2018年5月11日金曜日

ケニアのダム決壊に思う。

ナクル湖(2003年撮影)
ケニアでダムが決壊し、多くの死傷者と避難民が出た模様である。場所を確認して驚いた。リフトバレー州の州都ナクル近郊であるという。
https://www.cnn.co.jp/world/35118974.html

リフトバレー州という名は、アフリカ大陸を南北に縦断する大地溝帯を意味している。いくつかの構造湖がある。ナクル湖もそのひとつであり、フラミンゴの生息地として有名な世界自然遺産の1つであり国立公園でもある。2003年のJICAのケニア行では、私もこの地を訪問している。

そのナクルが大変なことになっているわけだ。その理由は豪雨であるらしい。地球温暖化の影響を受けやすいのは、やはり途上国で、脆弱なインフラがその犠牲を増やすことになってしまう。口で言うのはたやすいが、そう簡単なことではない。

開発政策は、生き物であるといってよい。経済的な側面が大きいし、政治的な問題で左右されることも多い。ケニアもまた、様々な開発計画を持ち、様々な国が協力している。この決壊したダムが、どのようにして造られたのか、その主目的(治水なのか、発電なのか、農業用水か等)も含め、いまのところ明らかではないので、何とも言えない。とにもかくにも、日本政府は、出来る限りのことをしていただきたいと思う次第である。
…JICAケニア事務所の皆さん、頑張って下さい。

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