2015年8月27日木曜日

日経 アフリカ経済に逆風

南ア ランド http://hot-fx.jp/fx-kihon/currency/zar/
中国の経済が減速して、世界同時株安が起こっている。投資家でも何でもない私にとっての気がかりはアフリカ諸国への影響である。しかも、原油安が長らく続いていて、これもアフリカにとって大きな驚異だ。いつか、アフリカの経済最新情報が出るのではないかと、待っていたのだが、今朝の日経で、少し大きな記事が出ていた。

中国経済の低迷が最も影響を与えているのが、南アである。4月~6月の実質GDPは1.3%減。5四半期ぶりにマイナス成長となった。中国をはじめとした資源需要の減によるものである。石炭や鉄鉱石が6.8%のマイナス。関連製造業も6.3%のマイナスとなっている。

原油価格の下落は、ナイジェリアなどの産油国を直撃している。財政状況が逼迫しているのだ。

この二重苦が、アフリカ諸国の通貨安を誘引している。南アのランドは24日に一時1$=14ランドまで下落した。インフレ率の上昇を抑えるため、南アの中央銀行は利上げを行ったが、さらに引き締めが必要だという。ナイジェリアやアンゴラなどでも通貨安が進んでいて、対策を打っているが、効果があるか疑わしいと、英調査会社キャピタル・エコノミストは報告している。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM26H4S_W5A820C1FF2000/

…そもそも脆弱なアフリカ各国の経済が、モロに中国経済と原油安の大波を被っているわけで、実に心配である。通貨安は、食料を輸入に頼っている国が多い中で死活問題となりかねない。グローバル経済の中で、最も脆弱なアフリカ諸国が受ける傷はどうしても大きくなる。市場は、非情である。人類はその市場にいつまで運命を委ねるのだろうかと、ふと不安になるのである。

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