2014年8月6日水曜日

”WICKED” その5 胎動

http://rikouchan.deviantart.com/art/
Wicked-Elphaba-and-Glinda-108375211
夏休みに入って、我が4組は、月・水・金をベースに、コツコツと9月の体育祭・文化祭に向けて、団活動を行っている。週3日というのは、皆でそう決めたらしい。

さて、我がクラスのプロデューサーともいうべきダンス部のN君と主役の一人であるT君が、先日ダンス部の府大会で2年連続全国出場を果たした。やったなあ。とにかく、本校のダンス部はレベルが高いのだ。(高笑い)

ところで本校では、今、耐震工事とともに、文部科学省の指導とかで、武道場の天井板を撤去する工事を行っている。(さらに体育館や講堂も天井板も撤去するそうだ。現場の教師としては、そのデメリットを考えると、なぜ必要なのかよくわからなくなる。)武道館を追い出された剣道部と柔道部が、ダンス部の横で稽古する羽目になっている。お互い極めてやりにくかろうと思う。(工事を計画・推進した人々には、そういう現場の実情を知らないのではないか、と思う。)N君やT君のチームは、仕方なく私費で外部会場で練習場を確保していたとか。そんなわけで、中心者の2人は、なかなかクラスの団活動に顔を出せなかったらしい。

これまで、アドパネルという団ごとの広告塔作製チームはコツコツと下絵を仕上げていたし、体育祭の団アピールで使うポンポンを240個つくるバートもコツコツと作業を進めてくれていた。団旗も下絵は完成。団のCMの方も少しずつ前進していた。舞台の方もシナリオが第二稿に入った。大道具も基本的な構想がまとまってきていた。

今日は、久々に団長のA君、プロデューサーのN君、シナリオ担当のS君とO君、アドパネルのチーフのI君、それに大道具担当のN君をはじめ、多くの生徒が集まった。O君とN君は、最も製作が困難な大道具の部品を買出しに出かけた。S君もシナリオ書きを止めて、何か役に立てればと来てくれたI君と大道具つくり。残りの女子はポンポンとアドパネルに別れて、クーラーも止められた教室で汗だくになって頑張っていたのだった。(冷暖房費が切迫しているらしい。補習は冷房OKだが、団活動には冷房がゆるされないのだという。本校の事務長とだいぶ討論したのだが、これも現場の教師から見ると、信じられない。「徳育」の意義や重要性をどう考えているのだろうか。)長崎土産のお菓子をみんなに配りながら、A君やN君とこれからの打ち合わせをした。

その後、団長のA君はさっそく、CMの遅れを取り戻すべく、自分で考えて時間を有効に使おうと私のカメラを預かって動き出した。いいぞ。それでこそ最高責任者である。N君は部活を終えて駆けつけてくれたO君を激励していた。いいぞ。それでこそ、人は動く。団活動は本校の重要な「徳育」である。

そんなわけで、今日は実にハッピーだったのだ。

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