2023年6月12日月曜日

在日米軍と第7艦隊

http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_
data/2012/2012/html/n3213000.html
「メディアが報じない 戦争のリアル」(小川和久/SH新書)に現在(2022年8月現在)の在日米軍と第7艦隊について記されている。日本に配置されている米軍人は、陸軍が2000人、海兵隊18000人、海軍6000人、第7艦隊13000人、空軍15000人、合計54000人で、在日米軍司令部は東京の横田基地にある。扶養家族は45000人、国防総省の文官・請負業者(軍属等)は8000人、日本人の労働者が25000人。

米海軍の第7艦隊は、米太平洋艦隊司令官(在ホノルル)の指揮下にある前方配備海軍の一部で在日米軍には含まれないのだが、第7艦隊司令部を置く旗艦ブルー・リッジ(揚陸指揮艦)。空母打撃群(第5空母打撃群)を構成する原子力空母ロナルド・レーガンやミサイル巡洋艦・ミサイル駆逐艦(いわゆるイージス艦)など14隻が横須賀基地を母港に、強襲揚陸艦1隻と揚陸艦4隻が佐世保基地を母港にしている。

在日陸軍司令部はキャンプ座間(神奈川県)にあり、司令部と兵站施設管理部隊が主で、実戦部隊はトリイステーション(沖縄県)の特殊部隊(グリーンベレー)以外いない。

海兵隊は、米海兵隊海外遠征軍の1つ第3海兵遠征軍の司令部を沖縄県のうるま市にキャンプ・コートニーに置いており、第3海兵師団、第1海兵航空団、第3海兵役務支援群で編成され、第3海兵遠征旅団、第31海兵遠征ユニット、第3海兵遠征軍情報グループが含まれる。第1海兵航空団のうち第12海兵航空群(F35B等)は山口県岩国基地に、第36海兵航空群(オスプレイ等)は普天間におり、これらの実戦部隊の基地・施設の維持管理を担当する海兵隊太平洋基地は沖縄県のキャンプ・バトラーにあり、ハワイと韓国の海兵隊施設も管轄している。

在日海軍司令部は横須賀基地にあり、横須賀・佐世保の他、嘉手納・厚木・三沢の海軍航空施設隊を指揮下においている。インド洋のディエゴガルシア、シンガポール(英国防省が米海軍に貸している海軍支援施設)も在日米海軍司令部の指揮下にある。

在日米空軍司令部は、第5空軍司令部とともに横田基地にあり、第5空軍司令部は、青森県三沢基地の第35戦闘航空団(F16C/E)、嘉手納基地の第18航空団(F15C/D・空中給油機KC135・早期警戒管制機E3B/C/G・輸送機MC130H/J・大気収集機EC135等)、横田の第374空輸航空団(輸送機C130J)を指揮下においている。在日米軍司令官・第5空軍司令官は1人の空軍中将が兼務している。

国内の在日米軍施設・区域は77箇所、総面積は263㎡で国土の0.07%。周知の事実だが、沖縄に集中している。ちなみに、韓国の在韓米軍は28500人規模で、陸軍20000人、空軍8000人、残り500人が海軍・海兵隊・特殊部隊という陣容で日本とは大きく異なる。

今日のエントリーは、貴重な情報を記して置くことにとどめたい。

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