2015年4月24日金曜日

朝日 南アの移民排斥

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朝日新聞の朝刊に大きく南アの移民排斥の記事が載っていた。ダーバンでの暴動が、ヨハネスブルグにも飛び火しているようだ。ズールーの指導者が「南アの高い犯罪率は移民が原因であり、移民は南アから出て行くべきだ。」という趣旨の演説をしたのがそもそもの暴動の原因らしい。ヘイトスピーチだったと表現する論評もある。この指導者、暴動後「移民への暴力は恥ずべき行為だ」と訴えたらしいが、混乱は収まっていない。すでに7人が死亡し、300人以上が逮捕されたという。

モザンビークやマラウイ移民は、故国がチャーターしたバスで国外に出ようとしている。近隣諸国では、この南アの状況に激しい抗議デモが発生し、国際問題化している。

南ア経済は、このところ鉱業労働者賃金が上昇下関係でコスト高になり、競争力が低下した関係でが失速している。とはいえ、近隣諸国との格差は大きいので移民が押し寄せているのが現状である。

こうした移民、特に不法移民が雇用され低賃金で働くゆえに、南アの人々の失業率が上昇し、不満を持つことは当然のなりゆきだと思われるが、虹の国を自称する多民族国家である南アにはふさわしくないことも自明の理である。まして、責任ある立場の人間の心無い発言から、このような暴動が広がったことに、大きな憤りを私などは感じてしまう。今更「恥ずべき行為だ」と言って、自分の責任回避をしてもも遅い。大阪人の私などは、それ自体が恥ずべき行為だと思うのだ。

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