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ユダヤロビーを味方につけた最大の理由は、先日のイスラエル訪問である。(これは以前からイスラエル訪問を首相が約束していたのを実現したかららしい。こういう約束を守ることは外交の鉄則で、保守的な立場のTV解説者などからは大いに評価されている。)しかし、イスラエル国旗の前で中東の平和と貢献を語った首相に突きつけられたのは、例のイスラム国人質事件である。
この時、安倍政権はイスラム国に敵対するヨルダンに対策本部を置いた。この時点で日本人人質を助けるという目的は失われたと見る論説もある。トルコに対策本部を置いていれば、救出の可能性はあったはずだ。これは恐ろしく冷徹な戦略であった可能性もある。イスラム国への日本国内の憎悪を煽り、日本の近隣地域以外の集団的自衛権の法制化促進に利用しようとしたのではないか、という疑念が生まれているのだ。
政府は、イスラム国人質事件後、反対意見が多数を占める中、妙に急いで法令化を進めている。沖縄の普天間基地問題も然り。沖縄のあれだけの民意を全く「粛々」と無視している。民主主義もクソもない。私は左翼ではないが、この政治状況はあまりにおかしいと感じている。だが、訪米・議会での演説の「オミヤゲ」なのだと考えれば、十分(あくまで理論的には)納得がいく。
…これにTPPの譲歩が加われば万全である。粛々と、歴史的な議会演説のために邁進している首相。改憲への強い意欲は、(自主憲法制定という)日本の真の独立を目指すものではなく、今や世界の不人気を独占しているアメリカとの運命共同体化のようである。やはり、日本はポチなのかと思う。
…既に、世界はアメリカを以前のように、正義の保安官だと思っていないし、民主主義の総本山だとも思っていない。国益重視のダブルスタンダードのわがままな国だと思っている。EUも中国もロシアも、タイガイだが、それ以上にアメリカは好かれていない。(と、言いつつ私はアメリカという国を嫌いになれない。友人も多いし、あの無邪気な人の良さが好きである。)
…そのアメリカにの国益にひたすら添い続けるしか日本の未来はないのだろうか。親米でポチっぽいけど平和主義で人のいい日本は世界から好かれている。70年かけて醸造してきた貴重な信頼を捨て去るのは得策ではないと私は思っている。
…そのアメリカにの国益にひたすら添い続けるしか日本の未来はないのだろうか。親米でポチっぽいけど平和主義で人のいい日本は世界から好かれている。70年かけて醸造してきた貴重な信頼を捨て去るのは得策ではないと私は思っている。
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