが、今回は、今の免許証の有効期限を長くしつつ、だいぶ先(3月中旬)まで待たねばならないことになった。免許を取って長いが、今回は、いろいろとデジタル化されていて時代を感じる。

私は「優良」免許証だったので、30分の講義を受講したが、その中で最も驚いたのだが、交通法規と直接関係ないのだが、「拘禁」という用語である。重大な過失を犯した場合、今までは、懲役・禁錮という刑なっていたが、調べてみると2025年6月の刑法改正で、この懲役(服役と作業)と禁錮(作業無し)が一本化されたのだという。禁錮でも作業をしたがる場合が多いところから改正されたらしい。これに社会復帰ための教育を加味したものである。(画像参照)政経の授業で、懲役と禁固の相違を話すことはあるが、これからは拘禁で教えなくてはならないわけだ。知らなかった。社会科教師としては、少し情けない話である。

2026年2月25日水曜日

ロシア解体新書

https://www.youtube.com/
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来年度の地理の授業に役立ちそうなYouTube第二弾。「ロシア解体新書」。

二学期の後半に、アメリカを中心軸に、いくつかの国の国是というか理想についてまとめたのだが、ロシアについても語った。ロシアは、ヨーロッパからは田舎と蔑まれた、歴史的地政学的に半分アジアの国である。しかもナポレオン(祖国戦争)とナチスドイツ(大祖国戦争)に、二度も蹂躙されているというトラウマがある。一時期、ロシア革命による世界初の社会主義国家・ソ連となり、一部のヨーロッパ人から尊敬を受けたが、ソ連崩壊後は、またトラウマに支配されることになる。(このマルクス・レーニン主義を教えるのが、倫理や政経ではまだしも、地理では時間をとるのが難しい。)

このYouTubeはその辺をうまくまとめてくれている。大学生向けとされているが、高校世界史を履修してれば問題はないと思う。おすすめは、ロシアが侵略をやめれない理由を解説した以下のURLのものである。

https://www.youtube.com/watch?v=Nvdl6CPRUrw

2026年2月24日火曜日

熱帯の経済が発達しない理由

https://www.youtube.com/watch?v=XQ-ITuArBLA
地理の教材でも使えそうなYouTubeを発見した。https://www.youtube.com/watch?v=XQ-ITuArBLA

経済が発展しているとは、国民1人あたりの付加価値が多いことを意味する。この付加価値を多く生み出すためには重化学工業が発達する必要がある。この重化学工業は、資本集約的産業という特徴がある。つまり、設備投資に膨大な金が必要である。これは「蓄財」への取り組みこそが重要であることを意味する。このYouTubeでは、蓄財を不道徳とするカトリックと、不道徳ではないとするプロテスタントの相違でヨーロッパの南北格差を説明している。さらに、蓄財の背景として、気候の相違からも語られる。Cs(地中海性気候)の南欧では、温暖故に食料を貯めるという行為は愚か(=腐らせる)な行為であり、北欧はその逆になる。高温多湿な熱帯(A)は、ヨーロッパの例から導かれる(食料の)備蓄の文化の無さが顕著であり、蓄財への意識も同様である。

農業の生産性の問題も大きい。生産性の高い国ではと蓄財が可能だが、低いと不可能である。熱帯の地質は、微生物の働きが活発すぎて、落ち葉や遺骸が分解され尽くしてしまい、土壌に還らないという特徴がある。Af(熱帯雨林気候)やAm(熱帯モンスーン気候)では、多大な降水量が養分を洗い流してしまう。樹木が多いことと土壌が豊かであることは関係しない。熱帯の樹木は根から酸を放出して、土や岩を溶かし痩せた土地から養分を得ることができる能力がある。これにより、土壌が酸性化し、作物にとっては成長が鈍る。伝統的な焼畑農業で生まれる灰や炭はアルカリ性で中和させる事が可能だが、どうしても生産性は低くなる。よって農業従事者の蓄財は厳しくなるのである。ところが、日本では渋沢栄一が、農業従事者に蓄財を勧め、銀行に預金を集めて、資本を形成したという過去があり、このことが日本の経済的成功の重要な一因だと説いている。…なるほど。

最初に、「教材に使えそうな」と書いたのだけれど、途中、もろにカトリックの悪口が語られていて、カトリックの学院で、直接このYouTubeを見せることは諦めた次第。(笑)

2026年2月23日月曜日

トランプ関税 違法判決の件

現在世界を揺るがしているトランプ関税に、連邦最高裁判所が違法判決(6/9)を下したとの報が流れた。これだけの情報を聞くと、グローバル経済に異を唱えてきたトランプ政権に鉄槌がくだされた様に聞こえるし、各国にすごい影響を与えるように聞こえるが、詳細を知ると、すぐに影響が出るとは思えない話だった。

北米の情報で最も信頼できるYouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=cUOzraMhOJ8)によると、トランプ関税の根拠になっていたIPEEA(国際経済権限法)に、関税の具体的な規定がない、だから違法、という話である。政府は、その他の法律を使うカタチで継続を行うようである。下級裁判所で敗訴していたころから、すでに対策をしていたようだ。このあたり、法の支配が徹底しているアメリカの三権分立体制とともに、優秀な行政官僚の存在を意識せざるをえない。(今回もAIでイラスト画像を作ってみた。)

ちなみに、朝日新聞のYouTubeを見てみたが、かなり批判的な表現をしていた。この辺は、オールドメディアの限界のようだ。

2026年2月22日日曜日

米国のイラン攻撃 秒読みか

イランとアメリカがジュネーブで、核やミサイルの交渉を行っているが、どうも雲行きが怪しい。これ以上のイラン側の防御のための時間稼ぎに、イスラエルもアメリカも忸怩たる思いだろう。しかし、アメリカは決して地上戦には持ち込まないと思われる。イランの十二イマーム派は、過激なようで意外に理性を重んじる。アメリカを長期戦に引き込む戦略を練っている可能性が高そうだ。それを回避するために膨大な戦力を、2つの空母打撃群だけでなく中東の各国の米軍基地に配備している。脅しというにはあまりに多い軍事力の結集である。

ところで、このイラン攻撃は、引き金でしかないとする見方がある。アメリカが本当に狙っているのは、中国であるという。中国はイランから大量の石油を、密輸(マレーシア産と偽って)しているようだ。イランの石油生産が崩壊すれば、他のどの国よりも影響を受ける。輸入量が減り、石油価格が高騰し、電力供給やガゾリン供給(=輸送コスト)に支障をきたす。製造業への影響は計り知れない。しかもコスト・プッシュ・インフレが起こり、今でさえ不安定な治安が悪化することは目に見えている。極めてきつい揺さぶりである。ロシアも中東の足場を失うことになるのだが、アメリカの冷戦2.0の矛先は、あくまで中国であるようだ。(今回もAIで画像を作成してみた。)

2026年2月21日土曜日

市民歴史講座に参加してきた

久しぶりに、枚方市の市民講座に夫婦で参加してきた。今回は、京都橘大学の飯塚一幸教授(日本近代史)が、詳細なレジメを元に、枚方市の都市化と軍需工場について講演していただいた。妻がこういう内容に興味があったので参加したわけだが、枚方市が、京阪電車と軍需工場によって都市化が進んだことがよくわかったのだった。

面白かったのは、現在の関西医科大学や大阪歯科大学の前身は、枚方に早く誘致された(京阪電車の収入増のため)ものの、旧制中学はなく、大阪市の新設中学の候補地に枚方(町)が手を上げ、誘致したのが、現在の府立いちりつ高校(旧大阪市立高校)であるそうだ。当然ながら、私はいちりつ高校との関わりは深いのだが、1校だけ大阪市外にある不思議な存在だった謎が今になってわかった。また、戦時中には、京阪沿線にある、現在お世話になっている学院も女子学徒動員に駆り出されていたこともわかった。

会場は高齢者でほぼほぼ満員御礼状態だった。かく言う私たちも高齢者なのだが…(笑)

2026年2月20日金曜日

ロシア正教会と聖セラフィム3

https://monasterium.ru/monastyri/svjatiny/istochnik-prepodobnogo-serafima-v-poselke-
「ロシア正教会と聖セラフィムーその霊性の源泉を求めて」(及川信/サンパウロ)の書評。次に、聖セラフィムの言行録や記録から、聖霊(正教会では聖神)による神との合一についてエントリーしたい。聖セラフィムは著作を残していない。沈黙の苦行を終えた後の約8年間に多くの人と会ったうえでの言行録、また弟子・モトフィロフとの対話、さらに列聖の記録などから、これまでの教義的な神との合一ではなく、具体例を抜粋しようと思う。

師父(聖セラフィム)は、「主イイスス・ハリトリス(=イエス・キリスト)、神の子よ、われ罪人を憐れみ給え」という祈りを、道を歩いている時も、座っている時も、働いている時も聖堂にある時も、心の内で唱えるばきりではなく、口に唱えても生活しなさいと教えた。絶えず神の名を呼ぶならば、心の内が安らかになり、同時に体も心も清くなり、そして神・聖霊があなたの内に宿るでしょう、と。(言行録より)

聖霊降臨の時、神の深い配慮から人間に伝えてくださる永遠の生命の言葉の全てをはっきり聴くために、私たちは完全な沈黙の中にひそまなくてはなりません。(モトフィロフとの対話より)

(聖霊が私たちと共にいるのかいないのかを、どのようにして知るのか?という問に対して)聖書の奇妙な出来事、たとえば「アダムは園の中で主の歩まれるのを見た。」という箇所(創世記3-10)や、モーセの口を通して聖霊が語っていること、使徒パウロが「私たちはアカイアへ行き、聖霊は共に行かなかった。そこで私たちがマケドニアへ戻ると、聖霊は共におられた。」(使徒言行録16-6~10)など、聖霊の顕れが理解不能という人がいる。だが、初期のキリスト教徒が現在の我々より純粋に信じてたことが重要で、ヨブ記に、神を冒涜していると友人がヨブを非難した際、「私の鼻に神の息を感じる時、どうすることができるのか。」(=聖霊が私と共にある時、神を冒瀆できようか。)と述べている。(モトフィロフとの対話より)

列聖の際の調査によると、聖セラフィムの祈祷によって奇跡(=神恩)が起こった事例(細かな証拠があると認められたもの)は94件あった。それ以外にも数百通の書面がサーロフ修道院に残された。特に有名なのは、馬を盗まれた農民が、その居場所を聞きに来た際、明確な場所を示し見つかったという話である。また、師父の死後も聖セラフィムの泉(画像参照)での奇跡談(目が見えるようになったり、口がきけるようになった、歩けるようになった等)も数多い。(列聖の記録より)

最後に、聖セラフィムは、白い修道服を常用していた。これはめずらしいことで、受難と十字架の死を意識して、修道士は黒や濃茶などの常用するのが普通。公祈祷時や洗礼時に白を着用するのだが、日常生活がすばらしい喜びに満ちていた故と言われている。これは常に聖霊と共にあったことの証明といえるかもしれない。

…聖セラフィムの信仰実践を知り、純粋な深い祈りの365日24時間の持続の中で、聖霊が宿っていたことが理解できる。特にイイススの祈りは、仏教における題目やマントラ、イスラムのスーフィズムのズィクル(「アッラー・アクバル」:神は偉大なり・「ラー・イラッハー・イッラ・ッラー」:アラーの他に神はなし・神の99の美名などを繰り返し唱える)などとの共通点も多い。ブディストとして、同様の感覚を多少理解できるところである。