2015年8月2日日曜日

ワルシャワ旧市街で遭遇した事

ワルシャワ旧市街
AC/DCというオーストラリアの有名なロックバンドがあるそうです。私はワルシャワの旧市街で初めて知りました。右を見ても左を見ても、AC/DCというロゴ入りのTシャツの人々が多く、最初は何かわかりませんでした。後で調べてみると、AC/DCのコンサートがあり、おそらく近隣諸国からも多くのファンが集まっていたのだろうと思います。それにしても凄い占有率でした。この日は猛暑で、おまけに、すでにかなり歩き疲れていたこともあって、世界遺産の美しい街並の旧市街の印象はいまひとつ。(笑)

ややこしいことに、ちょうどイスラム移民排斥の政治集会も行われていました。我々が旧市街からクラクフ郊外通りを行こうとすると、その集会参加者がデモ隊に変わり、警察車両に守られながら大統領官邸へ向かって行く、その怒声の後を追う格好になりました。ちょっと不思議な空間でした。

WEBで、ポーランドの移民受け入れ状況を調べてみましたが、日本語でわかる範囲ではあまり情報はありません。ポーランドはEU加盟後、国内の労働力が流出した側です。しかし、ユダヤ人の姿は見られないものの、スカーフ姿のイスラム系女性はわりと見る機会がありましたし、ケバブの店はかなりの数にのぼっています。ケバブ=イスラムではないとは思いますが…。

現在、ポーランドの経済は比較的堅調であるようです。ポーランドでは、3Kと呼ばれるような肉体労働もポーランド人が多く雇用されており、賃金もドイツなどよりかなり低いようです。(その分物価が安く我々も大いに助かりましたが…。)しかも、複雑なポーランド語習得も大きなネックになります。したがって、ドイツやフランス、北欧などで騒がれているようなイスラム系移民問題は、まだまだ大きくはなっていないようです。
イスラム系移民排斥デモの後を追う格好になる
とはいえ、イスラム系移民排斥のデモに遭遇したことは、ちょっとショックでした。おそらくは、カトリック系が大半のポーランド人は、イスラムへの警戒心が潜在的に強いのではないかと考えたりするのです。ヨーロッパの実相に触れた、ワルシャワ旧市街でした。

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