2011年1月7日金曜日

マラウイの風をつかまえた少年

風をつかまえた少年
毎日新聞の朝刊(1月7日付)の『ひと』の欄に、マラウイのウィリアム・カムクワンバという学生のことが出ていた。彼は独学で風力発電機を作り、それが認められて、今はアメリカの大学で学んでいる。その彼が来日したのだという。
さっそく調べてみた。ウィキペディアにも彼の項目があった。飢餓に苦しめられたマラウイの農村で、彼は、セカンダリースクールを中退せざるを得なくなる。だが、学びたいと言う意識を失わなかった彼は、図書館で本を読み、読めない英語は図解で理解し、ガラクタを集めて、ついに風力発電の装置を作ってしまうのである。風車で水をくみ出し、灌漑にも役立つし、電気も得られると考えたのだ。私としては、彼のことを書いた「風をつかまえた少年」の日本語版が欲しいところだ。日本の子どもたちの為にも誰か訳してくれないかなと思う。彼のような潜在能力の高いアフリカの子どもたちが、まだまだ絶対にいるはずだ。彼らの潜在能力を奪うことが貧困だというアマルティア=センの言葉は正しい。そんなことも訳書に入れててくれれは最高だと思う。

彼の肉声を収めた日本語字幕入りのVTR「ウィリアム・カムクァンバ:私がやって見せた風力発電」を見た。http://www.ted.com/talks/lang/jpn/william_kamkwamba_how_i_harnessed_the_wind.html
この中で語られる彼の最後の言葉は、全てのアフリカの子どもたちへの「金言」である。以前、ネット上でいい話として、2009年に様々に論じられたらしいが、私にとっては、大発見だった。またひとつ良質のアフリカの国際理解教育教材が増えたわけで、嬉しい。

追記:「非常勤講師さん」のコメントで、『風をつかまえた少年』の翻訳本があることを教えていただきました。さっそく注文しました。「非常勤講師さん」ありがとうございます。

8 件のコメント:

  1. いつもこっそり拝見しています(笑)

    ご指摘の書籍は翻訳されているみたいです。
    『風をつかまえた少年』
    ウィリアム・カムクワンバ (著), ブライアン・ミーラー (著), 池上 彰(解説) (その他), 田口 俊樹 (翻訳)
    出版社: 文藝春秋 (2010/11/19)

    とても見慮的な本に思えました。
    私もぜひ読んでみたいです。

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  2. 非常勤講師2011年1月7日 16:48

    すみません。誤字がありました。
    ×見慮的→○魅力的

    すみませんでした…。

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  3. 非常勤講師さん、明けましておめでとうございます。貴重なコメントありがとうございました。追記のとおり、さっそく注文しました。本校の図書館にも入れてもらおうと思います。

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  4. 今年初コメントです。
    あけましておめでとうございます。
    僕もこの本、さっそく注文しました。人の潜在能力は計り知れないですね!

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  5. Lily君、いよいよだね。広島・長崎、有意義な旅になりますように。後輩の口の悪いI先生にも、原版を勧めてみようかな。(笑)

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  6. 明けましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします!

    この本、ぜひ読んでみたいです!!!
    フランス語であったらベストなんですが…><

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  7. たった今ネットでフランス語のバージョンを見つけて、早速購入しました!
    最近はもっぱらドラゴンボールのマンガ(もちろんフランス語です)にはまっていましたが(笑)、この本が届いたら少し頑張って読んでみようと思います!
    私のことですので、三日坊主かも知れないですが…

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  8. あやっぺ、明けましておめでとう。コメントありがとう。元気そうで何より。フランス語のバージョンもあるんや?!凄いな。頑張って読破してなあ。

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