本校 講堂の「猫走り」 |
50色×50セット。1枚でだいたい45個の星を抜き出した計算になるので、11万2500個。(笑)これを今日、猫走りからバラまいたのだ。
本校のフィナーレは、何度か書いたが体育の部(体育祭)と文化の部(文化祭)で各団が獲得した得点で順位を決め、表彰することがメインの行事である。ちょっと演出も含めたフィナーレの内容を概説してみる。まず、ダンス部の演技。台風による日程変更で変則的になったフィナーレを再度盛り上げる意味合いを込めた。ブザーもなし。突然、場内が暗くなり、三味線の音が響き、緞帳が開く。舞台には誰もいない。突然上下(左右)のアリーナの扉からダンス部が登場である。怒涛のような歓声が沸き起こった。
ダンス部演技の後緞帳が一度閉まり、オープニングの司会登場。彼らは最後のダンスにもこそっと参加していた。(笑)ピンスポットを浴びて、フィナーレの司会を呼ぶ。講堂の後ろから、柔道部に担がれてフィナーレの司会が登場。オープニングの流れを意識した演出である。緞帳の裏では、生徒会執行部が、得点版や表彰の段取りを終えている。フィナーレの司会が漫才をし終わると、いよいよ表彰である。アドパネル、1年生の制作、2年生の模擬店の表彰の後、3年生の演劇の個人賞。(主演男優賞や女優賞、助演男優賞、女優賞、舞台美術賞など)そして演劇の表彰。これらは、音楽部の生演奏のドラムロールで盛り上げる。そして、各団の団長が登場し、総合成績の発表と表彰。今年は、黄団が優勝となった。各団長が挨拶をした後、フィナーレのVTR上映。これまた力作である。もちろんギャグが満載だが、準備中の光景やクラブの記念写真、体育祭の様子、文化祭の様子などの画像が次々映し出される。最後は、「~でええねん。」(大阪弁で~で良いの意味)と題された紙をもった生徒のスナップが流れる。バックの歌とともに伝統的な演出だそうだ。これがなかなか面白い。講堂内が大いに沸く。来年の司会を決めた後、いよいよ、これも伝統中の伝統、「星になれたら」というフィナーレのテーマソングの合唱である。ミスチルの曲らしい。この時、3年生は全員舞台に上がって歌うのが伝統だというので、団長や生徒会が集合写真や合唱のための3段のお立ち台を、昨日のリハの後、急遽設定するようにした。その作業時間は約15秒。テーピングをして、作業の人員配置さえきっちりすれば簡単である。昼休みに若干打ち合わせしただけでもOK。(笑)
司会や団長の誘導によって、みんな凄い勢いで舞台に上がる。講堂の後方二階席でスタンバイしていた音楽部の生演奏で、大合唱である。そして、盛り上がったトコロで、「11万2500個の星」が降ってくるのだ。3年生は、大感激してくれたのだった。
猫走りにスタンバイしていたのは、2年生と1年生の生徒2名である。本校の講堂は古いので、猫走りは板づくりで、かなり危険だし、恐い。安全を考慮して命綱を付けて上がってもらった。しかも長年のホコリが溜まって汚い。そこで、先週の金曜日の放課後、我がセレモニー係の委員長・副委員長文化の部委員長の3年生リーダー3人に、雑巾がけをしてもらったのだ。彼らは心良く引きうけてくれた。これでこそ、3年である。リーダーは、かくあるべし。私はそう思う。
全てが終了した。大成功だった。セレモニー係と生徒会は全員で「11万2500個の星」を掃除した。最後に、一人ひとりと握手した。「…ありがとう。」「…ありがとう」厳しく指導した1年生もいる。ミーティングに遅刻して私にどなられた2年生もいる。そして、私の想いを行動に移してくれた3年生たち。イベントは人づくりである。彼らの満足そうな笑顔を見て、改めて感じたのだった。
司会の野球部4人がやってきて、こう言ってくれた。「先生、司会とセレモニーのKとN(正副委員長)で、卒業したら絶対打ち上げしましょうね。」…嬉しい言葉だった。
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