2010年6月6日日曜日

南アに流入するジンバブエ移民


 今日のNHKスペシャル「アフリカンドリーム」は、南アに流入するジンバブエ移民の話だった。今南アは国際競争力をつけるために、安価で良質なジンバブエ移民の無制限の流入を認めている。パスポートなしでも難民扱いでOKである。ムッシーナという国境の町が出てきた。懐かしい。私はプレトリアから夜行バスでこの国境を越えたのだった。国境の店(食料品や飲料を売るドライブインらしきレンガ作りの建物)は見覚えがあった。中国からの輸入に対抗するには、アフリカNo1の工業国・南アとして、ジンバブエとの経済格差を利用するしかないとのこと。1人あたりでのGDPで$5824と$375という較差は世界でも類を見ないらしい。公用語も同じ英語だし、ジンバブエのショナ人は、素直で働き者で本当にいい人たちが多い。<今日の画像は、ジンバブエ行きの夜行バスで世話になったショナ人の行商のおばさん。彼女のことはまたいずれ書こうと思う。今頃、どうしているのだろう。>

 今やジンバブエは、完全に経済崩壊している。ショナ人やンデベレ人が南アに脱出するのは当然だし、ヒューマニズム的にも許されることだと私は思う。ただ問題は、南アの低所得者との問題である。やはり予想どおりの排斥運動が起こっている。今はまだ政府が後ろ盾でになっているが、政府が手のひらを返した時が、もっと心配だ。イボワールの奇跡と言われたコートジボアールとブルキナファソと同様になるかもしれない。経済不況になると、揉める可能性がある。ジンバブエとブルキナファソ、どうして”良い人たち”がいつも犠牲になるのであろう。そんなことを思い起こさせた番組であった。

 久しぶりにアフリカのことをブログに書いた。やはりアフリカはいい。ジンバブエからトラックに乗り南アを目指す人々の瞳には希望の輝きがあった。涙が出る。

追記:金沢のT先生より、メールでコメントをいただいた。私の体調不良について、ずいぶんとご心配をおかけしたようである。ありがたく思うとともに、出来るだけ運動しようと思った次第。今週は金曜日が体育祭。来週のの月曜日には、姉妹校がやってくる。体調を整える1週間にしたいと思うのである。

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