https://webgenron.com/articles/article20240527_01 |
アフリカを愛してやまない倫理の教師である私としては、実に興味深い記事だった。ここに登場する邦訳された書籍も是非読みたいと思っている。幸い、今回借りてきた哲学とは関係が深いようだ。まずは、そこから、というつもりである。
…アフリカの哲学というと、私がまず浮かぶのは、利己的な個人主義ではない、どちらかというと集団主義的な社会思想かなと思う。ケニアのハランべ―(助け合い)もそうだし、情の経済もそうだ。血縁や地縁のギブ アンド テイクの親密な関係が極めて濃い。土地についても、個人ではなく村の所有であって、村長は管理者。たとえば未亡人が出来したら、村として土地を分け与えて、生業を助けるのが当然といった感じである。この裏には利己的なスタンスに対しては、呪術的な報復への恐れのようなものも存在する。意外に日本人には理解しやすい。また以前、京大の公開講座では、在来知という概念を教えてもらった。アフリカから学ぶことは多いと私はずっと考えている。こういうジャンルがあることを知って、新たな知への探求を進めたいと思った次第。
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