修了式の結婚祝い それはミッキーの掛け時計だった |
さて、今朝は、Y君という女子生徒が一番先に登校してきた。彼女は今日の極秘プロジェクトの責任者である。隠していた紙袋を彼女に手渡す。紙袋の中身は、I先生という若い女性教諭へのお祝いの色紙とプレゼントである。
I先生がこの3月末、結婚することを私は学級日誌で知った。授業中にそんな話が出たらしい。若いと言う事は、生徒諸君との距離感が近いということだ。突然であるが、私は23歳で結婚した。ちょうど初めての担任を商業高校でもった直後である。6月のある日曜日に結婚式を挙げ、その翌日休暇もとらず出勤した。1時間目は自分のクラスの授業だった。普段ならもっとガヤガヤしているのに、妙にすました挨拶だった記憶が鮮明にある。Y君というクラスのリーダーが、合図すると、教室の窓が一斉に閉められ、クラッカーが鳴った。私の結婚祝いだったのだ。お揃いのミッキーマウスのTシャツ(私と妻のネームが刺しゅうされていた)と色紙とみんなのメッセージの入ったカセットテープ(時代を感じるなあ。)を貰った。…感激した。
教師は生徒を育てるだけではない。生徒に育ててもらうことも多い。教師となった喜び。結婚や卒業や様々な節目で、こういう感激経験をすることで階段を登っていく。そして人間力を身につけていく。私はそう考えている。だから、若い先生が結婚する時には、私と同様、教え子たちに祝福してもらえるように策動するようにしている。
今回、我が1組の生徒諸君はそれを見事にやってのけてくれた。ありがたいと思う。また今年1年間そういうクラス経営ができたことに、”微笑みのファシスト”(商業高校時代最後のクラスの色紙にそう評価してもらった。私への最高の賛辞だと思っている。笑)としては大満足している次第。
想定外。私にもI先生同様の色紙が送られたのだった。3年生では卒業時に毎回頂いているが、1年生では初めてだ。いやあ。また感激して階段を登ってしまった。1年間、彼らと共々に走り抜いたことを改めて誇りに思う。ありがとう。1年1組。私はホント幸せ者である。
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