2021年2月14日日曜日

八幡浜市美術館に行ってきた


先日の買い物の時、八幡浜の道の駅「みなっと」に寄ったら、八幡浜市美術館開館記念の「印象派からエコール・ド・パリまで」という展覧会が2月6日から開催されていることを知った。自然に恵まれた三崎は良いところで大変気に入っているのだが、難点が2つある。一つは半端なく風が強いこと。もう一つは文化的な刺激を得るためには、2時間以上かけて松山か宇和島あたりまで出ていかなくてはならないことである。それが、隣の八幡浜に美術館が出来たわけで、大いにありがたい。

早速、今日行ってきた。笠間日動美術館(茨城県)の所蔵品らしく、有名どころでは、モネ、ルノワール、セザンヌ、ルオー、ユトリロ、藤田嗣治、ピカソ、マチスなどがあったのだが、やはりお目当てはシャガールである。わが夫婦はシャガールが大好きなのである。今回は、版画集の「ポエム」という作品群が21展示されていた。14編の詩を元にした作品で、油彩もいいが、なかなか趣がある。そして、ありがたいことにその作品集がたった500円で売られていた。(よく見ると八王子市美術館発行であった。)

私は、特にNo14が好みである。作品集にはシャガールの詩も載っている。どれにあたるのかは定かではないが、おそらく、これかなと思う。

https://gallery-koyama.com/gaikoku/chagall/no36.htm
「町」

遠き町のその音が 

私の中に響く 

町のシナゴーグや

白い教会 

開いた扉 空が花開き 

人生は飛び去り

遠ざかる 

遠き町は寂れ行く 

曲がりくねった路地 

丘の上の灰色の墓  

敬虔な死者たちが眠る

ところで、この美術館、2Fは映画館になっているらしい。今日は、かの小津安二郎監督の「東京物語」の上映日だったのだが、10時から1回だけの上映であった。あちゃー、惜しい。


八幡市美術館、恐るべし。できるだけチェックしておかねば…。(ちなみに映画館も遠い。松山の手前・伊予市まで行かねばならない。三崎から最も近い映画館だといえる。)

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