2024年6月14日金曜日

ネット時代の社会科教師の憂鬱

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社会科は、いかに興味を持たせるかということが重要であると私は思う。どうしても暗記が主体になるので、面白いと思ったら、(好きになった歌の歌詞を覚えるように)学習内容も覚えれるというものだ。学院で臨席の先生とそんな雑談を先日していたのだが、最近の高校生は、TVも見ない、ネットで自分の興味のあることしか見ないので、いろいろな興味のアンテナが狭まっているのではないかという話題になった。

たしかに、ネット社会になって、情報の過多と同時にその矮小化が進んでいるように思う。隣席の日本史の先生は、時代劇なんかもやらないので、旧国名を全く知らないとなげいていた。たしかにそうである。地理の国名も同様である。昔は小学校から詰め込みで、こういう社会科の基礎知識を無理やり教え込まれたが、そのおかげで、TVや漫画などでも個人的にゼネラルに属性が広がったといえる。

今はそういう共通の話題が実に少なくなった気がする。これは、社会科の学習にとっては実に困ったことなのである。時事問題に興味がない生徒は、永遠に興味がないかもしれない。反対に、なにか興味が湧くことについては、実に詳しくなる。もうすこしゼネラルであっていいのではないかと思う。

最も困るのは、ゲームにはまって、それがなんら学習に関与しない場合もある。これがプログラミングなどの方面に派生してくれれば、それも意味があるのだろうが、とにかく、やりにくい時代になった、というのが、雑談の結論だった。高校生に訴えたい。自らの属性を拡大せよ。

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