2013年3月13日水曜日

上海の life of Pig

http://cmp.hku.hk/2013/03/12/31835/
上海の黄浦江に6000匹の豚の死骸が流れついていると報道されている。市当局は回収を進めているらしいが、まだ流れてくる可能性もある。何日も漂流した死骸から血液や消火液が流出し、また豚の伝染病のウィルスも発見されているらしい。この河の水が飲料水になっている上海市民は激怒しているとのこと。当局は問題ないと言っているそうだが、だったら偉い人がまず飲んでみろという声が挙がっているという。

…まあ、凄い話である。誰が豚を遺棄したのか不明らしいが、かなりショッキングな話である。公衆道徳もクソもあったものではない。下手すると、凄い数の上海の人々が罹患するぞ。昔、前任校でお世話になった中国に詳しいK老師が、儒教についてこう言っていたのを思い出す。「孔子は、中国に仁も義もなかったので、儒教を説いたのです。もしあったら説く必要がないでしょ。」
…なるほど。毛沢東の社会主義の理想が崩壊し、拝金主義に走っている今の中国人民に、仁も義もないのは当然かもしれない。
そんな国が世界の工場と化しているから、近隣にPM2.5などという物質をばら撒いても、「すんまへんなあ。迷惑をかけとります。」の一言もないわけだ。かなりコテコテのジャパニーズ・スタンダードな言い回しになってしまった。(笑)

…とはいえ、日本だって古いところでは足尾銅山の事件もあるし、様々な公害の問題もあった。拝金主義に走って迷惑をかけた輩もたくさんいるわけで、五十歩百歩というところ。中国だけを非難するのも違うと、私などは思うのである。

…それにしても、豚の死骸が6000頭というのは、やっぱり凄い。CNNによると、この豚の話、さっそく虎といっしょに船に乗って生き延びたという話題の映画(Life of PI)のパロディ画僧が登場したらしい。是非とも見たかったので検索してみた。この画像のことだと思うのだが…。
http://www.cnn.co.jp/world/35029454.html

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