2015年8月19日水曜日

ハチの巣と共生できなかった我家

これを購入しました。
先日、ピアノの運搬の際に、我が家の駐車場の表側に直径10cmくらいの大きなハチの巣があることがわかった。ピアノの運搬スタッフがかなりビビっていたそうだ。

市役所に相談した妻から緊急メールがあって、甲子園の帰り道、梅田の薬局を5つくらい回って、ハチの巣を除去するスプレーを買い求めたのだった。噴射が届く範囲は10mだという。凄いな。

妻が言うには、夜、ハチが全部巣に帰ってから、巣をめがけて噴射すべし。少し間をおいてドドメをさすべし。(市役所の指示らしい。笑)

昔、3階のベランダにハチの巣が出来た時は、真昼間にフルフェイスのヘルメットを被り、完全防備で間近からスプレーして大騒ぎになったのだった。あの時は死ぬかと思ったのだ。

今回は、玄関の戸を少し開けて横から巣をめがけて噴射。そしてすぐ戸を閉める作戦である。なんといっても10mの威力である。「あしたのジョー」ではないが、「打つべし・打つべし・打つべし」。凄い噴霧である。なにやらパタパタという音がする。真っ暗の中で、巣をストレートに「打つべし」しているので、よくわからん。パタパタという音が怖くなって、玄関を閉めた。さらにパタパタという音が続いている。怖い。

1時間後、玄関の明かりをつけてみると、かなりの数のハチが落下していた。飛んでいるものはいない。さらにトドメの噴射。だが、すでに全滅していたようだ。

妻は、後ろでセコンド役。状況を見ようともしなかった。(笑)ハチのKOを確信した妻は、その後巣を落とすよう進言した。長い棒で落とす。ドキドキである。最後の最後に、巣に向かって残心の一撃を加える。税込で約1000円のスプレー缶も空っぽになったようだ。

殺生は好きではない。たとえ、害虫であっても。合掌してハチの成仏を祈る。自らの罪業消滅も祈る。ハチの死骸との巣の処理は、セコンドの妻が恐る恐る引き受けてくれた。

あれ以来、平和な日々が続いている。そもそも別にハチに攻撃されたわけではない。もし、ハチがこのスプレーの存在を認識できて、早めに引き上げてくれていたら、このような惨劇は起こらなかったはずだ。そもそも自宅は鳥獣保護区に近接している。共生できる方途はなかったのだろうか、などど、今の日本や世界を感じながら夢想するのだった。

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