2011年9月5日月曜日

世界陸上でのアフリカ勢健闘

ボツワナのA・モンショー選手
台風の被害が凄い。妻とともにTVを見ながら心を痛めている。大阪はほとんど影響がなかったので申し訳なくなるくらいである。被災者の皆さんに心からお見舞いを申し上げたい。
さて、昨日世界陸上が終わった。そんなに真剣に見ていたわけではないけれど、アフリカ大好き人間としては、ついついアフリカ勢を応援してしまう。(もちろん室伏選手金メダル万歳!であるが…。)

ケニアが、金7・銀6・銅4とメダル獲得数で、堂々の3位はりっぱだ。まさにアッパレである。マラソンを始めとした長距離で独断場であった。エチオピアが、その分沈んで金1・銅4であった。私が注目したのは、ボツワナの金メダルである。女子400mでA・モンショー選手が49.56秒で国内記録を更新した。おそらくボツワナでは大騒ぎだろう。やったねぇ。

私は、こういう世界大会の開会式の入場行進が好き。地理の教師としては、国旗と三文字の国コードで国名を自分の中で当てるのが職業病になっている。(今回は見ていないが…。)小人数で参加する、小さな国や地域の選手をついつい応援してしまう。今回も100mの予選だったかで、ブルキナの選手が出ていた。応援に熱が入るのだが、結局見事に敗退していく。いくら小さく貧しい国でも、こうして国の代表で出てくるくらいの選手だから、少しは恵まれた環境にいる人だと思うのだが、実力が全ての世界だ。己の実力で這い上がってきたのだろう。やっぱり応援したい。

とはいえ、スポーツをやるには金がかかるのも現実だ。強くなるためには、やはりカネなのかなあと思う。南アからジンバブエに向かうバスの中で、マラウイ人のおっちゃんとこんな話をしたことがある。アフリカで最も人気のあるスポーツといえば、なんといってもサッカーだ。「マラウイのサッカーは強いのかい?」「全然だめだ。強くするための金がない。」「…。」「カメルーンやガーナが強いのは、アフリカの中では経済力がある方だからだ。」…なるほど。

確かに、公立の体育系普通科高校にいると、私学との金銭面の差を強く感じる。先日のサッカーの試合の時も、ある私学が自前のバスで来ていた。うーん、こんな環境の違いの中で勝つのは、なかなか難しいなと正直思うのである。公立のスポーツ選手とアフリカの選手たちがなんとなく重なって見えるのだった。

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