時差ボケがようやく治ったようで、朝5:00すぎに起きた。何気なくNHKをつけると、今度はオリンピックの閉会式をしていた。(開会式と全く同じである。7月28日付ブログ参照)閉会式は各国の入場行進がないので、私の中では、もうひとつ盛り上がらないのだが、さすがはイギリスである。ブリティッシュ・ロックのオンパレードだった。ビートルズ世代としては、マジカル・ミステリーツアーの演出には感激した。いいよなあ、ビートルズは。存分にブリティッシュ・ロックの名曲を使えるなんて、演出家冥利につきるだろうと思うのだ。で、ついついライブで全部見てしまったのだった。
こういうイベントの企画というのは、基本ポリシー(今回の閉会式だと、UKの国旗をイメージしたアリーナと観客席に仕込まれた人文字的ライトというバックグラウンドに、ブリティッシュ・ロックをメインにすえる演出)を立てた後、膨大な時間をかけて1つ1つの演目のコンセプトを考える。でないと、まとまりが出ないのだ。様々な演出を考え、具現化するなかで、実際に机上のアイデアを困難にする問題が起こる。空間的な問題、時間的な問題、そして技術的な問題である。意外性こそがイベントの成功を左右する。特に技術的な困難の克服(たとえば、透明のオクトパスをいかに早くふくらませるかとかいったような問題)は、演出家をイライラさせただろうと推測する。これに、音響・照明・特殊効果(花火など)を合わすわけだ。ひとつひとつの演目に、膨大な費用と労力と時間が凝縮されている。
私が個人的に最も感動した演出は、やはりジョンのイマジン。故人の画像とデスマスク。(これは意外性の高い高度な演出だった。)それと、クィーンのブライアン・メイの登場である。ギター1本で聞かせてくれた。凄いオーラが出ていた。フレディが死んでしまって画像でしか出演できなかったのは悲しいが…。
ところで、ローリングストーンズのミック・ジャガーが出なかったのはなぜだろう。一応ナイトの称号を持っているハズなのだが、やっぱり反骨のロッカーにはオリンピックは似合わないか…。
とはいえ、こうしてみるとブリティッシュ・ロックはイギリスのみならず世界の財産だと私は思ったのだった。
2012年8月13日月曜日
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