2023年3月5日日曜日

黒田辰秋展 大山崎へ

https://www.asahibeer-oyamazaki.com/
(昨日のエントリーの続きである。)JR茨木駅からJR山崎へ2駅の移動。アサヒビール大山崎山荘美術館で行われている「黒田辰秋展」を見に行ってきた。妻が京都銀行で偶然パンフレットを発見したのだ。黒田辰秋は我々夫婦にとって、高校の同級生であった親友K君の師匠なのである。K君が入門したのは黒田師のまさに晩年で伏見の工房で教えを受けていた。その親友も我々がマレーシアにいた時に他界してしまった。そんなわけで、親友への鎮魂の意味も込めて、是非とも行かねばなならないわけだ。

大山崎というと、サントリーが連想されるのだが、この美術館はアサヒビールの所有。名前の通り、山の上にある。かなりの坂道を登る。毎日登っている学園の坂よりきつかった。

黒田辰秋師は、木工芸の世界で人間国宝だった人だ。ポスターにあるように貝を使った「螺鈿」が素晴らしい。その製法については、K君によく聞いているので、膨大な手間がかかる。漆の技法も同様である。シンプルな茶器などは、K君が自宅でつくっていたのと全く同じデザインであった。(当然K君が模倣したにちがいない。)夫婦で懐かしがった。

この美術館は、木津川、宇治川、桂川が合流し、淀川となる地点の北側にある。バルコニーからその様子が眺められる。風光明媚な位置にある。同時に、阪急、JR、京阪、そして新幹線が走っている。季節がもう少しよければと思う。

ありがたいことに、美術館に入る前にレストハウスがあり、無料のロッカーがあった。重い「哲学事典」を持って展覧会を見ずに済んだのだった。(笑)

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