2018年5月14日月曜日

在以米大使館レセ出席国

エルサレムへのアメリカ大使館移転が現実のものとなった。私は、イスラエルの味方でもパレスチナの味方でもない中立の立場だが、この件は全く馬鹿げていると思う。これまでも、アメリカは、イスラエルロビーや福音派の影響もあって、エレサレムはイスラエルの首都だと言ってきた。口だけでそういうのは、まだ良い。歴代の米政権が、大使館移行を実行に移さなかったのは、その無意味さを認識してきたからに相違ない。おそらくは、この現実的な移転によって、多くのパレスチナ人が抗議に走り、石を投げ、そしてイスラエル軍に殺されるだろう。中間選挙の票集めのため、パレスチナ人が多数死ぬことを厭わない大統領が出現してしまったから起こった馬鹿げた行為だ。アメリカの良識はまさに地に墜ちたと言わざるを得ない。

WEBで、そのレセプションに参加する在以(以はイスラエルの漢字1字表記)大使のリストが発表された。本国から要人を送る国はない模様である。(当たり前だと思うが…。)ブログに参加国を記録しておきたい。
http://blogos.com/article/296946/

アルバニア、アンゴラ、オーストリア、カメルーン、コンゴ、コンゴ民主共和国、コートジボワール、チェコ、ドミニカ、エルサルバドル、エチオピア、ジョージア(旧クルジア)、グアテマラ、ホンジュラス、ハンガリー、ケニア、マケドニア、ナイジェリア、ミャンマー、パナマ、ペルー、フィリピン、ルーマニア、ルワンダ、セルビア、南スーダン、タイ、ウクライナ、ベトナム、パラグアイ、タンザニア、ザンビア。

中南米は、やはり米国の影響下にあることを強く印象づけるとともに、非イスラムのアフリカ諸国が目立つ。西ヨーロッパの先進国は不参加、カナダ・メキシコも不参加、ロシア、中国、インド、ブラジルも不参加。軍事的な関係が強い、オーストラリア・NZも不参加。もちろん日本も不参加。

イスラエルに大使館をおく国は82ヶ国あるらしいが、米国を入れて33ヶ国しか参加しないわけだ。これが、国益(主にアメリカとの関係強化)より、平和と良識を選んだ国際世論であると言えまいか。

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