2018年5月13日日曜日

JICA 資源の絆

秋田大学の国際資源学部に学ぶK君からメールが来た。こうして、時々卒業生からメールを貰うのは本当に嬉しい。なんでも、JICAの資源の絆プロジェクトについて調べているとの事。私がその辺に詳しい事を思い出してくれたようで、一昨年つくった「留学生のためのアフリカ開発経済学テキストV7.02 」をGメールで送った次第。(調べてみたら、Gメールは25MBまで送付できるようだ。)

JICAの資源の絆プロジェクトは、持続可能な開発を目差す途上国と、日本の鉱産資源専門家の絆を深め、レンティア国家(資源の利益が大きな収益となっている国)の罠に陥らないよう、スキル面での人材育成と、レント(収益)をいかに国家の開発に活かすかという政策面での人材育成をめざそうとするプロジェクトであるといえる。
このブログでも何度かエントリーしたが、途上国では、資源のレントがデモクレイジーに発展する可能性が高い。結局、資源は先進国の開発業者と権力者のモノと成ってしまい、多くの国民に還元されないのである。日本の技術や鉱産資源政策のノウハウが、途上国の発展に寄与させようという、このプロジェクト、若干日本の国益とも絡んでいるとはいえ、なかなか素晴らしい取り組みだと思った次第。こういう取り組みの存在を教えてくれたK君に感謝である。

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