2013年3月4日月曜日

チャド軍だけが頑張っている

チャドの与党の?ロゴ 仏語とアラビア語が印象的
マリのイスラム過激派掃討戦で、チャド軍がAQMIの最高幹部(アルジェリア人質事件の首謀者とされている)を殺害したと発表、事の真相はよくわからないが、フランスの通信社は信憑性が高いとしている。

私は、朝日、毎日、日経の三紙を読んだが、どうもマリ北部の掃討戦の主力は、フランス軍とチャド軍のようである。フランス軍は早めに、アフリカ諸国の軍隊に掃討戦を委譲したいようだが、砂漠の戦いに慣れたチャド軍だけが頑張っているという感じ。他のアフリカ諸国の軍隊はマリの南部、非戦闘地域で、ぐちゃぐちゃしているらしい。

このチャドという国、腐敗認識指数(CPI)が世界で最下位の失敗国家の代表のような国で、長年の内戦で経済は破綻している。だからこそ、経験の多い軍で貢献することで、旧宗主国の歓心を引こうとしているのかもしれない。チャドの国益からすると、当然の成り行き?

マリ、ニジェール、チャド、中央アフリカ…。このあたりの内陸国は、まさにアフリカの最もしんどい国々である。チャド軍が頑張っていることも、また悲しい話だと私は思ってしまうのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿