2026年1月18日日曜日

共通テスト2026 公共倫理

恒例の共通テストの考察。まずは公共倫理である。公共が2問25点、倫理が4問で75点配点で昨年と同じ。上記の問題は、「悪」についての第3問の問1・2。問1は比較的容易。消去法で荀子とすぐわかる。問2は、少し難しい。ルソーは、従うべきものは一般意志なので✕。イザヤ(旧約の預言書イザヤ書の著者)やスーフィズム(イスラム神秘主義)なんて高校倫理ではあまりやらない。国際法の父であるグロティウスは、世界史組なら想像がつくだろう正解は3。この「悪」の問題は、プラトンの『クリトン』、ニーチェ・ヒューム・フロイトの人名選択問題、さらにアウグスティヌス・モンテーニュ・カントの正誤問題、仏教思想、アーレントとヤスパースの記述挿入選択問題、最後にベンサムとJSミルの功利主義へと繋がっている。容易な問題も多いが、(自由や善といった従来のテーマをあえて避け)「悪」をテーマに、これだけの関連問題を作成した先生方のご苦労が忍ばれる。

今回は、さらに一部の教科書にしか載っていない心理学的な内容もあって、倫理の共通テスト対策は、従来の哲学史中心でやってきた現場にとってさらに困難を強いられているように思う。

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