2018年5月17日木曜日

京都精華大学にアフリカ人学長

http://www.kyoto-seika.ac.jp/info/info/pr/2017/09/26/46493/
京都精華大学は、マンガ学科があるユニークな芸術系大学である。叡電沿線で環境も良い。PBTのF36の学生も在学している大学だ。この京都精華大学にマリ出身のウスビ・サコ氏が4月1日就任したという記事が載っていた。なかなか読み応えのある記事であった。
https://toyokeizai.net/articles/-/220085

ウスビ・サコは、有名なベナンのゾマホン氏(1964年生まれ/1987年中国留学/1994年来日)と、経歴的に似通っている。1966年生まれ/高校卒業後(1984年頃?)中国留学/1991年来日。両者とも中国経由で日本に来ている。フランス語圏の西アフリカ諸国は当時中国へ留学するルートがあったのかもしれない。

ウスビ・サコ氏の記事の中で、中国留学時代の苦難の留学状況が語られている。おそらくゾマホン氏も同様の経験を積んだのかもしれない。(彼はそのよう苦難を、私の知る限り語っていないが…。)この中国での辛酸は意外な事実であった。

重要なことは、ウズビ・サコ氏は、京大で研鑽を積んだ正統派の建築学の学者であり、日本人と同じ土俵で力を発揮し、常勤講師から学長まで上り詰めたことだ。アフリカ人だからという理由で学長に選出されたのではない、ということである。

いやあ、快挙である。私はアフリカウォッチャーの一人として、アフリカの人々の才能や力量を再確認すると共に、氏のこれまでの努力に対し、祝意を捧げたいと思う。

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