http://www.huffingtonpost.jp/2015/04/08/emperor-peleliu-island_n_7029948.html |
パラオは、WWⅠ以後、ドイツ領だったものを日本が委任統治した歴史がある。帝国主義の時代のことだし、決して褒められた関係でではないが、パラオが現在も親日的であるのは、何も日本が豊かになってからの賜物ではないようだ。先人のおかげである。率直にありがたいことだと思う。
ペリリュー島の戦いは、まさに硫黄島・沖縄戦の先駆けのような壮絶なものだった。以前NHKで特集されているたものを見た。両陛下が、追悼の旅を長年強く望まれていたのも頷ける。
思えば、今上天皇は、昭和天皇の出来なかった贖罪をご自身の使命として、身を呈してこられたと私は思う。今日のTVでも、両陛下の深い深い私心のない追悼の思いを感じ得たし、共に追悼にこられた高齢の元兵士やご遺族の方々とのやりとりを見ていると、まさに陛下ご自身が背負われているものの大きさを感じずにはおれなかった。両陛下は、アメリカの慰霊碑にも行かれ、追悼されている。平和を念願するという陛下のスタンスも極めて明確である。
私が最も感激したのは、陛下が慰霊碑から去られる際も、動くバスの中でお立ちになったまま、元兵士やご遺族、さらに現地の方々に、手を振られていたことだ。陛下は81歳。皇后陛下は80歳。そこまでされるのか、と痛みいったのだった。
陛下がパラオに訪問されること自体が、宿泊場所をはじめ様々な困難があったと思う。担当者や現地の方にも多大な苦労をかけたに違いない。それを両陛下はよくご存知だからこそ、出来うる限りの行動をとられたのだと思う。
天皇陛下は最近までお風邪をひかれていたという。そのせいか少し顔が赤らんでおられた。ご高齢の中、かなり無理をされたのではなかと心配である。ゆっくりとご静養されることを祈るばかりである。
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