2015年4月6日月曜日

地獄八景亡者の戯れ

上方落語の至宝、桂米朝さんが亡くなってからというもの、我が家ではTVの特集をよく見ている。今晩もNHKのクローズアップ現代で特集をしていた。直接高座を見に行ったこともないのだが、大阪人は、みんな米朝さんのことが大好きで尊敬していると言っていいだろう。

私が子供の頃は、笑福亭仁鶴さんが、深夜ラジオで大活躍していた。桂三枝もばんばん新作落語をやり始めていたし、さらにヤング・オーオーという変な若者向けの番組があって、若い落語家(桂文珍さんなど)なんかが一気に登場し笑福亭鶴瓶さんもあっという間に全国区になった。上方落語全盛の時代を生きてきたわけだ。だから、米朝さんの上方落語再建の苦難の時代は知らない。

米朝さんの一番弟子、桂枝雀さんは、ほんと面白かった。仁鶴さんも好きだし、文珍さんの落語も、鶴瓶さんも好きだが、その「味」では今でも枝雀さんが最高であるというのが、我が夫婦の結論。桂米朝さんの落語は、これら上方落語の弟子や後輩とは気品が違う。これも夫婦の結論。

ところで、昔々、私が最初に赴任した商業高校では、教員の劇を毎年文化祭で上演していた。最も若手だった私も、美術担当をしながら出演を重ねた。その中で、「地獄八景亡者の戯れ」というのをやったことがある。米朝さんの落語を元にしたものだった。私は、三途の川を渡る船の船頭の鬼役だった。(笑)船の下部にドライアイスの効果を使い、なかなかの舞台だった。

ふと、そんな昔のことを思い出した次第。

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