2012年5月28日月曜日

地球の歩き方 イスラエル

沢木耕太郎の「貧乏だけど贅沢」(本年1月13日付ブログ参照)に、井上陽水の贅沢な旅の話が出てくる。成田空港へ、ぶらっと行って、出発便の掲示版を見ながら、「さて、どこへいこうか。」とつぶやき、その場で航空券を買って旅に出るのだという。

貧乏リーマンパッカ―(給与生活者のバックパッカーの意)には、想像すらつかない話だ。うーん、でも一度はしてみたいよなあ。さて今回のイスラエル行については、結局息子に航空便の手配を頼んだ。私が日本で手配した大韓航空便より、ロンドンの航空会社の方が少し安かった。少しでも安く行きたいという欲望は、バックパッカーのソウルである。だが私のあまり好まないキャセイ便になってしまった。(KLMよりはマシか…。)そう、バックパッカーは1円でも安くするために念密に計画を練るのだ。これも一種の贅沢である。これはこれで楽しい。

問題はホテルである。エレサレムのホテルはわりと高い。地の利を活かして、これも息子に頼んだが、「近くで安くていいのがない。ドミ(ドミトリー:ベッドだけ借りて、一室に多くの客が宿泊する形式)になるかも。」おいおい。私はともかく妻にはきついぞ。
そんな中、今日息子からメールがあった。息子夫婦の近くに住む友人のおばあちゃんが泊めてくれることを快諾してくれたらしい。だいたい息子夫婦とともに行動することになるので近いのはありがたい。「で、宿泊料は?」「無料。」「…。むりょう?」「スウェーデン系のユダヤ人のおばあちゃん。」「英語は?」「英語もスウェーデン語もハンガリー語もできる。」「うーん、ユダヤ人らしい話だ。」おばあちゃんは、あまりシナゴーグにもいかない人らしい。「?」息子夫婦の下宿のオーナーは正反対で、かなり律法に忠実らしい。いろんなユダヤ人がいるようだ。楽しみである。このことを話すと、妻は「ウルルン滞在記やな。」(笑)

と、いうわけで、航空券と泊まるところは確保した。行程については息子が考えてくれるのかと思いきや、「地球の歩き方でも買って、行程表を早く送れ。」とのこと。昔は念密な計画を立てた。特にNY行では、各博物館の定休日を一覧にして地下鉄のルートも全て考えて完全無欠の行程をつくったものだ。このところ、アフリカ行が多く、そんな行程は無意味なので「いきあたりばっ旅」に徹してきた。念密な計画を立てるのは久しぶりである。これはこれでやはり楽しい。

というわけで、amazonで「地球の歩き方・イスラエル最新号」を注文したのだった。

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