2011年1月29日土曜日

高校生のアフリカStudyTour?

梅田に所用があって、妻と出かけた。時間があったので紀伊国屋書店によると、えらい本を発見してしまった。「高校生のためのアフリカ理解入門」(秋田市立秋田商業高等学校ビジネス実践・ユネスコスクール班/アルテ:2010年10月25日第1刷)である。内容は、JICA東北の協力を得て、高校生をアフリカ・ウガンダに送ったという話だ。
調べてみると、この秋田商業高校、2009年にユネスコスクールになっている。それ以前から国際理解教育に取り組んだ書籍をまとめているのである。アフリカに関しては、今年度テーマだったようだ。どうやら凄いESDの同志がいるようである。
http://www.unesco-school.jp/index.php?active_action=multidatabase_view_main_detail&multidatabase_id=1&content_id=249&block_id=18&page_id=0
私個人としては、本校をユネスコスクールにするのが夢だった。正直うらやましい。本校は”進学校すぎる”のかもしれない。アフリカに行きたいという生徒の想いは、秋田商業には負けないと思うが、たとえ4名でもホントにアフリカに連れて行けたというのが凄い。この本に関する書評は、完読してからに譲るとして、ちょうど秋田商業が行ったウガンダで大問題が起っているので、それについて少し書きたい。それは、同性愛者の人権問題である。以下はCNNニュースからの引用である。

ウガンダ・カンパラ(CNN) アフリカ東部のウガンダで同性愛者の人権保護を訴えていた活動家、デービッド・カト氏が首都カンパラ近郊の自宅で撲殺された。同氏の弁護士が27日に明らかにした。カト氏は同国の大衆紙が昨年掲載した同性愛者の「手配リスト」で氏名や住所、顔写真を公表されていた。弁護士によると、近所の住民がカト氏が死亡しているのを見つけ、当局に通報した。自宅からは現金や衣類の一部などがなくなっていたという。この事件に関連して、カト氏の自宅付近で目撃されたタクシー運転手と、事件前に同氏と一緒にいた人物に対して逮捕状が出された。
カト氏の殺害と、同性愛者の人権擁護活動との関係は不明。反同性愛感情をあおった大衆紙の記事との関係も分かっていない。オバマ米大統領はカト氏の死を悼み、「公正と自由を強く訴えた人物だった」とする追悼の談話を発表。ウガンダなどの政府に対し、事件を徹底捜査して犯人を検挙してほしいと呼び掛けた。
アフリカでは大半の国が同性愛を禁止しており、ウガンダでは違反した場合、禁錮14年の刑が定められているという。
 
イスラム諸国では、同性愛を神のつくった摂理を破壊するものとして悪魔の業と考えているが、アフリカの伝統文化も同様で、ウガンダのようなキリスト教も多い地域を含めてタブー視しているのだ。これはかなり難しい問題である。特に同性愛を認めている欧米をさして、アフリカでは同性愛は白人のものという感覚があり、憎悪をあおるようだ。この同性愛者への魔女狩り、人権問題であることは確かだが、信仰や伝統的価値観と真正面からぶつかる問題なのである。うーん、と唸るばかりである。

2 件のコメント:

  1. 中村 臣宏2011年2月22日 16:26

    秋田商業は、そういった教育にも力を入れているんですね!!
    今度、先生も秋田に行かれるとのこと。
    お気をつけていってらっしょいませ!!
    僕のルーツ、楽しんできてください!!

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  2. コメントありがとう。そう言えば、中村の故郷だった。体調はどうかね。無理をしないようにね。

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