2015年4月28日火曜日

朝日 独紙記者への政府の攻撃

朝日の朝刊に興味深い記事が載っていた。内田樹先生のブログに、日本駐在員だったドイツのフランクフルター・アルゲマイネ紙の記者の「告白」が載っていて話題になっているというのである。あるべきことか、彼の書いた安倍政権批判記事に対して、在フランクフルトの外務省官僚が異質な抗議をしたというのだ。外国人特派員の中でも、最近の日本政府の変質に批判が集まっているらしい。
<内田樹先生のブログ>
http://blog.tatsuru.com/2015/04/10_1343.php
<朝日新聞の記事>
http://www.asahi.com/articles/ASH4P6GZ3H4PUHBI02T.html%20target=

民主主義国という大看板を掲げながら、国家権力が言論を抑圧するのは例のサンケイ新聞の件の韓国ぐらいかと思っていたのだが、日本も同じだ。先日のNHKと朝日放送を自民党が呼び出したり、この独紙記者への攻撃といい、どうも日本政府がオカシイ。

ネパール大地震の死者が4400人を超えたそうだ。現地では日本から派遣された方々の懸命な救助活動が始まった。そんな中、首相はワシントンDCで、ご満悦のようである。それはそれでいいのかもしれないが、わざとらしく、USホロコースト博物館に行っている。(この博物館は凄いし、私としては超オススメであるのだが…。)先日私が日経の記事を読んでエントリー(23日のブログ参照)したように、ユダヤロビーが今回の訪米・議会演説をバックアップしていることが、はっきり証明された。かの杉原千畝氏に助けられたユダヤ系アメリカ人まで登場させてのアピール。これらを演出した外務省の官僚はしてやったりだと思う。杉原千畝氏は外務省を追われて名誉回復が行われたのは没後14年もたってからのことである。この辺の厚顔には呆れかえる。

要するに、品性に欠けるのだ。ワシントンでも大阪でも。よく世論調査で、支持する、しないの理由で、「人柄が…」というのがあるが、まさにそれである。佐藤優の「世界史の極意」に出てくる新・帝国主義の品性そのものである。

0 件のコメント:

コメントを投稿